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ライブイベントは新時代へ突入!?急速に成長を遂げるバーチャルライブ

Tomorrowland イベント フェス オンラインライブ
Photo:Facebook@Tomorrowland

こんにちは、GPの宮永です。3年前コロナが流行り様々なフェスの開催が延期になったり中止になったりしていましたね。その一方で、めちゃくちゃ盛り上がってるイベントシーンがあったのも事実。つまり、オンライン上で開催されているイベントです。

今現在、多くの名物フェスやイベントがリアルからオンラインへ切り替えてイベントを開催しています。バーチャル技術を使用した世界観溢れるオンライン会場や、リアルではありえないパフォーマンス、自宅だからこそ叶えられる高音質サウンドの提供など、どのイベントもバーチャルならではの強みを活かして頑張っているんですね!

今回は、コロナによって急速な発展を遂げるバーチャルフェスに着目していきますよ!

時代の波に乗り加速するオンラインパフォーマンス

新型コロナ感染症により、これまでは普通にやっていたことができなくなってしまった3年前。3密を避ける、所謂ソーシャルディスタンスはダイレクトにイベントシーンをクリティカルヒット。同じ会場に集まりパフィオーマンスを共有するということを困難にし、様々な面からそれまでのイベントスタイルを一変させてしまいましたよね。

そんな中、世界中のクリエイターやイベンター、アーティストが、新しい時代のイベント運営方法を模索した結果、無観客ライブなどの配信系イベントがトレンドに。ある意味「やむなし……」として始まったこの流れですが、オンライン化によってこれまでできなかったパフォーマンスや表現の仕方を探し始めると、これが実に面白い!

最初は、変化を要するスピードが余りにも早すぎたことによりイベント制作側は“何が正解なのか?”と戸惑っていた部分はあるかと思います。しかし、ここ最近やっとアイデアと技術がスムーズにコネクトされているなあ〜と思うイベントが出てきていますね。嬉しい限り。

もちろん技術面、アイデアに関してもまだまだ荒削りな部分は多いにあります。しかし、パンデミックを脇へ追いやったところでイベントのオンライン化はどっちみち必須。きっと将来イベントの歴史を振り返った時、2020年はオンラインイベントへの移行の過渡期として語られるはず。

と言うことで、今年注目されたオンラインでのフェスやイベント、コンサートを一緒に見ていきましょう!

注目が集まったオンラインフェス4選はこちら

では早速バーチャルで開催されたイベントをいくつかご紹介いたします。一緒にみていきましょう。

トゥモローランド『Tomorrowland Around The World digital festival』

トゥモローランドといえば世界三大フェスとしてご存知の方も多いと思います。とにかくでかいこのフェスですが、いざオンライン開催しようぜ!となった今回もダンチでした!ここ最近数々のオンライン配信やストリーミングライブは開催されまくっていますが、このトゥモローランドは一味違うどころかぐんを抜いたクオリティ。

もともと異世界へ来たかのよう!と言う世界観作りに定評があるフェスですから、初オンラインだしとりあえずこれでいっか、なんて感じで妥協するなんてことはあり得なかったのかもしれません。

コンセプトは『架空の島・パビリオネム島』。参加するのはもちろん自宅からマウスを動かして。自分の足を動かさなくても、興味のあるステージに行くことができます。用意されたステージはMainstageをはじめ、Atmosphere、CORE、the Cave、the Moose Bar、The Wall、Elixir、Freedomとなんと8箇所も!

ステージでのアーティストパフォーマンスがメインにはなりますが、その他にもグッズエリアやチャットルームなども用意され、参加者同士がその感動を共有できるようにする仕組みも。その心遣いも素敵!

このバーチャルフェスは3Dロールプレイングゲームのようなリアルで迫力ある作りがとにかく凄い。ハイクオリティなステージでプレイするDJを見ていると、自宅から閲覧しているにも関わらず、本当のトゥモローランドの会場にいるかのよう。

さてこの舞台の裏ではとんでもない数の作業者と莫大な仕事量があったようです。アーティストの撮影には38台以上ものカメラを使用し、3Dの世界観を出すためにコンピューターゲームの10倍のポリゴンと照明を使用しているのだそう……。そりゃこのハイクオリティですね。激しく納得。

アフタームービーもいくつか公開してますので、ご興味のある方は是非。

グラストンベリー・フェスティバル『Lost Horizon』

Photo:Facebook@ShangriLaGlasto

2020年7月3日から4日にかけて開催されたのはVRを活用したオンラインのイベント『Lost Horizon』。これは新型コロナ感染症感染拡大の影響で開催が中止になった世界最大の音楽フェス、イギリスのグランストンベリーの一部のエリアをVR内に再現したもの。

グランストンベリーって、本当に世界規模で人気があるイベントです。ミュージックカルチャーの歴史の一旦を担っていると言っても過言ではないイベントですからね。だからもちろんVRでやるって話が出た時は多くの人が注目しました。そしてこのオンラインフェスへの来場数ですが、その数なんと436万人!!!これってすごい数字ですよ?

会場はVRプラットフォーム『Sansar』に設置。PCや携帯端末からも参加可能だったということも魅力の1つ。

このバーチャルフェスですが、60人以上のクリエイターによって制作された200種類を超えるアート作品と、多くのライブパフォーマンスが体験できるというもの。フェスに訪れたかのような高揚した気分になれるこのLost Horizonは間違いなく新たな体験。今後継続してこのバーチャルワールドは作られるのか?!今後も乞うご期待です。

フォートナイト『Travi$ Scott Live』

Photo:Youtube@Travis Scott

トラヴィス・スコットといえば今をときめく大人気ラッパー。そんな彼が、3億5千万人以上のユーザーを抱えるマルチプレイゲーム、フォートナイトにてバーチャルコンサート『Astronomical』を開催しました。開催時間はわずか10分間。しかしこれが歴史的なバーチャルライブの瞬間だった!と多くの人に言わしめることに。

ゲーム内に用意されたコンサートステージがトラヴィスに踏み潰され、その後ゲームの世界内の安定した空気をぶち壊すかのように曲によってフィールドが変化。アバターたちは彼のパフォーマンスが引き起こす火の雨に巻き込まれたり、水の中に潜ったり、宇宙空間に行ったりと、もうそれはしっちゃかめっちゃか。しかしこの体験が今までにないアーティストとバーチャル世界の住人を強い絆で結びました。

現実世界ではありえないライブ体験は、現実世界以上の興奮へ。フォートナイトでは最近米津玄師さんのコンサートも行われたようで、今後も世界的アーティストの参加が期待されます。引き続きチェックしていきたいですね!

サカナクション『SAKANAQUARIUM 光』

さて、お次に紹介するのは日本を代表するエレクトロロックアーティストのサカナクション。各アーティストがこの状況下でオンライン上で一体何ができるのかと考える中、彼らが考え出したのは、ひたすら音質にこだわること。

2020年8月15日と16日開催されたサカナクションのオンラインコンサート『SAKANAQUARIUM 光』では、彼らが徹底的にこだわった音響を楽しむことができます。ヘッドホンで聴くと驚くべき臨場感があります。かなり繊細なところまで1つ1つの音が表現されておりその手のギークも圧巻な高音質。

というのも、この音響を手がけているのはドイツに本社を置くサウンド・テクノロジー企業であるKLANG(クラング):technologies。世界トップレベルのサウンドテクノロジーを誇る企業として有名ですよね。彼らの3Dサウンドシステムを導入しオンラインライブを行うのは、日本で初めての試み。

私も大ファンなのでもちろん視聴しました。「とにかくサウンドのクオリティが凄かった!」としか言いようがありません。イヤホンの中を360℃サウンドが駆け巡りまくってました!!

コロナウィルスの影響によりバーチャルなどのオンラインコンサートを余儀無くされたアーティストは多く、映像技術を使って視覚的に楽しませるフェスはいくつもありますが、ここまで大々的に音にこだわって配信をしたアーティストはサカナクションくらいじゃないでしょうか……?彼らはミュージシャンですから、音楽をクリエイションする技術者なのです。そのブレなさにはもはやあっぱれの一言。流石です。大好きです。

フジロック『フジロックフェスティバル’20 ライヴ オン ユーチューブ』

毎年恒例の夏の一大イベント、フジロックフェスティバルですが、2020年は例に漏れず開催中止に。しかし『キープ・オン・フジロック』というキーワードを合言葉にオンラインにてイベントが開催されました。

Photo:Facebook@fujirockfestival

舞台はユーチューブチャンネル。配信されるのは過去のアーティストパフォーマンスを中心とした特別編成番組。その他にも、新進気鋭アーティストたちの特別撮り下ろし映像や、有名アーティストによるライブも放送。

数々用意されたコンテンツの中特筆したいのが、オンラインフジロックでは、フジロックに欠かせない『フェスごはん』を、テイクアウトやデリバリーで楽める取り組みのほか、食べたかったあの味が再現できるレシピ動画も特別に公開されたこと。フジロックは日本を代表する夏フェスです。毎年恒例イベントとして行く人も多く、長年のファンがいるイベント。彼らからすると、フェスご飯などの一件地味だけれどなくてはならない身近な存在にフォーカスを当てるフジロックの取り組みがとにかく心に刺さったのだとか。

終わりに

いかがでしたでしょうか?パンデミックにより余儀なくされたイベントのフェスやコンサートなどイベントのオンライン化ですが、アーティストやフェスによりそれぞれのスタイルが反映されていて面白いですよね。
“オンラインがイベントの主流舞台に”というカルチャーの流れは、例え新型コロナ感染症がなかったとしても必ず訪れていたんだと思います。それがパンデミックによって加速する。とってもシビアなことですが、のんびりとしていた進化スポーどに追い風が吹いているとも言えるはず(かなり風速はヤバ目ですが)。表現方法が増えるのは面白い限り。一瞬たりとも目が離せない、そう思いませんか?

この記事を書いたスタッフ

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