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「イベントプロデューサー」になるには?どんな人が向いている?

イベントプロデューサー ミーティング

「イベントプロデューサーって、結局どういう仕事をする人のことなの?」
弊社社員が一度は聞かれたことがある質問です。いわゆる会社説明会でも、この点がピンと来ていない学生さんが参加することがよくあります。

考えてみれば『イベントプロデューサーは、イベントをプロデュースする人だよ!』と言われても、よくわからないですよね(笑)そもそもイベントって何?プロデュースって何?具体的にどんな仕事内容があるの?勤務体系は?必要な知識は?etc…わからないことがてんこ盛り。

ということで、今回は『イベントプロデューサーとはそもそも何か』『どうやったらなれるのか』『どんな人が向いているのか』という、一番大事な根幹部分について、イベントプロデュース会社としてお答えしましょう!

イベントプロデューサーとは

イベントプロデューサーは、その名の通り『イベント』を『プロデュース』する人のことです。ではここでの『イベント』と『プロデュース』はどういう意味なのでしょうか?

『イベント』にはできごとや行事、試合など様々な意味がありますが、弊社では『イベント』を『催し物』という意味で使っています。
催し物……つまり『人を集めて行う、何かを目的とした会』です。例えば、企業が年初に全社員を集めて行うキックオフや、ブランドが知名度を高めるために行うポップアップショップ、万国博覧会やオリンピック等の全世界から参加者を集めるものまで、人を集めて何かの目的を達成する催し物を総称して『イベント』と呼んでいます。

そして、『プロデュース』。これは掘り下げると何日も話せるぐらい深いテーマですが、ざっくりとまとめると『様々な方法を使い、目的を達成すること』を指します。

つまり、弊社でいう『イベントプロデューサー』とは『クライアントの目的を達成するため、人が集まる催し物を企画・実行する人』のことです。社員の表彰をしたい場合はそれに最適なステージや演出を、全社員に企業理念を伝えたいならば最適なプログラムを用意し、実行していきます。

イベントプロデューサーとは、イベント企画立案から本番当日まで統括する仕事

このように、イベントプロデューサーはイベントの企画から当日まで、やることが多岐に渡り、てんこ盛りです。ただ、ここで誤解してはいけないのが『全部を一人でやるわけではない』ということ。ステージの飾りつけをしたり、当日に照明を動かしたりするのは別の人の仕事です。

イベントプロデューサーの役割は『統括』、つまり『まとめ役』『リーダー』です。イベントは様々なプロがそれぞれの実力を発揮して作り上げていくものですが、リーダーがいなければまとまるものもまとまりません。イベントプロデューサーは『イベントの関係者をまとめ、状況を確認し、時には調整し、クライアントの目的を達成できるように導いていく人』と言えるでしょう。

イベントプロデューサーの仕事事例

それでは、もう少し詳しくイベントプロデューサーの具体的な仕事について見ていきましょう。

イベント企画立案

まずはイベントの企画立案です。クライアントからイベントの開催目的やゴール、テーマなどをヒアリングし、具体的な企画書に落とし込んでいきます。この企画立案がすべての始まりであり、イベントを作り上げていく指針となります。会場は?参加人数は?予算は?時間は?来賓は誰?等々、様々な要素をしっかり押さえて作り上げていきます。

イベントコンテンツ各種調整・手配

企画書をもとに、具体的なイベントコンテンツを考え、実行のための調整や手配をしていきます。具体的には会場の手配、ステージの演出やゲストの出演手配、イベント中に流すVTRの作成などですね。最近はリアルだけでなくオンラインを併用したハイブリッドイベントが主流となっていますから、配信のための設備や回線の手配も欠かせません。どの会場を使うか、演出はどうするか、誰をゲストに呼ぶか、おみやげ(ノベルティ)は……等々、イベントプロデューサーの腕の見せ所であると同時に、実力が試される部分です。

イベントプロモーション

どんなに素晴らしいイベントでも、参加者が集まらなければ始まりません。社内イベントならば社員に向け、一般向けならば一般に向けて集客のためのプロモーションをしていきます。イベントの内容や対象者によって打つべきプロモーションは変わりますが、一人でも多くの方に『参加したい!』『楽しみ!』と思ってもらえるように工夫を凝らしていきます。

イベント運営

準備を整え、参加者を集め、いよいよ本番。イベントはその特性上『本番は一回だけ』というケースがほとんどです。もちろんリハーサル等は入念に行いますが、本番はやり直しの効かない一発勝負。もちろん、何もトラブルがないのが一番ですし、そのために念入りに準備するのですが、それでも何が起こるかわからないのが本番。何があっても対応できるよう、綿密なシミュレーションとチェック体制、情報連携が求められます。本番はイベントプロデューサーが最も緊張する瞬間であり、最も高揚する瞬間でもあるのです。

このように、イベントプロデューサーはイベント企画立ち上げから本番まで、常に情報を集め、素早く判断し、関係者を取りまとめ……と、常に駆け回っています。表舞台には出てきませんが、成功のカギを握る存在、それがイベントプロデューサーなのです。

イベントプロデューサーの勤務体系

『イベントプロデューサー』はどんな勤務体系なのでしょうか? これは勤務先の会社によって大きく変わります。イベントプロデュースを専門に手掛ける弊社では、通常の正社員と同じ勤務体系となっています。ただ、イベントの本番が土日祝開催されることも多く、その場合は代休として別の曜日に休みを振り替えて対応しています。そのため『絶対に土日祝が休み』とは言い切れません。

その他、イベントプロデュース以外の事業を手掛けている会社では勤務体系が異なることもあると思いますので、希望する会社の情報を調べるのが一番確実です。

イベントプロデューサーに必要な資質・スキル

イベントプロデューサーの大事な資質

イベントプロデューサーは仕事内容が多岐に渡ります。また、専門職ではありますがどちらかというとまとめ役やリーダー的な役割を果たすことが多いため、下記のような資質、スキルがあるとより活躍しやすくなります。

コミュニケーション能力

イベントは一人では開催できません。特に企業が関わるイベントとなれば、ステージ制作、音響、照明、カメラ等々、様々な専門職の方と意見をすり合わせ、まとめあげ、的確に指示を出すことが求められます。このため、コミュニケーション能力があることは大前提です。特に『意見を聞く』『意見をまとめる』『いざというときに決断する』スキルが求められるといえるでしょう。

勉強意欲

イベントプロデューサーは仕事の範囲が多岐に渡るため、各種判断をするための知識が必要です。また、より洗練されたイベントを行うためには演出や技術のトレンドを押さえることも欠かせません。ただ、このときに重要なのは『あらかじめ持っている知識』ではなく『常に知識・情報を求め続ける、勉強し続ける姿勢・意欲』です。というのも、イベント業界は常にトレンドが移り変わりますし、使用できる技術も進化していくため、常に最新情報を仕入れ、頭の中をアップデートしていく必要があるのです。この意味で、イベントプロデューサーには『学び続ける意欲』が求められます。

イベントプロデューサーに関する民間資格

イベントプロデューサーはいわゆる『士業』のような、就職にあたって必ず取らなければならない資格はありません。ただ、『イベントに関する知識をどの程度見に着けているか』を対外的に示す資格はあります。イベントのプロであることを示すためにも、また自分自身にきちんとした知識があるかを確認するためにも、下記の資格に挑戦する意義はあるでしょう。

イベント業務管理士

イベント業務管理士とは一般社団法人日本イベント産業振興協会が開催する、イベントに関する日本唯一の公的資格です。試験には2級と1級があり、一定のイベント実務経験(アルバイト含む)を持つ人のみが受験することができます。受験資格に実務経験があるため学生時代の取得は難しいですが、プロのイベントプロデューサーとして活躍したいならばぜひ持っておきたい資格です。

イベント検定

イベント検定はイベント業務管理士試験と同じく、一般社団法人日本イベント産業振興協会が主催する検定です。イベントの内容によって『イベント検定』『スポーツイベント検定』『ユニバーサルイベント検定』の3種類があり、それぞれの検定内での級分けはありません。こちらはイベント業務管理士と違い、受験資格に実務経験がなく、誰でも受けることができるのが特徴です。

イベントプロデューサーのキャリアアップ

イベントプロデューサーとしてのキャリアアップと言えば、より大規模なイベントを担当できるようになることが挙げられます。イベントプロデューサーであれば、何千人、何万人を動員するイベントの企画・運営も夢ではありません。また、イベントには多種多様な種類がありますので『PRイベントがやりたい』『スポーツイベントがやりたい』といった特定のやりたいイベントが見つかれば、それ専門のイベントプロデュース会社に転職するということも考えられます。また、十分な実力と実績があれば独立することも可能です。ただし、実力と実績がものをいう世界でもありますので、最初からフリーランスで活躍するのは難しいでしょう。イベントプロデューサーとして活躍したい場合は会社に勤め、実務経験を積むのが最も確実なルートです。

イベントプロデューサー適性テスト

色々とお話ししてきましたが、「自分にはイベントプロデューサーの適性があるだろうか?」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。あくまで弊社基準ではありますが、イベントプロデューサーの適性として15個ほど挙げてみました。10個以上チェックがついた方はイベントプロデューサーの適性アリと言ってもいいかと思います。ぜひ、チェックしてみてください!

□ 人を喜ばせることが好き

□ 考えるより先に行動するタイプ

□ 反対多数でも実行できると考える

□ 文章を書くことが好きだ

□ 周りの人より、何かに気づいたり、細かいことを気にする方だ

□ 新しく始めたことは継続的に続く方だ

□ 年下、年上関係なく相手を敬うことができる

□ 困難な状況や新しいチャレンジングな環境に飛び込む度胸がある。むしろワクワクする。

□ 時間を守ることは絶対だと思っている

□ 数字が好きだ

□ 理論より心に湧き起こる感情や直感を重視する

□ 質問することが得意

□ 勉強が好き

□ 礼儀マナーを重んじる

□ 過去を振り返るより未来のことを考えるのを優先するタイプだ

まとめ:イベントプロデューサーには、多様なビジネススキルが必要!

イベントプロデューサー』は仕事内容が多岐に渡り、一言で説明しづらい職業ですが、様々な人と関わり、大きな仕事ができる魅力的な職業です。裏方的な要素が強いため、自分が目立つというより、縁の下の力持ちを目指す人、芸能人や様々な人が輝く姿をすぐ近くで見たい、演出したいという方に向いています。

弊社も随時社員を募集しておりますので、我こそは未来のイベントプロデューサーという方は、ぜひ弊社も検討してみてくださいね!

KNOWLEDGEイベントノウハウ

最終更新日:

2022SEP

21

公開日:

2015JUN

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