GP JOURNAL

コロナ時代のリモートMVは、映像作りのアイデアが満載

リモート、MV、Thao & The Get Down Stay Down、Phenom
Photo:Youtube@Thao & The Get Down Stay Down

みなさんこんにちは!宮永です。

新型コロナウィルスの影響でリモートワークに移行された方、結構多いのではないでしょうか?
いろいろな業界に目を向けてみると……どうやら、リモートにいそしんでいるのは、オフィスワーカーだけではないようです。


例えば、音楽業界。
世界中の様々なアーティストが自粛期間を利用し、リモートでMV(ミュージックビデオ)をクリエイトしています。

『プロフェッショナルがいなくても、できる範囲で最高のものを生み出す』……コロナによって起こったピンチは、アイデア力とクリエイティブパワーの進化をもたらしました。
スマホや編集ツールを駆使した映像づくりのアイデアはもちろん、マインド的な部分でここから学べることが沢山あるはず!

ということで、今回はリモートだからこそ生まれたアイデアが詰まったMVをまとめてご紹介します!

アイデアMV集5選

Thao & The Get Down Stay Down『Phenom』

アメリカのバンド「Thao & The Get Down Stay Down」のMVです。
彼らはロックダウンの影響から当初予定されていたMV撮影中止を余儀なくされました。
しかし、その状況だからこそ、今しかできないようなアイデア勝負の作品が生まれたのです。
それがこちら!

彼らがMVに採用したもの……それは今最も熱く、そしておなじみの『zoom』。
始まりから「あれ、見たことがある画面だぞ……」と、掴みはバッチリです。

5時間にも及ぶ練りに練った作戦会議を経て生まれたMVは、視覚的なアイデアが目白押し。技術ではなくアイデアでスパイスを利かせた動画を見れば「これはすごい」となるのでは?

Cody Simpson『Captain’s Dance With the Devil’』

マイリーサイラスの恋人としても有名なシンガーソングライターのコーディシンプソン。
彼の新作「Captain’s Dance With the Devil’」のMVもクリエイティビティが爆発しています。

外出が制限される中、自宅で作ったMVの監督はなんと恋人のマイリーサイラス。
6つの画面に分けてコーディーの様々な姿が映る映像は、美しい色と情緒ある音楽で見る人を彼らの世界観へと誘います。
(しかも、綺麗な映像だってアプリを駆使すれば自分で作ることができるんです!)

インスピレーションの大元は、マイリーが整理していたNARSのリップが詰められた箱だったのだとか。普段は気にも留めない化粧品が彼の目には面白くアイコニックに映った……長い間自宅にいるからこその気づきですよね。些細な気づきから芸術的な作品は生まれるのですね。

あさぎーにょ『ふわり春』

お次は日本のアーティスト、あさぎーにょの作品です。こちらも海外勢に負けず劣らずかなりクリエイティビティを発揮しています。

コンテンツスタジオ CHOCOLATE Inc.でプランナーとして活躍する彼女が作ったMVは、自宅撮影、zoom背景の使用などはもちろん、募集して集まったファンの自宅で撮影された沢山のペットたちが登場!という、周りを巻き込むスタイル。 画面にあふれんばかりの動物たち……これは目をそらせません(笑)

彼女はコメントで「今回のMVは誰よりもおうち時間を楽しむつもりで制作したよ。おうちで過ごす生活の些細な行動も見方を変えるといろんな楽しみ方が出来るなって遊びながら撮影しました!」と書いています。
この見解、いついかなるシチュエーションにおいても必要ですよね。このマインドを持てるクリエイターやプランナーはどの業界においても強いのではないでしょうか。

SPECIAL OTHERS『WAVE』

SPECIAL OTHERSは6月7日にメジャーデビューした新進気鋭バンド。メジャーデビューという大切な時期を襲った新型コロナウィルス感染症拡大でしたが、自粛期間という現象が彼らのクリエイティブマインドに火をつけ、知名度までもアップさせてしまいました。

メンバーとスタッフがリモートでアイデアを出し合いながら作ったこのMV。メンバーの演奏シーンは彼らのスマホを使用して撮影され、映像の枠によってシーンに凹凸が出る子気味の良い作品です。

さらに、私が「いけてるな〜」と思ったのは、ドローンを使って撮影した街の様子。
ドローンにぶら下げたTシャツを東京の街に浮遊させて撮影しているんですが、これって自粛期間中……人がいない状態じゃないと撮れない絵ですよね。このシチュエーションで作成したMVに『今だからこそ撮れる映像』を選ぶのはまさに「一本取られた!」と思っちゃうほど、クールなことだと思います。

OK Go『All Together Now』

個性的なMVで常に話題のアメリカのバンドOK Go。
新曲『All Together Now』は医療従事者やスーパーの店員など、自粛期間中でも人々のために外で働き続けるエッセンシャルワーカーにリスペクトを込めて作られたものです。
MV撮影だけではなく、各々のメンバーがロックダウン中に作詞作曲からレコーディングまで全てを行ったのだそう……。まさに『今の時代ならでは』という他ありませんよね。

ロックダウン中ですから、撮影はもちろん家の中です。
「家の中での撮影じゃ、おもしろみがないのでは?」と思うかもしれません。
ところがどっこい。
おもちゃのピアノを弾いたり、クローゼットを開いたらメンバーがいたり……自宅ならではのノスタルジーさとポジティブなムードに溢れています。

『面白い見せ方』は生活の中に転がっているということを改めて気づかせてくれますよね。

終わりに

新型コロナウイルス感染症は、世界中のアーティストたちに大いなる打撃をもたらしました。コンサートや大型プロモーション、制作物の中止など、これまで経験し得なかった負担が多くの人々に重くのしかかっています。私たちが携わるエンタメ業界ももちろん同じです。

そんな中で、多くのアーティストたちが自らのアイデアを絞り出しクリエイションを行っています。
こんな状況だからこそ生まれる、新しくて面白いものがある。
ピンチはチャンス。飛躍すべき好機は以外とこのタイミングに転がっているのかもしれませんね。

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