GP JOURNAL

オンラインイベントの成功事例を紹介!企業イベントで最大の効果を出す方法とは?

目次

2020年のコロナ禍以降、多くの企業イベント(社内イベント)がオンライン化しました。完全オンライン化の他、リアルとオンラインを組み合わせる、いわゆる『ハイブリッド』型のイベント企画も増加傾向にあります。
当初は皆が手探りだったオンラインイベント。現在では企画や開催事例が増えてきたことにより、そのクオリティも上がり、オンラインならではの仕掛けを盛り込んだ企画も多数生まれています。(2022年12月現在では、リアルイベントが復活しています)

今後は、多くの企業イベントが以前のようなリアルオンリーの企画に戻る可能性は低いでしょう。
特に、全国に支社を持つような企業であれば、オンラインイベントは場所・時間・参加人数全てにおいて圧倒的に『使い勝手がいい企画』といえます。

ただし、オンラインイベントの増加に伴い、視聴者(参加者)の目が肥えてきたのも事実です。会場を定点カメラで撮影した単なる中継では今やインパクト不足。より参加者の心を惹きつけ気分を盛り上げる、エモーショナルな企画が求められるようになってきています。

そこで今回、弊社が実際にオンラインイベントを手掛けた事例なども紹介しながら『オンラインイベントで最大の効果を出す方法』についてお話ししていきます!

オンラインイベントの開催形式とは

オンラインイベントには大きく分けて2種類あります。
オンライン生配信(ライブ配信)とオンデマンド配信です。

この二つの違いは『全員が同じ時間に参加できるか』『繰り返し視聴できるか』です。
オンライン生配信(ライブ配信)の場合、参加者は全員同じ時間帯にイベントに参加(視聴)することが大前提です。一方、オンデマンド配信は視聴者が好きな時間に視聴することができます。

ちなみに二つの差はあくまでも『開催時間が決まっているかどうか』の違いです。
例えば、事前に収録した動画を流す形式であったとしても、特定の時間に1回だけ流すならばオンライン生配信(ライブ配信)となります。

この二つはそれぞれ特徴があり、企業の勤務体系や参加者によって相性が変わるため、どちらが上ということはありません。ただ、もともとリアルイベント企画として動いていたものをオンライン化する場合、オンライン生配信(ライブ配信)式にするところが多いようです。

ライブ配信 リアルタイムの生配信 オンデマンド 事前収録
ライブ配信(リアルタイムの生配信) VS オンデマンド(事前収録)

オンラインイベント(ライブ配信)のメリット

オンライン生配信とはTVで言うところの『生放送』。その日、その時間に指定されたURLにアクセスして視聴するスタイルのオンラインイベントです。
この形式には2つのメリットがあります。

一体感が得やすい

ライブ配信の場合、『オンライン上の会場に参加者全員が集結している』『参加者全員が同じ時間にイベントに参加している』ため、一体感が得やすくなります。人によって『参加した』『まだ参加してない』という差が出にくいため、特にキックオフや入社式など、イベントの内容がすぐに日常の活動に反映されるタイプの企画に向いています。

相互コミュニケーションが取りやすい

全員が同じイベントにリアルタイムで参加しているため、コメントをつけたり拍手したりといったコミュニケーションが取りやすいのも大きな特徴です。

ディスカッションや意見交換はもちろん、アンケートやクイズ、抽選といった『参加者の反応を促す仕掛け』を組み込みやすく、より『イベントに参加している』という実感を得ることができます。

オンラインイベント(ライブ配信)のデメリット

オンライン生配信は『特定の時間にインターネット上の会場に参加者が集まっている』という形式のため、その特定の時間に合わせられない人は参加できません。
また、開催時間中に電波の悪いところにいたり、見るためのデバイスが故障して見られなかった…といったケースも考えられます。
特に問題なのが通信環境です。
視聴者側に通信問題が生じた場合、主催側が打てる手は限られており、解決したころには重要な部分が終わってしまうことも考えられます。ライブ配信の場合は主催側、視聴者側共に、しっかりとした通信環境を準備することが大切です。

オンライン生配信(ライブ配信)が向いているイベント企画とは

オンライン生配信は盛り上がりや空気感を共有したいイベントに向いています。例えばキックオフや表彰式、周年イベントなどです。特に特別感があるイベント企画の場合、皆で非日常体験を共有することが欠かせません。また、同じイベントにみんなで参加することにより、相互交流やコミュニケーションを促す企画も盛り込みやすくなります。参加できるのは1回きりで細かい内容は薄れていってしまうからこそ、いつまでも胸に残る熱気を与えられるイベントが向いているのです。

オンデマンド配信(録画配信)のメリット

オンデマンド配信とは、いわゆる録画の配信です。YouTube等に代表される、オンライン上にイベント動画を保存しておき、参加者は自分の好きなタイミングで見られる仕組みになっています。
この形式にも2つのメリットがあります。

勤務形態・勤務時間に縛られない

オンデマンド配信の場合、参加者が自分の好きなタイミングで視聴できるため、勤務時間を圧迫することがありません。インフラ系などの全員が出払うわけにはいかない企業、海外にも支社があり時差問題が生じる企業などに向いています。

何度も繰り返して見ることができる

オンデマンド配信の多くは視聴回数制限がありません(期間は限定されていることが多いですが)。そのため、何度でも繰り返し見ることができます。また、オンデマンド配信ならではの特徴として『自由に停止・巻戻・再生ができる』ことが挙げられます。気になったところを何度でもチェックできるため、情報の渡しもれを防ぐことができるのです。

オンラインイベントのメリット
オンラインイベントは視聴者側が時間や場所が拘束されず、かつ巻き戻して見れるのが好評

オンデマンド配信(録画配信)のデメリット

オンデマンド配信は自分の好きな時間に見られる分、『イベントに参加している』というより『動画を見ている』感が強くなってしまうデメリットがあります。
参加者が基本的に第三者的な視点で見てしまうため、動画にはライブ配信以上に臨場感、エモーショナルな演出に力を入れることが必要です。また、それぞれがバラバラのタイミングで参加するため、参加者とまだ参加していない人の間の情報格差が生じやすくなってしまいます。
総じて、生配信よりも『見てもらうための工夫』が必要になるといえるでしょう。

オンデマンド配信が向いているイベント

オンデマンド配信はセミナーや研修系の『内容をしっかり理解してほしい』『何度でも確認してほしい』『徹底したいことがある』イベントに向いています。また、プロモーション要素のあるイベントについても長期間にわたっての拡散が期待できる点で優秀です。時間も場所も選ばない分、一人で見るケースが多くなるため、じっくり見てほしいイベントに向いているといえるでしょう。

オンラインイベントで参加者の心をつかむ企画・演出事例

配信環境を整えて全員がイベントに参加できるようにしても、肝心のイベントがつまらなかったら意味がありません。オンラインイベントは常に離脱との戦い、飽きられてしまったらおしまいです。会社にとって重要な位置づけになるからこそ、オンラインイベントを成功させ、最大限の効果を出す企画・演出が欠かせません。
リアルイベントでしかできない演出があるように、オンラインイベントだからこそ可能な演出もあるのです。

ここからは飽きさせない工夫として、オンラインイベントならではの演出をご紹介していきます。
ときには数百人、数千人の社員が視聴する企業の社内イベント。イベントの目的やコンセプトに合わせて、演出も最適なものを選びたいところですね。

バーチャル空間へテレポーテーション!

経営陣によるプレゼンテーションの効果的な演出、ニュース番組風の映像作りなどに活用されるのが、バーチャルセット専用スタジオです。合成する背景をオリジナルで制作することもできるため、自社に合った世界観の演出が可能です。

まるでその空間に本当にいるかのようなリアリティ(=サプライズ感)の追求とその空間を存分に活用するカメラワークで飽きのこない演出につなげます。

オンラインイベントの演出
3DCGを活用したオンラインイベント
未来的な演出がいかようにでも可能!

社内で撮影し、手作り感を出す

対照的なのがこちらの方法。社内で撮影した映像素材を使ったり、オフィスの一室から生配信したり、ビデオレターを流したりと『あえて』手作り感を出します。いくつも支社がある企業であれば、全支社にカメラをつないで同時中継するのも効果的。『いつものオフィス』をオンラインイベントに組み込むことで臨場感を高めたり、参加者に一体感を感じてもらうことができます。

もちろん組み合わせることも可能です。作りこんだ映像美と手作り感を両立させるのも新鮮ですよね!

オンラインイベント 参加者
この画面がズラリと並ぶイメージです

視聴者参加型コンテンツ

主に『ライブ配信型』のオンラインイベントで一体感を高めるために使われているのが『視聴者参加型コンテンツ』です。

オンラインイベント 視聴者参加型コンテンツ
その場でできるオンラインアンケートシステム

例えば、チャットソフトを導入し、プログラムの感想や質問をその場で書き込んでQ&Aを行ったり、パネルディスカッションを行うなどが考えられます。
クイズやビンゴ等の余興系コンテンツも盛り上がりますよね。

視聴者参加型にすると双方向性が出るため、参加者が『自分が参加している実感』を得やすくなるのでオススメです。

よりハイレベルな演出を求めるのであれば、参加者にアバター(仮想空間における自分の分身のようなもの)を付与し、オンライン会場内を歩き回る演出をしたり、トークセッションにその場で視聴者を招待したり……といった、リアルイベントでは実現できない演出を加えることもできます。

オンラインイベント アバターアンケートシステム
写真付アバターが走る!

オンラインイベントを企画・開催するときの注意点

オンラインイベントを企画・実施する場合、得られる効果やメリットだけではなく、発生しやすいリスクについても理解しておく必要があります。

セキュリティ面のリスク

オンラインイベントにどこからでも参加できることはメリットでもある一方、「周囲に人がいるところでも視聴できてしまう」「社員以外の人の目に触れてしまう」など、新たなリスクが生じます。

イベント開催の目的や内容に応じて、適切なセキュリティレベルの配信プラットフォームを選定すること、参加する社員に対して事前に注意事項をアナウンスするなど、あらかじめ対策をしておきたいところです。

配信トラブルのリスク

オンラインイベントの参加者はインターネットを介して情報を受け取ることになるため、映像と音声のクオリティが重要になります。音声が聞き取りにくい、映像が不鮮明でわかりにくいなど、配信中のトラブルが発生してしまうと、イベントのプログラムがどんなにすばらしくても効果が半減してしまいます。

配信型イベントを開催する際は、必ず配信会社、もしくは技術専門のスタッフに相談し、事前にしっかり配信テストを重ねたうえで、当日もサポートを受けることをおすすめします。

オンラインイベント企画の成功事例

最後に、実際にライブ配信を利用して当社がサポートした、イベントの事例をご紹介します。イベントの効果を得るには、どんな演出・工夫ができるのか、みなさんも改めて考えてみませんか?

事例1:全世界を繋ぐグローバルキックオフ(化粧品会社)

オンラインイベント事例(化粧品会社)

リアル会場のバックに天井高7.5m×幅25mサイズで世界中の視聴者の表情を投影しました。
センターには円形ステージを配置し、参加者全員が一体になるイメージを表現。
さらに、グローバル企業らしいコンテンツとして、世界中の役員をつなぎ、世界中のメンバーとトークセッションを実現しました。
このトークセッションは大変好評で、「普段聞けない話が聞けた」という感想をたくさんいただけました。

オンラインイベントの強みである『世界中を中継で繋げる』という利点を最大限に活かしたキックオフとなりました。

事例2: 横18m縦4mのワイドスクリーンで展開される表彰式 (生命保険会社)

オンラインイベント事例(生命保険会社)

会場には役員の方に来ていただき、表彰者(その期の成績TOP5名)はオンラインで登壇するという形でのオンラインイベント。
会場には横18m×縦4mのワイドスクリーンを設置し、会場にいる役員とオンライン参加の表彰者を一緒に映し出し、お礼と表彰のシーンを演出しました。

また、会場にいる役員の皆様の席にはリアクションカメラを設置し、カメラの画をワイプで表示しました。この結果、受賞者コメントされている中でも役員様の表情が見えるため、よりリアリティのある画面となりました。

事例3:LEDビジョンをフル活用した没入感ある演出(IT系人材会社)

オンラインイベント(IT系人材会社)

横6600mm×縦3600mmのLEDビジョンをV字型に組み、床にもLEDを敷いて背景を映し出すスタジオ設営を行いました。LDEビジョンはCG合成よりも鮮明で、かつ登壇者にも背景映像が見える(後からの合成ではなく、リアルタイムに表示される)ため、参加者も視聴者も没入感を味わう演出を行うことができました。

また、トークセッションではアンケートシステムを活用。視聴者の意見をLEDビジョンに映し出しながら進行することで、オンラインの距離感を感じさせない、視聴者と出演者、両方にとってインタラクティブなトークセッションが実現しました。

事例4:多彩なカメラワークによる臨場感あるプレゼン(JAPAN HYBRID CONFERENCE/GP主催一般向けイベント)

オンラインイベント事例(JAPAN HYBRID CONFERENCE/GP主催一般向けイベント)

オンラインカンファレンスにありがちな『画面上のマンネリ』を打破するため、カメラを多数配置。プレゼン中は全身構図、顔面アップの構図等が目まぐるしく入れ替わる、カメラワークによる絵作りを演出として盛り込みました。

スクリーンは2枚用意。プレゼン資料やカメラワークを活かした登壇者の様子、zoom視聴者の表示等、状況によって使い分けを行いました。

事例5:イベントコンセプトを活かしたステージ造作と、TV番組を見ているような画面演出(PRODUCERS/GP主催一般向けイベント)

オンラインイベント事例(PROEUCERS 2022)

イベントテーマである『カオス』を表現した、雑多なアイテムが並ぶ中でレトロと近未来感を共存させた、カメラごしの風景が常にエモーショナルになるステージを制作。会場参加者がステージの隅々まで見て楽しめる工夫を凝らしました。

オンライン視聴者向けにはレトロTVのようなデザインの画面を表示し、TV番組を見ているかのようなワクワク感を演出。
さらに、カメラを11台用意し、多彩なカメラワークを見せることにより、登壇者があまり動かないトークセッション中も飽きない画面作りを行いました。

オンラインイベント成功の最重要ポイント

社内イベントにおいて最も大切なこと――それは『社員(もしくは参加してほしい社員)全員が参加できること』です。コロナ禍で『集まりたくても集まれない』を経験した私たちはこれが決して『当たり前』ではないと実感しました。

リアルはもちろん、オンラインで社内イベントを行う際にもこの視点は絶対に欠かせません。会社の事業内容や従業員の勤務形態等により『参加できる条件』は変わります。大半の社員が平日9時~5時に勤務している企業もあれば、日勤・夜勤がある企業、フレックス制を導入している企業等もあり、環境は会社によって様々です。

社内向けイベントにリアルしか選択肢がなかったころは、この時間や時期の調整が大変だったのですが、オンラインイベントによって環境は一変しました。

オンラインイベントはリアルイベントに比べ『場所・時間が圧倒的に自由』という特徴があります。時間とお金をかけて会場に来る必要がなく、従業員の勤務形態によって朝や夜など、イベント開催時間を調整することもできます。
結果『参加したいのに、場所・時間の都合で参加できない』事態を限りなく少なくすることが可能になりました。これはオンラインイベント最大の強みと言ってもいいでしょう。

『会社に所属する全員にイベントに参加してほしいという』企業の願いをかなえられるのがオンラインイベントなのです。

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大型イベントのライブ配信に関する手法やノウハウの量は事例数、実績数に比例します。いち早くオンラインイベントに取り組んできた弊社にはすでにたくさんの実施事例、ノウハウがあります。

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ONLINE EVENTオンラインイベントの実績やノウハウ

最終更新日:

2022DEC

8

公開日:

2020JUL

28

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