【共創×イマーシブの最前線!】 GPメンバー、万博に行ってきた!
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こんにちは、GP石田です!先日、GPメンバーで念願の大阪万博に行ってきました。
万博はただの巨大展示会ではありません。各国・企業・団体が『これからの社会の在り方』を空間演出で表現する、いわば「体験型メディア」でもあるのです。
今回のジャーナルでは、現場で特に印象的だった演出の数々を「共創性(Co-Creation)」と「イマーシブ性(没入感)」の視点からご紹介します!
※以下、万博のコンテンツのネタバレをしていますのでネタバレを見たくない方はお気を付けください!
佐竹おすすめ:ウーマンズパビリオン in collaboration with Cartier

こちらは、『女性たちの体験や視点を通じ、公平で持続可能な未来を志す』 ことを目的としたパビリオンです。入場時、来場者にはひとつずつヘッドホンが配られます。

こちらの展示の特徴は「空間自体は無音で、メインコンテンツはヘッドホンからの音声による“パーソナルな体験”として展開される」という点。さらに、展示中は入場時に登録した名前で呼ばれるため、展示会が“自分の物語”に変貌する感覚を味わえます。
展示でまず目につくのが、3つの扉。
それぞれの扉には人種・世代・職業のまったく異なる3人の女性が描かれており、来場者はその中から『どの人生を歩みたいか?』を選択して三手に分かれます。この“選択性”が、共創の一歩として没入感を高めているのです。

それぞれの女性の人生の歩みを体験したのち、やってくるのは瞑想の空間。ここまでの展示を踏まえながら、自分の人生について考える時間です。この『“無”の時間を設ける』という発想もイマーシブ性があり、新しいですよね!
Q.どんなところに『共創』を感じましたか?
佐竹「気になる扉を選ぶという“選択性”ですね。人によって興味や価値観はバラバラですが、それをちゃんと尊重してくれてる感じがして。ヘッドホンで完全にパーソナルな空間をつくり、群れることなく各々の興味にしたがって楽しむ、というスタイルは、来場者が主体的に楽しめて、“共創”を感じました!」
Q.イベント屋として、今後のGPイベントに活かせるヒントはありましたか?
佐竹「『考える時間を途中でつくる』という演出がすごく新鮮でした。しかも、考えたことを誰かに発表することもありません。発表というプレッシャーのない状態で自分の素直な気持ちと向き合うのは、なかなかない経験だったので印象的でした」
川島おすすめ:シグネチャーパビリオン 「いのちめぐる冒険」

アニメーション監督として知られる河森正治氏と、音楽プロデューサーの菅野よう子氏という、日本を代表する表現者たちが手掛けたのがこちらのシグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」。
全方位を映像に囲まれたダイナミックな空間と立体的な音響が印象的です。また、視覚と聴覚だけではなく、床から振動を感じたり、来場者みんなでジャンプをすると映像が動いたりと、五感をフルに使い、全身でいのちの躍動を感じられます。

Q. どんなところに『イマーシブ』を感じましたか?
川島「視覚や聴覚だけではなく、足裏から伝わる振動で“いのち”を感じるという体験は、とても没入感がありましたね。『生命』がとても抽象的に表現されていて、自分の感覚やセンスに従って楽しめる感覚がまさに“イマーシブ”だなと感じました。まるで生き物の中にいるような、不思議な体験でした!
Q. イベント屋として、今後のGPイベントに活かせるヒントはありましたか?
川島 「『なんか、いい』といった、感覚で楽しむコンテンツって素敵だなと思いました。言語化しない、多様な受け取り方のできる表現です。GPのイベントが特に大切にしている“感性”とはこの感覚かと体験を通して実感しました!」

石田おすすめ:クウェートパビリオン
中東・アラビア半島の北東部に位置する石油大国、クウェート。自然な景観や豊富な資産を没入感のある演出で表現しています。
最初に訪れるのは、巨大な球体スクリーンが印象的な空間。クウェートの歴史や大自然がダイナミックな映像美で表現されています。

そして……クウェート館の体験は視覚だけにとどまりません。砂漠の映像が出た瞬間、天井のストーブが作動。私たちは本当に砂漠のなかにいるかのような暑さを体験することに。『熱』を使った没入演出って新しいですよね!

展示ブースでは、クウェートの砂に触れたり、VR展示があったりと、体験要素が強く能動的に楽しめました!

最後に訪れるのは、プラネタリウムのような空間。天井に映し出される映像がダイナミックで、世界観に吸い込まれてしまいました!
Q. どんなところに『共創』を感じましたか?

天井スクリーンの映像ショーの終了後、まわりに設置されているマイクに自分の夢を話すと、その声が星となってスクリーン上に流れていくという仕掛けがあって、そこが印象的でした。「みんなの夢が大空の中の星屑のひとつひとつになっていく」という演出がとても幻想的で、“共創”を感じました!
Q. イベント屋として、今後のGPイベントに活かせるヒントはありましたか?
『想いが形になって共有される』仕掛けはやはり心が動かされるなと感じました。ひとりの体験や想いが、“みんなの物語”に変わっていく感覚……これこそが、私たちがイベント制作において大切にしている“共感の連鎖”なのかなと感じました!
おわりに
万博視察を通して、これからのイベントで求められる『共創』と『イマーシブ』の重要性を肌で感じることができました。
参加者が「ただ観る」だけでなく、主体的に“関わり”、“感じ”、“考える”。こうした体験を設計することで、イベントの価値は大きく飛躍すると感じています。
今回の学びを私たちのイベント制作にも活かし、今後も進化したGPイベントをお届けしていきます!