GP JOURNAL

アート空間が面白い!オンラインギャラリーで感性UP

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Photo: Instagram@gucci

空間づくりはアートから学べ!

みなさんいかがお過ごしでしょうか?GPの宮永です。イベント製作において絶対外せない重要ポイントの1つに“来場者を引き込む空間”があると思います。訪れれば自然と心が踊りだすような、そんなワクワクした世界観をご用意できればお客様は2倍も3倍もそのイベントを楽しめるはず。

ユニークな空間で魅せるオススメ展示

空間作りのアイデアソースとしては“ファッションショー”や“大型イベント”に続き“美術館”は外せません。そしてここ最近新型コロナウィルスの影響でアートシーンは急速なオンライン化へ移行中。ということで、今回はオンラインで鑑賞できちゃう“空間が面白い”展示にフォーカスを当ててご紹介したいと思います!

「ZERO IS INFINITY 『ゼロ』と草間彌生

草間彌生美術館公式HPから

5月27日まで臨時休業をしていた草間彌生美術館がオンラインで期間限定公開しているのが「ZERO IS INFINITY 『ゼロ』と草間彌生」。この展示はなんと同館初のグループ展ということで、いつもの草間彌生の魅力はそのままに一風変わったエキシビジョンとしてアートシーンではかなり注目されていたのです。

1950年代末のヨーロッパに生まれた前衛芸術ネットワーク「ゼロ(ZERO)」。このZEROは当時のヨーロッパアートシーンではかなり尖った存在でした。ロケットが発射される時のカウントダウンが進むにつれ緊張感がましていき、0の瞬間に次に起こる劇的な何かに向けて息を呑む。ネーミング1つ取ってもセンスが爆発するドイツ人アーティストユニットは60年代からニューヨークで活躍していた草間彌生と交流がありました。

今回の特別展ではZEROと共鳴する草間作品が展示されています。展示空間にはミラーや照明装置を用いた表現が多く、機械仕掛けで突然動き出すものも。ただただ作品を並べる通常の展示方法とは違い、作品の中に鑑賞者が入り込むという環境含め作品だという思想「エンヴァラメンタル・アート」の手法が使われています。また、今回の展示に向けての新作『無限なる天国への憧れ』は空間づくりのインスピレーションを湧き立たせるには必見。幾つにも織り成す光は現実世界を忘れてしまう…。一流の中の一流による没入感ある世界観。学ぶことが沢山ありそう。

舞台はディスプレイ「つくらない都市計画」

舞台は東京・九段にある国の登録有形文化財「旧山口萬吉邸」をリノベーションした「kudan house」。ここで行われているのはアートをリモートで体感するためのオンラインアートサロンという全く新しい取り組みです。アートと街づくりが交差することの可能性を探る取り組みを、「つくらない都市計画」をテーマに作品とともに考えます。

コロナ危機によって急速にデジタルコミュニケーションが進む今、直接対面の価値を含めアフターコロナの世界に向けて既存の価値観や社会システムは大きく変わる。そんなことをアートを通して表現しているのがこのオンラインサロン。アートディレクターにはギャラリストの吉井仁実、ゲストには写真家の篠山紀信やをはじめ大御所がずらり!そのほかにもテクノロジーや建築、エンタメのプロたちが登壇し、これからの都市のあり方について考えます。見所は、トークセッションなどの会場ムービー配信に加え、DJやミュージックライブなども実施するというところ。さらに1時間に1組だけのオンライン館内ツアーを設けるなど、視聴者にエクスクルーシブな感覚を与える新たな試みも。

PCかスマホの限られた空間が、視覚と聴覚を超え議論やパーティの場所になる。私たちはこの取り組みから限られた画面空間の上手な使い方を学べるはずです。

グッチが表現する「No Space, Just A Place」

グッチの主導するオンラインビューイングも可能なアートプロジェクト「No Space, Just A Place」が開催されています。グッチってあのグッチ?はい、そうですあのグッチです。でもどうして本国イタリアじゃなくて韓国で開催されているのか。それは韓国の空間使いが世界的に見ても面白いから。

1990年代以降韓国では新進気鋭のアーティストが“ロフト”や“倉庫”といった所謂ユニークベニューで実験的なプロジェクトを行ってきました。その流れは現代アートシーンにも受け継がれており、いまではアートに限らずファッションや音楽など多数のジャンルに渡り幅広く波及しています。

本展示のテーマは「ジャンルやジェンダーを超えた自由な自己表現」。様々な人々やジャンルが1つの空間を舞台に混ざり合い新しいものが生まれてきたソウルは今回の展示にぴったりの土壌です。この展示でも韓国にあるインディペンデントなアートスペースをフィーチャーしています。伝統的な韓国様式の家屋「韓屋」を生かして作られた「Audio Visual Pavilion」や現代アートギャラリー「Hapjungjigu」などユニークな10のスペースが展示空間の大林美術館内に登場します。

おまけ:名作を楽しみたいなら「google arts and culture」

さて、今まで空間にフォーカスして紹介してきましたが、最後は作品そのものを楽しみたいという人に向けてgoogl arts and cultureを紹介します。

オンライン美術館といえば、まずはgoogleが運営している「google arts and culture」が出てくるのではないでしょうか。googleのストリートビューで美術館の中を行ったり来たりできるこの画期的なオンライン美術館は開設と同時にアートシーンではかなり話題になりました。参加美術館もメトロポリタン美術館MoMAゴッホ美術館アムステルダム国立美術館パリのオルセー美術館ロンドンのナショナル・ギャラリーなど錚々たる顔ぶれ。

楽しみ方は多種多様。数万点に及ぶ芸術作品を間近で見ることもできるし、作品によってはガイドツアーまで体験できちゃいます。さらにストリートビュー・ギャラリーでは気軽にお目当ての作品を目指しつつ自由に館内を散策することはもちろん、360度動画を使ったVRコンテンツで臨場感ある体験も。

オンラインは実際に見るのに比べ正直迫力は劣ります。でも、有名な絵画を好きなように拡大してみたり説明を時間を気にせず読めたり使い方次第で学びが本当に多いのです。

終わりに

いかがだったでしょうか?オンラインでアート鑑賞が出来るのは良くも悪くもコロナ危機の影響から。今だからオンラインで楽しめるアートから空間作りのヒントをゲットしちゃいましょう!

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2020MAY

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