京都・貴船神社奥宮が舞台の「AMBIENT in Nature™」で特別な体験を
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京都の貴船神社で、なんとも幻想的な野外ライブイベントが開催。その名も「AMBIENT in Nature™(アンビエント・イン・ネイチャー)」。舞台は、山奥にひっそりと佇む貴船の奥宮。和蝋燭の光に包まれた森の中で、虫の声や川のせせらぎとアンビエントサウンドが溶け合う、ここにしかない幻想的な体験。今回はその魅力をたっぷりご紹介します。
その場全体がひとつの楽器に。『AMBIENT in Nature™』が開催
開催日は2025年10月19日(日)18:00〜20:00。舞台となるのは、京都・貴船神社 奥宮です。
昼間の参道は木漏れ日に包まれた穏やかな道ですが、この日の夜の空気は一変。濃い闇と冷気に覆われ、神秘的な世界へ。この夜は奥宮全体が特別なステージへ様変わりします。 並べられるのは100本を超える和蝋燭。ゆらめく光が苔むした石段や杉木立を照らし出す光景は、想像するだけで息をのむほど幻想的。そんな空間で繰り広げられるのは、日本の伝統音楽と現代音楽、そして自然音が溶け合う特別なセッションです。
三味線や笙、ヒューマンビートボックス、エレクトロニクス。そこに風や虫の声、川のせせらぎが重なれば、音が空間そのものへと広がっていく。音楽を“聴く”というより、その空間の一部になったような、イマーシブな音楽体験が待っています。

出演アーティストは日本の伝統音楽を現代にアップデートする「邦楽二.〇」の渥美幸裕さん率いるメンバー、笙の井原季子さん、ヒューマンビートボクサーのSHOW-GOさん、PA/DUBのKNDさん。どの瞬間も予定調和ではなく、自然と観客に委ねられた“即興の一夜”になること間違いなし。
京都・貴船神社/奥宮って?

貴船神社は、京都の北に位置し、水の神・高龗神(たかおかみのかみ)を祀る由緒ある古社です。
1300年以上の歴史を持ち、古くから雨乞いや航海安全を祈る場所として人々に信仰され続けてきたこの古社は、縁結びの神としても有名で、平安時代の和歌にも登場します。
その中でも奥宮は「龍穴」と呼ばれる大地の気が湧き出る特別な場所に建てられており、古来より神聖な力が宿るとされてきたパワースポット。

苔むした参道、鬱蒼と茂る森、境内を流れる清らかな川。昼間でさえどこか“異界への入口”を思わせるこの場所が、夜の闇と無数の蝋燭の灯りに包まれる瞬間は、きっと息をのむほど幻想的。普段は静寂に守られた神域が、一夜限りの音楽の舞台へと姿を変えるこの特別感は唯一無二と言えるはず。
自然と人が共鳴し合う新たな儀式。“AMBIENT in Nature™”とは

「AMBIENT in Nature™」は、自然そのものを舞台にしたアンビエントライブのシリーズです。都市にいながらも、まるで自然に還っていくような体験を届けることを目指していて、これまでに神社仏閣や森、川辺など、さまざまなロケーションで開催されてきました。
面白いのは、音楽と自然音が同じ「演者」として扱われるところ。演奏がふっと止まった瞬間、場を満たすのは虫の声や風のざわめき。だからこそ、これは単なるライブではなく、自然と人が共鳴し合う「儀式」のような時間が流れている。非日常の空気に包まれて、音と自然に身をゆだねる体験が待っています。
“いま、ここ”に意識を向ける体験創出。TIME & SPACE™の取り組み
このシリーズをプロデュースするのが「TIME & SPACE™」。音楽・建築・デザインなど多領域のクリエイターが集い、“いま、ここ”に意識を向ける体験を創出することをコンセプトに活動する集団です。
過去には森の中や海辺のステージでの実験的なライブを手がけ、自然とアートを融合させる試みを続けてきました。単なる音楽イベントではなく、自然と人をつなぐ「心の余白」を生み出すことが彼らの真骨頂。今回の『AMBIENT in Nature™』も、その延長線上にあるチャレンジと言えそうです。
日本の伝統を現代へ昇華する「邦楽二.〇」
渥美幸裕さんが率いる「邦楽二.〇」は、日本の伝統楽器をベースにしながらも、現代音楽やエレクトロニクスと融合させることで新しい音楽表現を切り開くプロジェクトです。
三味線や箏といった伝統楽器に、現代的なリズムや即興性を掛け合わせるスタイルは、国内外のフェスやアートイベントでも高い評価を獲得。伝統を守るだけでなく、その可能性を“次の形”へと拡張する挑戦を続けています。今回の貴船神社でのライブでは、その革新性とスケール感を余すところなく体感できるでしょう。
終わりに
伝統楽器と電子音、虫の声と川のせせらぎ。10月19日、京都・貴船神社奥宮での一夜限りのセッション。心を鎮めたい人も、新しい音楽に触れたい人も、この夜はきっと記憶に焼きつく特別なものになること間違いなし。それではまた。