一杯いかが?アートウィーク東京の「飲めるアート」
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みなさんこんにちは!GPの宮永です。
年に一度のアートの祭典「アートウィーク東京(AWT)」に、アートを飲める(?!)バーが登場するらしい。
5日間限定のアートなバー「AWT BAR」
新進シェフによるオリジナリティ溢れるフードやドリンク、音楽やパフォーマンスなど、さまざまな体験を楽しめるポップアップバー「AWT BAR」。アートウィーク東京(AWT)」では毎年お馴染みとなったこのバーですが、今年は11月5日から9日の間、南青山にOP予定。建設を手掛けるのは建築家の松沢一応氏です。
岡山の犬島プロジェクトをはじめ、建築を取り巻く多様な環境との関係性を重視した設計で知られる松沢氏。そんな彼が今年のAWT BARにスパイスとして入れ込んだキーワードが「ゆがみ」。空間全体に「ゆがみ」を生じさせることで、訪れた人へいつもとは異なる空間認識を促す、なんてまさにアートの祭典のポップアップバーならでは。
さらに今年のフードはbricolage bread & co.のプロデューサーであり、ミシュラン三つ星レストランの「レフェルヴェソンス」のエグゼクティブシェフの生江史伸氏です。

AWT BARでは、甘味(スクレ)と塩味(サレ)2種のフィンガーフードを通じて、食べるという行為の奥行きや感覚の記憶を感じる体験を楽しめるのだとか。
アーティストとのコラボカクテルが飲みたい!
さて、そんな「AWT BAR」で注目して欲しいのがアーティストとのコラボカクテル。今年はミサシンギャラリーで個展を開催する小沢剛、アノマリーで作品を展示するChim↑Pom from Smappa!Group、国立新美術館のグループ展に参加するやなぎみわの3組が、それぞれの展覧会とリンクしたカクテルを考案。視覚と味覚、感性を刺激するアーティスティックな一杯はここでしか味わえない!
「汎大陸(パンゲア)」:小沢剛

現在の六大陸の元になったと言われる「パンゲア大陸」に着想を得て考案された6層のカクテル。色味が美しすぎる……!
・アーティスト コメント
「赤いリングを探してごらん
他の色たちも探してごらん
太古 大陸は1つだった
今みたいに 世界は分断などしていなかった
6つの大陸は 雄大な夕暮れの海になった
さあ あなたの中で 1つに溶かしておくれ」
「ゴールドエクスペリエンス」:Chim↑Pom from Smappa!Group

宇宙デブリに着想したカクテル。野菜くず由来のスープとグラッパに、彫刻作品の破片と雑草を入れて楽しむホットカクテル。
華やかな見た目とは裏腹に、使用されるのは野菜くず由来のスープや彫刻作品の破片、雑草など。知的好奇心をクズぐられる一杯。
・アーティスト コメント
「今、「ゴミ」とされている物の別の側面が見えた時、その意味や歴史が広がり価値観が揺れる。そんな体験の入口になるようなホットカクテルをつくりました。ベースのグラッパは今でこそ高級なものもありますが、元々はワインの搾りカスでつくられる安酒でした。割り物は普段WALLで提供される料理の野菜くずからとったスープ。保温の焼き石にはゴミ袋をテーマとした私たちの彫刻作品の破片を使っています。実はビアンコカラーラというダビデ像と同じ山から切り出された大理石です。彩りに、日本では雑草とされる一方、海外ではハーブとして知られる季節の植物を添えました。カクテルのイメージの元となったのは宇宙デブリ。人類の進歩の欲望の結果、処理されずに宇宙に漂うデブリは核廃棄物にも似ています。けれどもその一つひとつがスプートニクやアポロ11号の破片かもと思うと想像が広がります。」
「elevator girls」:やなぎみわ

ブルーのカクテルに、やなぎみわの代表作《エレベーターガール》を思わせるハイヒール型のゼリーを浮かべた一杯。脳裏にその残像が残る印象的なカクテル。
・アーティスト コメント
「水底に沈むエレベーターガールたちの写真作品からイメージした艶やかなカクテル。エメラルドブルーのソーダの中に漂う赤い靴は、毒のある人造美の色に見えて、意外やクランベリーを凝縮した酸味あふれる味わいです。ビジュアルと味わいの差も、ぜひお楽しみください。」