絵本から学べること。
ChatGPTで要約する
こんにちは。まだまだ父親見習いのGP菅井です。
最近、子どもと絵本を読む時間が増えてきました。読んでいるといっても、まだ0歳なので言葉も理解しておらず、ただただページめくりを楽しんでいる娘ではありますが……。そんな中、育児の一コマとして1ページずつ読んでいたある日、ふと思ったのです。
「……絵本ってシンプルなのに、なぜ楽しいんだ?」と。
絵本は言葉が少ないのに心に刺さる。構成はシンプルなのに忘れられない。そんな“体験の設計”に、イベントに携わる者として学べることがたくさんあると気づきました。今回は、僕が最近読んだ3冊の絵本から得た“気づき”を通して、イベントの設計にも通じる考え方をまとめてみました。
1冊目:なりきりえほん おめん
この絵本の魅力は、なんといってもページに開く「お面のしかけ」。
ページをめくると、読んでいる子どもの顔にぴったり合うようにお面が登場し、自分が『どうぶつになれる』体験ができるという構造です(菅井の子供はすごく嫌がりますが……)。

これって、イベントで言うところの「インタラクティブな演出」。
ただ見る・聞くのではなく、『自分が入り込める余地がある』ことで、参加者の感情や記憶に残る体験になる……。
仕掛けはいたってシンプル、でも関わった瞬間にその人の『体験』に変わる。 イベントでもこういう『巻き込み設計』をもっと大切にしていきたいと感じました!
2冊目:きらきら ぴかぴか どうぶつ だいすき
この絵本は赤ちゃんの脳科学に基づいた知育絵本。 黒・白・赤などの強いコントラストやキラキラしたホログラム、“ぴかぴか”“ふわふわ”といった擬音語を多用した構成が特徴です。

読んでみるとわかりますが、「意味」よりも「反応」が先に来ます。 イベントでも、ビジュアルや音の第一印象が感情に与える影響はとても大きいです。理屈よりも、感覚で「好き」「楽しい」「心地いい」と感じてもらえる設計はとても重要!
つまり、イベントの冒頭や導入部で「パッと心をつかむ」設計。
人間の脳が自然に反応してしまうものを取り入れる視点が大切!と改めて感じました。
3冊目:ごあいさつあそび
この絵本は、「こんにちは」「いただきます」など、日常のあいさつをテーマにした“あそびうた絵本”。 あいさつに合わせて仕掛けをめくると動物たちが元気にこたえてくれるという、子どもとの“やりとり”を促すつくりになっています。

これを読んで感じたのは、「受け手とのキャッチボールがあるからこそ、絵本は記憶に残る」ということ。
イベントも一方通行ではなく、「参加者の反応が返ってくる設計」があると、空気があたたかくなります。拍手・表情・コメント・投票……なんでもいい。小さな「やりとり」が、体験の温度を上げてくれるのです。
この絵本は、そうした「コミュニケーション設計」の原点を思い出させてくれました!
おわりに
絵本は、読む相手を楽しませるために作られているのに、いつの間にか読んでいる自分自身が癒されたり、勇気をもらったりするものです。
イベントも同じかもしれません。ただ情報を伝えるだけじゃなく、感情を動かし、記憶に残し、誰かの明日を少しだけ前向きにする。そんな体験をつくる仕事に、僕たちは日々向き合っています。
そして、ふと手に取った絵本の中に、まだまだ学べるヒントが隠れている。イベントづくりに煮詰まったとき。 一度、絵本のページをめくってみるのも悪くないと思います。
さあ、次はどんな絵本を読んであげようかなぁ……!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!