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ホラーとイベントは相性良し?!「怖いからシェアしたい」SNSとホラーブームの関係

毎日毎日ひたすらあっつい日々が続きますが、みなさんお元気でしょうか?

酷暑が続く今、みなさんにお勧めしたいのがアップルミュージックにある「はじめての稲川淳二」プレイリストです。外がどんなに暑くてもぞわぞわぞわ~っと背中を走る寒気……

怪談と言えば、やっぱり稲川さんですよねえ。季節を感じる一方で涼も取れたりして本当にオススメなのですが、なんだかここ最近「ホラーが夏のものだけじゃなくなっている」感がありませんか? 昔に比べると一年中ホラーイベントが開催されてるし、人気を博しているような……

ということで、現在のホラー系コンテンツの立ち位置と需要の謎について考えていきましょう。

人に伝えたい『体験』としてのホラー

富士急ハイランドをはじめ、東京ドームシティやよみうりランドもお化け屋敷が常設中。しかも人気アトラクションとして君臨しており、インスタグラムやTwitterで検索するとものすごいヒット数です。そういう意味では「よし!夏だし、お化け屋敷行くか〜」みたいな夏の風物詩的ホラー需要は終わりを告げつつあるかもしれません。

ちなみにホラーコンテンツの拡大はアミューズメントパークのみではありません。サンシャイン水族館の「ホラー水族館」は大人気のまま幕を閉じたし、東京ワンピースタワーの「難破船からの訪問者~蘇りしミイラの呪い~」も多くの人が足を運びました。文化施設も「いや、ホラーコンテンツ美味しいわ……!」って気づいちゃったこと間違いなしなのです。

こうした「“風物詩を超えた”“ニッチ層を超えた”ホラー需要」の背景には何があるのでしょうか?
個人的には次の3点があると思っています。

① SNSで体験を簡単に共有できる時代
② お化け屋敷は体験型コンテンツの金字塔
③ スマホや3D、VR、ドローンなど、体験値をあげる技術の向上

① SNSで体験を簡単に共有できる時代

今はなんと言ってもSNS時代。我々は自分の体験を瞬時にアップし、人々と共有することができます。この行動とホラーってめちゃくちゃ相性抜群なんですよ。

ホラーをひとことで言うと『非日常』です。しかも刺激が強いから、すぐに誰かに伝えたくなる。でも、これまでは自分が体験した怖い話を誰かに会える場所……会社や学校に行かないと共有することができませんでしたよね。それに、共有する人も普段から喋る仲の良い友達に限られます。

しかし、SNSが普及したことにより、体験した直後にリアルな画像や動画と共により多くの人に共有できるようになりました。しかも場合によっては反応も大きい上、見知らぬ人からも返ってくる。怖い話って、誰だって興味ありますからね!

② お化け屋敷は体験型コンテンツの金字塔

2つ目は、ホラーって体験型コンテンツとの相性がめちゃくちゃ良いということ。

「観客が自らの意思で歩き、演者と同じ作品空間に同居しながら物語の一部として作品に参加する」という、いわゆる『体験型アトラクション』が今人気ですが、お化け屋敷ってそもそも最初からその形式を取っているんですよね。

非日常世界に飛び込む、物語を体験するという点で、お化け屋敷は体験型イベントのスターターだったとも言えるのです。

③ スマホや3D、VR、ドローンなど、体験値をあげる技術の向上

3つ目は、世界観を表現する上でのテクニカルな技術が向上したこと。

お化け屋敷に3DやVRを使用して恐怖を煽ったり、暗闇とヘッドフォンから聞こえるASMRだけで恐怖空間を作ったり、ドローンを使用してものをより自在に浮かせたり。つまり、技術の向上により極限までリアルな恐怖空間を作り出すことが出来るようになりました。エンタメと分かっていても怖いものは怖い。恐怖体験がリアルなものになればなおさら、自分の体験として拡散したくなるというもの。

そう、恐怖体験って、人に話したい体験なんですよ。

だから昔から怪談話が学校で流行ったり、ネット上で有名な都市伝説がまことしやかに語られたりしてきたんですね。納得!

ビジネスとホラーは相性良し

あともう一点大事なポイントがあります。それは『ビジネスとホラーは相性がいい』ということ。例えば『呪怨』の俊雄くんや『リング』の貞子、世界で見れば『チャイルドプレイ』のチャッキーや、『13日の金曜日』のジェイソン……彼らは皆ホラー映画のキャラクターです。映画を見たことがなくてもジェイソンや貞子は知っているという人もいますよね。
また、学校の怪談の花子さんや口裂け女、フランケンシュタインにドラキュラ、狼男も、みーんな元をたどればホラーコンテンツのキャラクターです。忘れたくても忘れられないホラーは、ストーリーと共にキャラクターも強烈に印象に残ってしまうんですね(怖〜)。

でも、これを可愛いキャラコンテンツにして商品展開すると、結構人気が出たりするんです。ホラーとキャラクタービジネスって、なんだかんだで相性良しなんですね。

恐怖!体験型ホラーイベント

さて、ではここ最近どんな体験型ホラーイベントが開催されているのでしょうか。個人的に面白そうだなと思ったものを少しだけご紹介。

【宿泊型・マルチエンディング】インフェルノロッジ(INFERNO LODGE) ~赤い森に棲む人々~

まずはこちらから。

1泊2日の宿泊型イマーシブホラーイベント、「インフェルノロッジ(INFERNO LODGE) ~赤い森に棲む人々~」は私だったら怖くて絶対無理なホラーイベントです。だって松竹の演出力がそのまま詰まった「松竹お化け屋本舗」と“日本一脱出困難なお化け屋敷”として知られる「方南町お化け屋敷オバケン」のタッグで作り上げられたイベントなのですから……。

特徴はストーリーは一本道ではなく、会話やミッションで展開が変わるロールプレイング形式を取り入れていること。謎多き一家が経営するロッジ村「エバーグリーン」に宿泊する参加者は、みんなが物語の主人公です。なんと、ロッジ内にいるキャストとの接し方や入手アイテムから結末が変わってくるんですね。

普通のお化け屋敷でも怖いのに、一泊するホラー体験なんて恐怖すぎる!!

【ソーシャルディスタンス】デリバリーお化け屋敷

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Photo:株式会社怖がらせ隊『デリバリーお化け屋敷』プレスリリースより引用

お次はこちら。コロナならではと言いますか、ソーシャルディスタンスが確保できることでも話題になったコンテンツです。その名も「デリバリーお化け屋敷」。

来てほしい場所と時間を公式HPから予約すると血まみれの救急車型お化け屋敷がお家に到着。まさかの恐怖体験デリバリー!

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Photo:株式会社怖がらせ隊『デリバリーお化け屋敷』プレスリリースより引用
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Photo:株式会社怖がらせ隊『デリバリーお化け屋敷』プレスリリースより引用

車内では立体音響や水しぶき(血しぶき?)、バイブレーションなどにより、あたかも車内で恐ろしい何かが起こっているリアルな体験を15分間楽しむ(?)ことができます。

血まみれの救急車がお家の前に止まっていたらご近所さんにどう思われるかという難点(?)はありますが、お化け屋敷の方から来てくれるのは嬉しいですよね。あなたも恐怖体験デリバリー、いかがですか?

【ゾンビになってインスタ映え!?】ゾンビスクールバス

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Photo:株式会社アップスター『ゾンビスクールバス』プレスリリースより引用

ホラーではおなじみのゾンビ。実はゾンビってサブカルチャー界隈で大人気なんですよね。世界中どこに行ってもゾンビファンがたくさんいます。B級映画の2大巨頭がゾンビとサメ……というのも周知の事実。

というわけで、ゾンビ好きさんにぜひ体験してほしいのがこちらのゾンビスクールバスです。
なぜなら、ゾンビになれる体験ができるから!

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Photo:株式会社アップスター『ゾンビスクールバス』プレスリリースより引用
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Photo:株式会社アップスター『ゾンビスクールバス』プレスリリースより引用

路上エンターテインメント『ゾンビスクールバス』は、プロからゾンビになるフルメイクレッスンや演技の指導を受けたあと、スクールバスを降りて渋谷の街を徘徊したり自由に遊んだりできるホラーエンタテイメントなんです。

お化け屋敷や映画でゾンビに脅かされる経験はあっても、自分がゾンビになるなんて体験はなかなかないですよね。8,888円の参加費にはメイクアップキットや血まみれになる衣装も含まれているのでコスパも良し。今までこんなホラーエンタメありました?

【オンラインなのに怖すぎ!】呪い鏡の家からの脱出

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Photo:株式会社SCRAP『呪い鏡の家からの脱出』プレスリリースより

オンラインで楽しめるリアル脱出ゲーム×お化け屋敷「呪い鏡の家からの脱出」も大人気。なんとこちら、丑三つ時に自宅のPCをつけるところからのスタートです。考えようによっては、お化け屋敷より自宅のが怖いかも……だって、自分の家って一番心が休まる場所でしょ!?

プレイヤーは1〜7人でチームを組み、ZoomとLINEを使用しながらキャストへ指示を出し、次々と心霊現象が起こる廃屋をZoom越しに探索していくという内容。制限時間60分以内に、プレイヤー同士やキャストと協力しながらこの廃屋に隠された怨念の謎を解明し脱出をすればクリア!
キャストに指示を出すことでリアル脱出ゲームの醍醐味である謎解きの醍醐味を維持しつつ、zoomでオンライン・リアルタイムでの体験を提供する。なるほど、今ならではのホラーコンテンツですね!

終わりに

いかがだったでしょうか?ホラーって一つのジャンルとして確立しすぎているため見えづらいのですが、エンタメの金字塔なんですよね。さらに、SNS社会然り、コロナ禍然り、今の時代にとてもフィットしています。

もともと、非日常体験がしたいという欲求を持つ人は多いもの。そこにデバイスの技術向上が加わり、供給できるシステムが確立された今、ホラーはとってもホットなコンテンツとなりました。

イベントシーンにいる私たちも、トレンドとしてきちんとホラーを勉強せねば……と考えさせられます。
ところで、この記事を執筆していて思っていたのですが、ちょっと背後に視線を感じるような……。なんて。ではまた!

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公開日:

2021AUG

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