GP JOURNAL

パリ五輪の「フリージュ」起用を機に振り返る五輪マスコットの歴史。

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Photo:Olympic.comより引用

みなさん、あけましておめでとうございます!GPの宮永です。
さて、東京五輪は無事(?)終わり、次の舞台は2024年のフランス・パリ!開催まで2年を切ったこのタイミングでパリ2024夏季オリンピック・パラリンピックのマスコットが発表されました。五輪といえば超トラディショナルなエンターテイメント。ということで今回のお題は五輪を彩るマスコットです!

パリ2024夏季オリンピック・パラリンピックのマスコットが決定!

2024年いパリで開催される夏季オリンピック・パラリンピックのマスコットがお披露目されました!大会マスコットを務めるのは、「フリージュ(Phryge)」と呼ばれるキャラクターたち。このフリージュは、フランスで自由の象徴として知られる“フリジア帽”からインスピレーションを得ているんですって。

一見、フリージュのデザインはオリンピックもパラリンピックも変わらないように見えますが……パラリンピック・フリージュを注意深く見てみると、なんと義足をつけているではありませんか。会長のエスタンゲ氏は「私たちがフリジア帽を選んだ理由は、フランス共和国を力強く象徴するものだからです。フランスの市民にとって、それは自由の象徴であり、とても有名なものなのです。パラリンピックのマスコットが外見からわかりやすい障がいがあることも、インクルージョンを推進するという強いメッセージを示しています」と語っています。

五輪マスコットの意義とは

オリンピックマスコットは、オリンピックとパラリンピックのアンバサダー的な役割を担う存在。オリンピックの魂を象徴するとともに、アスリートと観客を歓迎する役割を持つ大切な存在ですよね。1968年冬季オリンピックで「シュス」が登場して以来、大会に欠かせない存在となったマスコット。

オリンピックスピリットを体現し、開催地の歴史と文化を示すなど、各大会の魅力をプロモーションし認知する大切な存在。それが五輪のマスコットなのです!

これまでのマスコットをプレイバック!

さて、1968年のシュス登場以来オリンピックに欠かせない存在となったマスコット。これまでどんなマスコットが登場していたか、せっかくなので記憶に新しい最近のものからプレイバック!あなたはいくつ知っている?

※参考:マスコット情報、画像全てolympic.comを参照させていただいています。

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北京2022:ビンドゥンドゥン
ビンドゥンドゥンの “Bing” にはいくつか意味があるものの、北京語(中国の公式方言)で最も一般的な意味は「氷」。
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東京2020:ミライトワ
「未来」と「永遠(とわ)」というふたつの言葉を組み合わせて生まれたマスコット。世界の人々の心に希望に満ちた未来をいつまでも輝かせたいという願いが込められています。
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平昌2018:スホラン
平昌2018オリンピック冬季競技大会のマスコット。モチーフは韓国の守護動物として考えられている白虎です。
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リオ2016:ビニシウス
ブラジルの詩人であり作詞家のビシニウス・ジ・モライスに由来するマスコット。ブラジルの人と文化、自然の多様性を表しています。
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ソチ2014:ノウサギ、ホッキョクグマ、ユキヒョウ
表彰台の3段を表す3つのマスコット。
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ロンドン2012:ウェンロック
シュロップシャーの町、マッチ・ウェンロックが名前の由来。この町の長い伝統をもつマッチ・ウェンロック競技大会は、近代オリンピックを開催する着想のひとつだった。
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バンクーバー2010:クワッチとミーガ
クワッチは森に住むとされる地元の伝説の動物で、ミーガはシャチとシロアメリカグマを合わせたような民話上の動物のモチーフにしているのだとか。
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北京2008:ベイベイ、ジンジン、ファンファン、インイン、ニーニー
いずれも同じ音節を繰り返す名前。これは子供への愛情を示す上での中国における伝統的技法なのだとか。ちなみに5つの名前をつなげると「北京へようこそ」という意味に。
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トリノ2006:ネーベとグリッツ
イタリア語で「ネーベ」は雪を意味し、「グリッツ」は氷を意味する「ギャッチョ」に由来します。
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アテネ2004:フィボスとアテナ
オリンポスの2神が題材。「フィボス」は光と音楽の神アポロ、アテナは智の神でアテネの守護神。古代ギリシャと現代のオリンピック競技大会の間にあるつながりを象徴しているんですって。
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ソルトレークシティ2002:パウダー、コール、コッパー
パウダー(粉)、コール(石炭)、コッパー(銅)という名前は、それぞれユタ州の雪、天然資源、大地を示しています。
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シドニー2000:シド、オリー、ミリー
3つのマスコットのモチーフはカモノハシ(シド)、ワライカワセミ(オリー)、ハリモグラ(ミリー)。それぞれ水、空気、大地を象徴しています。
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長野1998:スッキー、ノッキー、レッキ―、ツッキー(スノーレッツ)
フクロウのスッキー、ノッキー、レッキ―、ツッキーはスノーレッツの名前でも知られています。さらにそれぞれの名前の頭文字を合わせると「スノーレッツ(snowlets)」という言葉に。
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アトランタ1996:イジー
マスコットの名前は公募され、計16カ国の子供たちから3,300件以上の応募が。7~12歳のアメリカの子供たち32人によって「イジー」という名前に。因みに何に由来しているのかがわからない異例のマスコット。
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リレハンメル1994:ホーコンとクリスティン
名前の由来は、ノルウェーとリレハンメル地方に密接な関係がある13世紀の人物で、1217年から1263年までノルウェー国王だったホーコン4世ホーコンソンと、その叔母クリスティン王女。
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バルセロナ1992:コビー
バルセロナ1992大会組織委員会の略称『COOB’92』が由来。多くの言語で簡単に発音できるように、この名前が選ばれましたんですって。
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アルベールビル1992:マジーク
「マジーク」はフランス語で「魔法」の意味。マジークは星と立方体が組み合わさった体型の精霊です。
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ソウル1988:ホドリ
ホドリの「ホ」は韓国語で「虎」、「ドリ」は男の子を意味します。この名前は一般公募の2,295案から選ばれました。
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カルガリー1988:ハイディとハウディ
兄の「ハイディ(Hidy)」は「ハイ(Hi)」を伸ばした形、妹の「ハウディ(Howdy)」はアメリカ西部で一般的な挨拶「how do you do」の省略形。
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ロサンゼルス1984:サム
星条旗をモチーフにした帽子は、サム自身がアメリカ文化の一部であることを示しています。
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サラエボ1984:ブチコ
ブチコのモデルは、ディナル・アルプス地方の森林でおなじみの狼。笑顔や得意げな顔、真面目な面持ちなどさまざまな表情が狼ながらに親しみやすい印象に。
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モスクワ1980:ミーシャ
フルネームはミハイル・ポタピチ・トプティギン。ロシアにとってなじみの深い熊はさまざまな物語や歌、詩に登場して親しまれています。そんなクマをマスコットにするのももちろん頷けます。
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レークプラシッド1980:ロニ
炉にという名前は子供あっちに選ばれた名前で、ニューヨーク州とレークプラシッド周辺で暮らす先住民の言葉イロコイ語で「アライグマ」を意味します。
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モントリオール1976:アミック
アミックはカナダ先住民が使うアルゴンキン語で「ビーバー」を意味する名前。
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インスブルック1976:シュネーマンドル
名前の意味は英語で「スノーマン」。2度目の冬季オリンピックを開催するこの地方特有の赤いチロリアンハットをかぶっています。
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ミュンヘン1972:バルディ
バルディはオリンピック夏季競技大会史上初の公式マスコット。俊敏で頑健であることでよく知られ、ババリア地方でペットとして人気の高いダックスフントをモデルにしています。
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グルノーブル1968:シュス
シュスはその名の通り、直滑降のポーズをとるスキーヤーの姿をしています。2色の頭部には五輪マークが描かれたものが多く、体は稲妻のようなジグザグ形をしています。記念すべき五輪に登場した初のマスコットです。

終わりに

いかがだったでしょうか?これまでの五輪マスコットをさらっと、しかし全てご紹介させていただきました!こうみると本当多様ですよね。中には懐かしい〜〜!なんて思ったマスコットもいたのでは?みなさんのお気に入りのマスコットがどのマスコットから気になります。

ベントにおいて重要な役割を果たすマスコット。その中でも特に大きな役割を担う五輪のマスコットの影響力は絶対的。見た目は可愛いけれど侮れない、五輪で活躍したマスコットたちに大きな拍手を!

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公開日:

2023JAN

06

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