GP JOURNAL

日本が誇るエンタメ。世界を席巻した劇場版ONE PIECE

ワンピース、ONE PIECE、劇場版、海外、ONE PIECE FILM RED
Photo:Anime Conerより引用
Images from the New York Times Square ONE PIECE FILM RED Takeover
© Eiichiro Oda/2022 “One Piece” production committee

みなさんこんにちは!GPの宮永です。
現在公開中の「ONE PIECE FILM RED」、凄まじい人気を誇っているのはみなさまご存知かと思います。これまでも登場の度にその人気ぶりが話題となっていたワンピース劇場版ですが、本作はこれまで以上の凄まじさ。特に目立ったのが海外での熱狂ぶりです。

「ONE PIECE FILM RED」って?

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Photo:PRtimes プレスリリースより引用

今や全世界コミック発行部数は5億部を誇る、少年ジャンプの大人気漫画ワンピースの劇場版「ONE PIECE FILM RED」。原作者の尾田栄一郎先生が総合プロデューサーとして制作に参加、さらには「コードギアス」などを手掛けた谷口悟朗監督が参加するなど、ファンには堪らない制作陣です。また、本作のキーキャラクターとなる”ウタ”の歌唱シーンは「うっせぇわ」で一世を風靡したAdoが、楽曲提供には中田ヤスタカや秦基博が参加するなど、豪華なキャストぶりに上映前から注目を集めていました。

ではここで公式サイトからあらすじをご紹介。

世界で最も愛されている歌手、ウタ。素性を隠したまま発信するその歌声は“別次元”と評されていた。そんな彼女が初めて公の前に姿を現すライブが開催される。色めき立つ海賊たち、目を光らせる海軍、そして何も知らずにただ彼女の歌声を楽しみにきたルフィ率いる麦わらの一味、ありとあらゆるウタファンが会場を埋め尽くす中、今まさに全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた。物語は、彼女が“シャンクスの娘”という衝撃の事実から動き出す。「世界を歌で幸せにしたい」とただ願い、ステージに立つウタ。ウタの過去を知る謎の人物・ゴードン、そして垣間見えるシャンクスの影。音楽の島・エレジアで再会したルフィとウタの出会いは12年前のフーシャ村へと遡る。

引用元:ONE PIECE FILM RED 公式サイト

海外での盛り上がりがすごい

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Photo:Anime Conerより引用
Images from the New York Times Square ONE PIECE FILM RED Takeover
© Eiichiro Oda/2022 “One Piece” production committee

全世界累計発行部数が5億部を超える、超絶人気漫画『ワンピース』。日本のみならず世界中に多くのファンを抱えるモンスター漫画です。今年で連載開始から25周年というアニバーサリーイヤーを迎えた少年漫画の金字塔、ワンピースはもはや“漫画”という枠を超え、エンタメにおける時代を象徴するアイコニックな存在と捉えてもいいかもしれません。

そんなモンスター級の漫画の劇場版が公開ということで、海外にもワンピースのファン多いし沢山の人が見に行っていつも以上に話題になるんだろうなぁ。と思ってはいましたが、いやいや想像以上にすごかった!

興行収入の凄さ

まずはこちらから、そう、「ONE PIECE FILM RED」の興行収入ですが10月24日時点でなんと173.5億円。歴代興収9位、1250万人動員というモンスター級の数字に。直近4作品の興行成績をチェックするとこんな感じ。

「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」48.0億円
「ONE PIECE FILM Z」68.7億円

ONE PIECE FILM GOLD」51.8億円
「ONE PIECE STAMPEDE」55.5億円

これまでも勿論凄い!凄いのですが、最新作「ONE PIECE FILM RED」に関してはシリーズ最高の興行成績を叩き出しその人気ぶりが伺えます。

麦わらの一味がタイムズスクエアをジャック

今回の映画は、プロモーションもスゴいんです! ニューヨーク・タイムズスクエアの大型ビジョン広告を1時間に渡り「ONE PIECE」がジャック。タイムズスクエアのビジョンには、シリーズの名場面や⻨わらの一味、ウタやシャンクスが大きく登場し人々を沸かせました。期待を煽るカウントダウンの大きさ、さらには歓声からも人気ぶりが伝わります。

中には作中キャラクターのコスプレをしている人もたくさん。めっちゃ楽しそう。
海外のワンピースファンたちはこのタイムズスクエアでのワンピースの偉業について大感動。アニメ好きがオタクとかネガティブなイメージを抱かれていたのは少し前までの話。『今やタイムズスクエアをジャックしこれだけの盛り上がりを見せるようになる程社会的に認知さ、その創造性と技術力が認められるようになったのだ!』とのネット上の書き込みが相次ぎました。

フランスで歴史的な記録

日本でも8日間の興行収入が50億円を超えた劇場版ワンピース「ONE PIECE FILM RED」。その人気は世界規模です。なんと、フランスの初日動員数でもアニメ映画トップに!初日でチケットが26万枚完売したとのこと。

フランスといえば日本に次ぐ漫画購買数などから、アニメ親国として世界的に有名です。昨年販売された同漫画の記念すべき100巻においては、初版25万部が販売。発売当日は、フランス各地でマンガ専門ショップやFnacなどマンガを扱う店の前に、開店前から長蛇の列ができたほど。

マクロン大統領もワンピース人気にあやかって、尾田先生からサインもらって嬉しそうにしてましたよね。

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Photo:PRBKより引用

Adoの歌う「新時代」が世界1位に

本作品の主題歌「新時代」がApple MusicやSpotifyなど国内の各音楽チャートで1位を軒並み獲得。さらには8月時点で、Apple Musicのグローバルチャートでも名だたるアーティストたちを抑え堂々の1位を獲得。一時期『世界一聞かれている楽曲』となりました。しかもしかもフランスやギリシャなど各国毎のチャートでも1位にランクイン。

因みに「新時代」のみならず、アルバム『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』は8月時点で26冠を獲得し、その他収録曲もチャート1位に入るなどなんとAdoの楽曲が各種チャートを総なめしていたのだとか。

日本最大のコンテンツ、アニメを味方につけろ

ドラゴンボールやセーラームーン、スーパーマリオなど、これまで日本は様々なポップコンテンツを生み出してきました。その伝説的とも言えるキャラクター界のポップスターたちの中にワンピースのキャラは確実に仲間入りしたと言えるでしょう。

平成30年に行われた映像産業振興機構による「クールジャパンの再生産のための外国人意識調査」では「日本に興味を持ったきっかけ」では「アニメ・マンガ・ゲーム」が欧州でおよそ75%、アジアで56.6%で最大の割合を占めています。これってものすごい割合だと思いませんか? 逆にいえば、日本に少しでも興味がある人たちは基本的にアニメの話が刺さるということ。まさに日本のアニメが観光需要を喚起し地方を活性化させているなんて例もあったりします。

例えば「聖地巡礼」なんて呼ばれているアニメツーリズム。アニメやマンガの舞台となった場所を「聖地」として訪日外国人が訪れるケースも増えています。新型コロナウィルスの脅威も落ち着きを見せ始め、外国人環境客を受け入れ始めた日本。さらに円安も加速していますから、より多くの外国人が日本に訪れる。そうなったときにアニメやマンガを活用したインバウンド誘致はものすごい効果を発揮するはず。そしてそれはイベントも然り。

アニメの魅力は現実では難しい世界観や生き生きとしたキャラクターです。これって、メタバースなどが加速するこれからの時代にめちゃくちゃフィットすると思いませんか?新時代のエンターテイメントコンテンツのヒントは、これらポップコンテンツの中に確実に隠れている。特に世界を視野に入れた場合には。今後不景気になる日本で求められるものは世界で戦えるコンテンツ。世界に欲される新しい何か。そう思いませんか?それではまた!

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公開日:

2022NOV

11

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