名著『論語と算盤』を読んで
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みなさんこんにちは!GP2年目になりました、川島蒼生です。今年もたくさんのジャーナルを執筆して参りたいと存じます。幅広いジャンルに触れて、皆さんにお伝えできればと思っておりますので今年もどうぞよろしくお願いいたします!
論語と算盤
最近めっきり読書する機会を無くしてしまったことは、非常に反省点です。読書からの学びや教養は非常に重要だと分かっていながら、なかなか読めずじまいで……。良くない(苦笑)。
そんな中、何年か前に購入し、積読してしまっていた『論語と算盤』をいよいよ本腰を入れて読んでみようと思い立ち、早速手に取り読みました。
渋沢栄一
本著の作者は何を隠そう、来年より新一万円札の顔となる渋沢栄一です。NHK大河ドラマ『天を衝け』の主人公にもなっていますね。彼は明治から昭和の初めにかけて、日本の産業界をリードした実業家です。第一国立銀行(現:みずほ銀行)や、王子製紙(現:王子ホールディングス)、東京海上保険(現:東京海上日動火災)、帝国ホテルなど、多くの企業の設立に関わりました。その数は500にも上り「近代日本資本主義の父」と呼ばれています。そんな渋沢栄一が誇る本著を早速深掘りしていきたいと思います。
士魂商才
まだ教育が国民に平等に与えられていなかった時代。武士には算盤が足りず、農工商人には論語が足りなかったのです。そして、明治維新によって武士制度はなくなりました。これからの時代は、全ての人に『論語と算盤』が必要になったのです。論語と算盤は遠い存在に見えて、非常に近い存在です。
論語があるから算盤はいらない、算盤があるから論語はいらない、ではいけないのです。
どちらもバランスをとって、『侍の魂を持ちながら、商人の能力で戦う』ことが重要なのです。これを本著では「士魂商才」と呼びます。この「士魂商才」を見抜くための人間観察方法も編み出しました。
視=その人の外観や行動を見る
観=その人の動機を見る
察=その人が何に満足や喜びを感じるのかを見る
上記ポイントから、「視・観・察」と呼ばれています。
正しい常識と習慣を得よ
常識を持つ人とは『意思ある者が知恵を身に着け、その上で情愛を持って分けていく人』と本書ではなっています。知恵と情愛と意思(智情意)を持っていて初めて常識を持つ人となるのです。
この3つの内1つでも欠けてしまうと、トラブルに巻き込まれたり何か問題が発生してしまうのです。もし自分に足りないものがあると思うのであれば、それを習慣に落とし込むことで会得する必要があります。どんな成功者であっても、その成功を勝ち取るまでに非常に膨大な努力をしているはずです。今日から良い習慣を始めていけるといいですよね!
まとめ
本書は主に、儒教と実業というテーマを議論の主軸としつつも、取り上げる話題は実に幅広いなという印象を受けました。人格をどのように磨けばいいのか、客観的人生観と主観的人生観の違い、道徳は進化するのか、合理的な経営とは何か、などなどです。
ビジネスマン必読と呼ばれる本書なので、社会人はもちろんですが、学生時代に読んでおいた方が良かったなと率直に思いました。まだビジネス感覚が養われることのない学生時代だからこそ、道徳と経済を合わせて考えてみることで、社会の見え方や自分の考え方などが見直されるはずでしょう。
イベントプロデューサーとしても自分には何が充足していて、何が不足しているのかを突き付けられました。一度読むだけでなく、バイブルとして、何度も読み返すことで身に染みこませていきたいです。CSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)の考えもあり、非常に現代に則した内容になってるとも言えるでしょう。この記事を機に、『論語と算盤』の考えを改めて共有できると嬉しいです!
今回は本紹介となりましたが、次回もお楽しみに!!