すっぱすぎるサワーキャンディが大人気になった理由

みなさんこんにちは！GPの宮永です。
いまちょっと話題の「Final Boss Sour」と呼ばれるキャンディをご存知ですか？

2021年に立ち上げたこのブランドはたちまち大ヒット。成功の秘訣はスピード感とユーモアで溢れるSNSコンテンツの数々です。

This kid's the talk of his middle school, with rumors swirling around him. When these two girls start gossiping about Naldo in class, he grabs some Final Boss Sour blueberries, chows down, and boom! He's got the confidence to rizz them up. pic.twitter.com/T1NjQSNu5x

— Final Boss Sour (@finalbosssour) July 10, 2024

今回はFinalBossSourが成功するに至ったSNSでの面白い取り組みや商品演出方法をご紹介します。

「Final Boss Sour(ファイナルボスサワー)」とは

最近、世界の製菓シーンで話題になっている一つのトレンド。それはファイナルボスサワーが5億円以上の資金調達に成功したというニュースです。しかもその資金調達成功のカギがTikTokのバズ！エンタメとアイデアを駆使したサクセスストーリーとしても注目されているのです。

ファイナルボスサワーの商品を簡単に説明すると『90’sのゲームを演出テーマにした酸っぱいお菓子』。ドライフルーツに酸味成分を重ねる独自製法を使ったお菓子は、人工香料や着色料を使用せず、素材そのままのオリジナルな風味を生かした味も特徴です。ポップなカラーやブランディングはかなり人工的なイメージですが、実際は健康志向でもあり、現代のニーズを上手に捉えているという点もポイント高し。

遊び心満載のブランディング

さて、何度も言うようにとにかく面白いのがブランドのブランディングです。

酸味の強度は3段階

We just launched the most delicious, twinge-tangling sour snack you’ll ever try! 💥🥴

Get your first box for FREE at https://t.co/NRrWgqoBSo. pic.twitter.com/aR7ywSlpzz

— Final Boss Sour (@finalbosssour) September 26, 2023

最大の特徴は3段階に分かれる酸味の強度。お菓子に使われるマンゴーやクランベリーなどのフルーツをキャラとして捉え、そこにレベル別で酸味をコーティングすることで“強化モード”へとギアチェンジ。

レベル1は初心者向け、レベル2は中級者、レベル3は最強レベルのラスボスというレベル感で、味覚チャレンジコンテンツとしてSNS上でたちまちホットトピックになりました。

90年代のビデオゲーム風のピクセルアート

味はもちろん、ビジュアル演出も素晴らしいんです！

なんだか懐かしい、90年代ゲーム風のピクセルアートが逆に新生でスタイリッシュ。マスコット作りには東欧のゲーム開発スタジオも関わっているとのことで、ゲーミングファンにはリアルに『刺さり』ます。

認知度強化からいざ販売

「Final Boss Sour」は、プロダクトのストーリー性やそれに伴うビジュアル展開、それらを使ったSNSの効果的なエフェクトを経てDTCを強化するという戦略で大成功を収めました。今回の資金調達では6社が出資。得た資金を使ってラインナップ拡張やTikTokインフルエンサーとの連携、DTC拡充を狙います。

もしかしたら次のフードトレンドは酸味かも？

時代の風を読み、先手を打って大成功を収めた“酸っぱすぎる”キャンディー。ゲーム風ビジュアルやSNSのトレンドにのったチャレンジ企画はもちろん、そもそも「酸味」が次のトレンドの可能性が大。これまでSNS上では激辛チャレンジが一世を風靡してきましたが、次に来るのは酸味チャレンジかもしれません。「Final Boss Sour」興味ある方は是非チェックしてみてください！