入社式とは?実施する目的やメリット、企画事例を紹介!
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入社式は新入社員にとって人生の節目となるイベントであり、企業にとっては新入社員に活躍してもらうための第一歩です。入社式の成功がその後の新入社員の働き方を左右することは間違いありません。最近では人的資本経営の観点から入社式や内定式の位置づけを見直し、より力を入れる企業が増えています。
今回はそんな「入社式」の意義と成功させるためのポイント、具体的な事例についてお話していきましょう。
入社式とは

入社式は企業が新入社員を迎えるための式典です。新入社員を一か所に集めて入社辞令を交付し、働くにあたっての心構えや経営方針を伝え、新入社員同士、既存社員との顔合わせなどを行います。
新入社員にとっては「会社でのスタートを切る瞬間」であり、既存社員にとってはこれから共に働く仲間を知り、歓迎し、一緒に働くための共通認識を持つ非常に重要な機会となります。
入社式と内定式の違い
入社式は「正式に入社し、働き始める日」です。これに対し、内定式は「内定を通知する日」となります。内定式の時点ではまだ社員としての業務は開始しておらず、入社式を経てはじめて社員として働くことができるのです。
入社式の実施時期
日本の場合、入社式は一般的に新卒社員が入社する4月1日に行われます。ただ、一括採用を複数回行っている企業の場合、入社するタイミングに合わせて年に数回行うケースもあります。
入社式の実施方法
以前は「入社式といえばリアルイベント」という会社が大半でしたが、技術の進化に伴い、実施方式もリアル、オンライン、リアルとオンラインのハイブリッドと選択の幅が広がっています。
リアルイベントで実施する入社式
新入社員を一か所に集める、オーソドックスなスタイルの入社式です。最も臨場感がある形式で、懇親会やチームビルディング研修などを組み合わせ、新入社員同士、新入社員と既存社員の仲を深めるコンテンツを盛り込みやすいのが特徴です。一方、会社の規模や支社の位置によっては「一か所に集める」ことが大変なケースもあります。
オンラインで実施する入社式
オンライン上で新入社員と経営陣が集うタイプの入社式です。場所や人数を選ばずに開催できる、専門知識セミナーなどの社員教育コンテンツと組み合わせやすいというメリットがあります。一方、画面越しのため新入社員が受け身になりがちな面があり、熱意を伝えるための双方向コンテンツや画面演出などの工夫が求められます。
ハイブリッドで実施する入社式
リアルとオンラインのいいとこどりができるハイブリッド形式の入社式も増えています。例えば、新入社員と経営陣はリアル、既存社員はオンラインにしたり、支社が多い会社であれば本社の新入社員と経営陣のみリアルにしたりと、目的・状況に合わせてフレキシブルに設定できるのがハイブリッドの強みです。一方、事実上リアルとオンラインの同時開催となるため、運営において両方のテクニックが求められるという側面もあります。
弊社とGMOグループが運営する「GMOグローバルスタジオ」では配信に最適な前面・足元に広がる高精細LEDディスプレイを持つスタジオに140名まで収容することができるのはもちろん、スタジオ専属クリエイターがイベントを担当するため、新入社員はリアルで参加、既存社員はオンラインで参加という形式を取ることができます。

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入社式を開催する目的・メリット
そもそも、新入社員の入社は労働契約が締結された時点で決まっています。それにもかかわらず「イベントとして」入社式を行う目的やメリットはどこにあるのでしょうか?具体的には、次のような目的があります。
企業の一員としての自覚を促すことができる
イベントは参加者に「今日が節目だ」と感じさせることができます。あえて入社式というイベントを経ることにより、新入社員に「ここから新しい会社での新しい人生が始まる」という気持ちを起こさせ、企業の一員としての日々に意識を向けさせることができるのです。
経営指針や仕事の心構えを新入社員に浸透させることができる
入社式は経営指針や仕事をする際の心構えといった「仕事の土台となる考え方」を新入社員全員に伝えることができるまたとない機会です。仕事が始まると個々の業務内容に意識が向いてしまうものですが、入社式であればまっさらな状態で情報を受け止めることができます。入社式は企業の一員としての自覚、働き方の指針を伝えるために有効な機会なのです。
新入社員同士・既存社員との「横のつながり」を作ることができる

人間関係の構築は企業で働くにあたって絶対に欠かせないものです。しかし、いざ仕事が始まると、人間関係は上司部下や同じ部署に固まり、改めてつながりを作るのは難しくなっていきます。その点、入社式時点では部署などの垣根がなくフラットにつながりを構築することができ、その後部署が分かれても人間関係を続けることができます。これは新入社員同士はもちろん、既存社員と新入社員についても同じこと。入社式と交流系イベントを合わせることで横のつながりを先に作ることもまた、入社式の大事な役割なのです。
入社式を開催するデメリット
入社式はメリットが多く、開催しないという選択肢はほぼありませんが、規模や内容については検討の余地があります。ここでは社内イベントとしての入社式を開催するデメリットについてお話しします。
コストがかかる
入社式はそれ自体が直接収益を生むものではありません。会社経営において必須ではありますが、コストをすぐに回収できるタイプのイベントではないため、かかるコストについては吟味する必要があります。
逆効果になる場合がある
入社式は新入社員の記憶に残りやすい重要イベントです。それゆえ、入社式が失敗してしまった場合、新入社員はネガティブなイメージが強く印象に残ってしまう危険があります。企業にとっては毎年開催しているイベントでも、新入社員にとっては一生に一度。開催にあたってはしっかりと企画を練り込み、新入社員が「この会社に入ってよかった!」と思えるイベントを開催することが重要です。
既存社員の負担になる場合がある
入社式に既存社員が参加する場合、既存社員の業務に影響が出る場合があります。既存社員側のメリットも明確に打ち出す、参加時間を調整するなど、既存社員の負担にならないようにしましょう。
入社式のトレンド
他の企業はどのような入社式を行っているのか、気になりますよね。株式会社学情の調査によれば、2024年の入社式の実施形式は『リアルで実施』が88%と大多数を占めています。

また、入社式に期待するものとしては「社員と交流できる」「同期と一緒に体験ができる」という意見が多く、入社式が「これから一緒に働く人との最初のコミュニケーションの場」として期待されていることが分かります。

この調査結果から、入社式は他の社内イベントに比べてコミュニケーション要素に重きを置くことが一つのポイントと言えそうです。特に新入社員にとって入社式は「入社しての第一印象」を決める重要な場なので、従業員エンゲージメントを高める施策が欠かせないと言えるでしょう。
入社式は何をする?式典の流れ

ここからは、入社式の具体的な式典内容についてご紹介していきます。入社式そのものは概ね形式が決まっており、その会社ならではのコンテンツは入社式後の懇親会やセミナーなどに取り入れることが多くなっています。
社長挨拶・祝辞
社長(その企業のトップ)から新入社員に向けてのメッセージです。新入社員に期待すること、激励、会社の経営指針やポリシーなどについて語られることが多くなっています。大手企業の場合、この社長挨拶がメディアで紹介されたりすることもあります。
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入社辞令の交付
社長から新入社員に入社辞令書を手渡します(新入社員が多い場合やオンライン・ハイブリッドの場合は新入社員の代表に渡す場合もあります)。これをもって新入社員は正式にその会社の一員として認められるため、入社式におけるもっとも重要な部分といえるでしょう。
内定者代表の挨拶
内定者の代表が挨拶をします(入社人数によっては全員が挨拶することもあります)。挨拶の内容は入社に際しての決意や抱負などが中心です。
記念撮影
新入社員全員や、経営陣を交えての記念撮影を行います。人数が多い場合は混乱が起きないよう、あらかじめ並び順を決めておくとスムーズです。
入社式に出席する新入社員が準備すべきこと

入社式は新卒の新入社員にとって社会人デビューの日です。「何をどう準備すればいいのか分からない」という方のために、事前にチェックしておきたいポイントをまとめました。
基本マナーと準備チェックリスト
- □ スーツ・靴・シャツはクリーニングしたものを使用する
- □ 髪型・身だしなみを整える(男女ともに派手すぎないカラーで、清潔感を重視)
- □ 筆記用具と印鑑・資料を入れるファイルを準備しておく
- □ 式典中、スマホの電源はオフまたはマナーモードにする
- □ 社名・役職の正しい読み方を確認しておく
- □ 緊張しても笑顔を意識する(笑顔で印象がアップします)
入社式での挨拶
入社式においては、挨拶の内容と同じぐらい「挨拶するときの姿勢」が重要です。背筋をきちんと伸ばし、ハキハキと話すと好印象を与えることができます。内容としてはまず感謝を述べ、その後自己紹介、入社にあたっての抱負などを語ります。あくまでも挨拶なので、長話にならないよう短くまとめましょう。
入社式の服装
入社式の服装は原則スーツです。「平服で」「服装自由」と書いてあった場合もわざわざスーツ以外を選ぶ必要はありません。ただ、スーツならどんな状態でもいいというわけではありません。使い込んでヨレヨレになっているのはNG。アイロンをかけたりクリーニングに出したりして、ピシっと整えたスーツを着用しましょう。
髪型や持ち物
入社式の髪型はスーツに合わせ、落ち着いた髪型がオススメです。
持ち物は当日提出する資料はもちろん、筆記用具、書類に捺印するための印鑑、受け取った資料を挟むためのファイルなどがあれば安心。また、入社時に名刺を渡され、その場で研修を兼ねた名刺交換会が行われることもあるため、名刺入れも用意しておきましょう。
入社式の成功事例
具体的に「入社式」にはどんなものがあるのでしょうか?事例をご紹介しましょう。
NTTドコモグループ2025入社式
NTTドコモグループは2025年、グループ合同入社式を行いました。グループ全体の新入社員1,513名と過去にオンラインで入社式を行った社員1,785名、合わせて3,298名が国立競技場に集合。この入社式ではNFTをフル活用し、入社証明書をNFTで発行した他、スマホとAR、NFTを組み合わせた謎解きコンテンツを盛り込み、新入社員が楽しみながらDOCOMOの事業への理解を深め、同期とコミュニケーションする場を作り出しました。
西武グループ2025入社式
西武グループは2025年の入社式を自社球団である西武ライオンズの本拠地、ベルーナドームにて開催しました。新入社員は西武ライオンズのユニフォームを着用し、西武鉄道の新型車両を貸し切ってベルーナドームへ移動。様々な事業を手掛けるグループ会社ならではの入社式となりました。
JAL2025入社式
JALは羽田空港にある航空機の格納庫内にて2025年度入社式を開催。日航機墜落事故から40年目という節目となる年、改めて航空会社として乗客の安心・安全を守るという使命を再確認する場として社長が訓示を行いました。厳粛な式典の中、ドジャースの大谷翔平選手からの撮りおろしビデオメッセージを放映。新入社員にエールを送りました。
まとめ
入社式は新入社員、特に新卒にとっては一生に一度の思い出深い一日であり、学生から社会人にステージが変わったことを自覚する機会でもあります。心に刻まれやすいイベントだからこそ、しっかりとした企画が欠かせません。GLOBAL PRODUCEは豊富なイベント実績から御社に最適な入社式をプロデュースいたします。ぜひ、お気軽にお問い合わせください!


