GP JOURNAL

サステナブルイベントを開催するポイントは?環境に配慮したイベントを解説!

こんにちは。GP大川です。
いつの間にか、ビジネスの世界で『サステナブル』『SDGs』という言葉が盛んに使われるようになりました。あらゆるビジネスにおいて、サステナブルの視点は必要不可欠になっていきます。

もちろん、イベント業界も例外ではありません。むしろ、イベント業界こそ、最も積極的に、率先して取り組まなければならない業界のひとつといえるでしょう。

……ところで、『サステナブル』って一体どういうことを指すのでしょうか? 何にどう取り組めばサステナブルになるのでしょうか? あまり耳慣れない言葉にもかかわらず一気に広まったこともあり、『サステナブルなイベント』と言われてもピンと来ない方も多いはず。

そこでこの記事では『サステナブル』の意味から、サステナブルなイベントを実現するための具体的な取り組みまで、サステナブルとイベントについて徹底解説させていただきます!

サステナブルとは?持続可能な社会について

まずは『サステナブル』という単語がどういう意味で使われているのか、どうして最近になって騒がれるようになったのかをお伝えしましょう。

サステナブルの辞書的な意味

サステナブルはもともとは英語で『sustainable』のことです。カタカナ表記は『サステナブル』が一般的ですが、『サスティナブル』と表記されることもあります。

辞書的な意味を調べると、下記のようになります。

sustainable
【形】
維持[持続]できる、持ちこたえられる、耐え得る◆【動】sustain
・Rapid economic growth is not sustainable forever. : 急激な経済成長は永遠には持続できない。
《環境》持続可能な、環境を壊さず利用可能な、地球に優しい

引用元:英辞郎 on the WEB

日本で今使われている『サステナブル』は特に『維持(持続)できる』という意味で使われていることが多く、英語との意味の違いはほとんどありません。

でも、『維持(持続)できる』という意味の単語が、どうしてこんなに叫ばれるようになったのでしょうか?
きっかけは、2015年の国際サミットで採択された国際目標でした。サステナブルと共に語られるようになった『SDGs』も、この国際サミットから歩みが始まっています。

サステナブルとSDGsが叫ばれるようになった背景

2015年の国際サミットにて、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成しようと掲げたのが『持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)』です。この頭文字をとったものが『SDGs』。以降、国連加盟国はSDGsへの取り組みを行い、その進捗状況などを報告しています。
この国連サミット後、様々な施策やアピールによってSDGsとサステナブルが話題となり、少しずつ浸透してきた……というわけですね。
上記の画像通り、SDGsには17個の目標と169のターゲット(目標を達成するための方法を掘り下げたもの)があり、貧困問題や教育、ジェンダー問題、環境問題等々、その内容はかなり多岐に渡っています。
『サステナブル』は持続可能な開発というテーマを指し、『SDGs』はサステナブルを実現するための目標を指す、考えるとイメージやすいのではないでしょうか。

日本における『サステナブル』『SDGs』の意味

このように、『サステナブル』『SDGs』はかなり広い意味、背景を持つ言葉です。
しかし、日本において『SDGs』が語られるとき、国連サミットが掲げた17種類すべての目標を指すとは限りません。むしろその一部について取り上げられていることがほとんどです。

日本における『サステナブル』『SDGs』の取り組みは、大多数がエコやエネルギーについてのものです。上記の17個だと『7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに』『12:つくる責任、つかう責任』『13:気候変動に具体的な対策を』『14:海の豊かさを守ろう』『15:陸の豊かさも守ろう』あたりが該当し、具体的な取り組みはエコに軸足を置いていることが多くなります。
このような状況を踏まえると、日本におけるサステナブル、SDGsは主にエコ活動を指すと考えても良いかもしれません。

2種類の『サステナブルなイベント』

サステナブルの波は世界的なものであり、特に規模が大きい企業においては欠かすことのできない視点となっていくことは間違いありません。

しかし、エコに関わるような事業をしている企業は限られますよね。
そのような企業はサステナブルなイベントを開催できないのでしょうか?

そんなことはありません。

というのも『サステナブルなイベント』には

● サステナブルをテーマにしたイベント
● サステナブルな要素を盛り込んだイベント

の2種類があるのです。

サステナブルをテーマにしたイベント

その名の通り、サステナブルイベントと銘打って行うイベントです。リサイクルやリユースを前面に押し出したコンテンツを入れたり、廃材を使用したアートを展示するなど、エコに視点を置いたものが中心です。
サステナブルを前面に出し、大々的にアピールできる反面、普段の事業との兼ね合いが難しいという難点もあります。

サステナブルな要素を盛り込んだイベント

プログラムやコンテンツはそのままに、見えないところにサステナブルな要素を入れるイベントです。例えば、ステージ設営の資材に廃材を利用したり、紙のパンフレットを電子パンフレットに切り替えたり、地産地消の素材を使っているケータリング会社を利用したりといった方法が考えられます。

前者に比べてサステナブルな要素は控えめになりますが、運営にサステナブルな取り組みを盛り込むため、コンテンツ内容を問わずどんなイベントでも適用することができます。

サステナブルをテーマにするのか、既存のイベントにサステナブル要素を盛り込むのかによって取り組み方が大幅に変わるため、この点を意識しておくことが重要と言えるでしょう。

サステナブルなイベント実施の課題

サステナブルなイベントを実施する際、通常のイベントとは異なる課題が出てくる場合があります。ここでは代表的な課題を4つご紹介しましょう。

課題1:予算

イベント企画においてどんな時も立ちはだかるのが予算の壁です。サステナブルなイベントでもそれは変わりません。まれに『サステナブルなイベントは予算を控えめにできる』と考えている方がいますが、それは大きな間違いです。サステナブルと予算は本来全く別のもの。サステナブルな素材を使ったことで予算が大きくなる場合もあります。想定の予算内でどうサステナブルを盛り込むのか考えることが大切です。

課題2:対応会社

イベントには企画、ステージ設営、ノベルティ、飲食等々、様々な企業が関わっています。その中にはサステナブルな視点を重視する企業もあれば、そうでない企業もあることでしょう。サステナブルなイベントをすると決めた場合、共にイベントを開催する企業を一から選ぶ必要が生じる場合もあります。

課題3:ゴミ問題

サステナブルなイベントを企画する際、真っ先に話題に挙がるのがゴミ問題です。イベントはどうしてもゴミが出やすい傾向があるため、ゴミをどうするかは最初にして最大の関門と言えるでしょう。

課題4:バランス

日本における『サステナブル』はエコや自然、ナチュラルなどと結び付けられやすいものです。そのため、サステナブルを意識しすぎた結果、今まで開催してきたイベントと毛色や雰囲気が変わってしまい、参加者の評価が下がってしまうと懸念する方もいます。サステナブルは確かに大事ですが、イベントは参加者が満足してこそ意味があるもの。バランスを意識しながら取り入れることが大切です。

サステナブルなイベントを実施するポイント

サステナブルなイベントを開催したい!と思ったとき、どんなところに気を付ければ良いでしょうか?テーマやコンテンツに堂々とサステナブルを盛り込む方法もありますが、従来のイベントにサステナブルな要素を盛り込むのも立派なサステナブルイベント。例えば、次のようなポイントを押さえることでどんなイベントでもサステナブル化することができます。

会場(交通の便)

「えっ、交通の便? サステナブルと何の関係が……?」と不思議に思われた方もいるかもしれません。ここでの交通の便とは『余計なCO2を出さない』という意味。例えば、電車の駅やバス停のすぐそばの会場を選べば車での来場者を減らすことができ、結果的にCO2削減に繋がります。『そんなトンチみたいな……』と思うなかれ。来場者が4桁以上のイベントの場合、全員が車で来るか電車で来るかは大きな違いです。


会場装飾

イベントのサステナブル化で真っ先に思いつくものといえば会場装飾です。サステナブル化の方向も様々で、廃材の味を活かした会場装飾をする、セットの裏側など見えないところにリサイクル素材を活用する、様々なイベントで装飾を再利用する、そもそも会場装飾をほとんどしない等、イベントの雰囲気に合わせて調整することができるため、最も取り入れやすいサステナブル化と言えます。


スマートパンフ(電子パンフレット)

会場装飾に並んで取り入れやすいのがスマートパンフ(電子パンフレット)の導入です。今まで紙で配っていたパンフレットや資料を電子化し、参加者のスマホやタブレットで見てもらう形式。紙の使用が抑えられ、参加者は過度に荷物が増えることがなく、ゴミも出にくくなるなど、メリットが分かりやすいのも特徴です。

クリーンエネルギーの利用

イベントは照明や装飾、空調等々、電気をたくさん使います。この電気をクリーンエネルギー由来のものに変えるのもイベントのサステナブル化のひとつです。『使用する電気をクリーンエネルギーに変える』だけなので、イベントの企画や内容には手を加えないでできるのも大きな特徴。ただ、この施策ができるかは会場によって決まる(会場がクリーンエネルギーを導入していなければ採用できない)という点は注意が必要です。

フードロス対策

飲食を伴うイベントであれば絶対に導入したいのがフードロス対策です。フードロス対策には地産地消(地元の食材を使用する)、カトラリー対策(再利用可能なカトラリーを使用する)、MSC/ASC対応シーフード(SDGsに対応した海産物)の利用など、様々な方法があります。
また、料理の廃棄量を減らすために食事の提供量を調整するなど、運営的に対応することも可能です。

サステナブルなイベント・取り組みの事例紹介

では、具体的にサステナブルイベントや取り組みにはどんなものがあるのでしょうか?ここでは様々な事例をご紹介しましょう!

サステナブルイベント事例

思わずゴミを捨てたくなる!『投票型ゴミ箱』

たばこのポイ捨てを防止できないか?とイギリスのNPO団体「Hubbub Foundation(ハバブ財団)」が考え出したのが『Ballot Bin』。灰皿を投票箱にするというアイデアは瞬く間に全世界で話題となりました。

投票内容は『世界最高のプレイヤーはどっち?ロナウド or メッシ』『AppleとAndroid、いい電話はどっち?』といった、思わず答えたくなってしまうもの。実際、この灰皿を設置したことでたばこのポイ捨てが46%改善するという劇的な効果を上げたそうです。
『ゴミを捨てることで投票ができる』という仕組みは灰皿以外にも使えますし、応用範囲が広いですよね!

廃棄食材だけを売るスーパーマーケット!?

ドイツ・ベルリンにはなんと『廃棄食材だけを売るスーパーマーケット』があります。

育ちすぎてしまったり、傷があったりして普通のスーパーでは売れない食材を販売しているとのこと。お値段はもちろん格安。お財布にも優しいし、フードロス対策もできて素晴らしいですよね!さらに、ベルリンには他にも『廃棄食材だけで料理を作るレストラン』あるとのこと。

思い出の服を黒く染めてオシャレに復活!『PANDA BLACK REWEAR PROJECT』

日本でも問題になっている『衣類』のゴミ。これを解決するためにWWFが実施したのが『PANDA BLACK REWEAR PROJECT』です。このプロジェクトは汚れてしまった、くたびれてしまったなどの理由で着なくなった服を京都の染物技術で黒く染めてオシャレに生まれ変わらせる……というもの。

このキャンペーンそのものはすでに終了していますが、『染めることでオシャレに着られるようにする』というアイデアは他でも応用できるのではないでしょうか?

まとめ:サステナブルなイベントを目指そう!地道が近道!

『サステナブル』という言葉は話題になったこともあり特別感があるのですが、実際にサステナブルなイベントをするために必要なのは地道な取り組みです。これは同時に『今までのイベントに一工夫するだけでサステナブルなイベントにできる』ということでもあります。どうすればサステナブルなイベントになるか、創意工夫を楽しんでみてはいかがでしょうか?

KNOWLEDGEイベントノウハウ

公開日:

2022JUL

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