GP JOURNAL

MUTEK.JPレポート~ARを使ったデジタルアートの可能性~

MUTEK.JPというイベントをご存知でしょうか?

MUTEK.JPは電子音楽やオーディオ・ビジュアルアートの創造、そしてデジタルを活用した文化芸術活動の普及を目的とした芸術文化活動を行い、才能豊かな人材の発掘・育成をサポートをする団体です。母体のMUTEKはカナダのモントリオール発祥で、アジアでの展開のために2016年に発足しました。

わかりやすく言えば、デジタル技術を使った新しいアートを生み出すアーティストをサポートし、その活動を広めていく団体ですね。

そんなMUTEK.JPの4回目のイベントが2019年12月11日~15日に開催されました。

MUTEK.JPのwebサイトはこちら

ホール等を使用したイベントとデジタルアートは非常に相性がいいもの。
そうでなくても、イベンとプロデュース業として、最新の技術とアートの融合の情報は見逃せません。

ということで、見学に行ってきました!

そもそも、デジタルアートとは?

『デジタルアート』という言葉だけでは、イメージがつかみにくいですよね。
デジタルアートは厳密にはデジタル機器を使って作られた作品を指すのですが、最近は『デジタル技術を使って作られた『動く』アート』の意味で使われることが多いようです。MUTEK.JPではそこに電子音楽を組み合わせた作品が数多く上映されました。

3D映像と音楽のコラボはもはや定番。3DCGの画質もどんどん向上しており、リアルではできない映像が可能になっています。
 

デジタルアートの最大手、Rhizomatiksはやっぱりスゴかった

私がMUTEK.JPで注目していたのがRhizomatiks。
2年前(2017年)の紅白でParfumeのステージ演出を手掛けたり、リオ五輪時の安倍首相の登場演出を手掛けた企業です。

この写真、何か妙だと思いませんか?
実はこれ、手前側にカメラマンがいて、カメラで撮った映像がそのまま後ろのスクリーンに投影され、さらに画像加工が加えられているのです。

実際には舞台にないはずの階段、いるはずのないダンサーがスクリーンの中ではあたかも「そこにいる・ある」かのように表示されています。動画だともっとわかりやすいのでご紹介しましょう!

手の動きに合わせて光の筋が生まれているのが見えるでしょうか?
こういった『動きに連動したエフェクト』を出せるのがデジタルアートの強み。

こちらの動画ではダンサーが分裂(!)

こちらはスクリーンにはロボットが写っているものの、ステージには人間しかいません。
と思ったら、ロボットの影だけはステージに……

これらの表現に使われているのはAR(Augmented Reality)。カメラで撮影した映像にCGを重ねる表現技法です。
『ポケモンGoで街にモンスターを表示させる技術』といえば、ピンとくるでしょうか?
RhizomatiksはAR技術をさらに進化させ、動き、表示共に違和感がないレベルに仕上げているのです。

こういった『リアルとデジタルの融合』を果たせるのがデジタルアートの世界の魅力。
「この表現、イベントに盛り込むにはどうしたらいいかな?」と夢膨らませながら堪能してきました。

照明、音響、動画に続く、ARやVRによるデジタルアートの世界。これからの進化が楽しみですね!

WORKS/REPORTイベント実績
・レポート

公開日:

2019DEC

24