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「お金が尽きると夢が尽きる」話題のビジネス書『夢と金』を徹底レポート!!

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こちらの要約文はAIによって生成されたものであり、情報の正確性を保証するものではありません。

どうも!「お金の使い方に人格が出る」と聞いて漫画アプリに課金することをやめたりょうけん改め、影響されやすい男です。(絶対ウォレットの中身を見られたらダメなタイプ。)

今回は最近話題のビジネス書「夢と金」について、ポイントや感想をかいつまんでご紹介できればと思っております。

西野亮博の新書「夢と金」

はじめに「夢と金」がどういった本なのか、どういう人にオススメなのかについてご紹介します。

夢とお金にどのような相互関係があるのか?

本書のタイトルを初めて見たとき、「ん?なんで夢とお金が関係あるんだ?」「夢はお金を諦めてでも叶えようとするものだ。」と思った方もいるかもしれません。著者である西野さんは本書の中でこう断言しています。

「お金が尽きると夢は尽きる。これが真実だ。」

僕も以前は「お金がなくても夢を追いかけるような人生を歩みたい。」と考えていましたが、最近現実はそんなに甘くないということを学びました。

お金がないと選択できる手段が少なくなり、夢を叶えるためのスタートラインに立つことも難しくなります。本当に叶えたい夢がある人ほどお金の勉強から目を背けるべきではないという事ですね。

日本人は特にお金に対する知識が少ない?!

「日本人はお金に対するリテラシーが少なすぎる。」と一度は聞いたことありませんか?

ただ、生まれてからずっと日本にいて、周りも日本人ばかりだと「お金のリテラシーが……。」と言われても正直ピンとこないですよね。僕もあまりピンと来なかった者の一人ではあったのですが、最近「あ、ちょっとズレてるな。」と感じる体験がありました。

先日、『未経験の方をミュージシャンに育てる』というプロジェクトを目にしました。プロジェクトの参加条件はオーディションの通過と総額90万円ほどの費用で、その条件が応募した後に判明したそうです。

議論の中心になったのは『総額90万円』の部分で、ネット上では「高すぎる」「詐欺」といった言葉が目立ちました。僕が引っ掛かった部分も実はここで、ネットでは「ミュージシャンという夢を追う人たちを利用してお金を稼ぐあくどい商売だ!」と言われていました。

しかし、そもそも未経験の人がミュージシャンになる夢を叶える(ヒットする、有名になるは置いておいて)ための費用として考えたとき、例えば「30万円でプロのミュージシャンになれます!」という方が詐欺らしく感じませんか?(詐欺というより無駄骨になる感じ)

金銭感覚や価値観の部分でもありますが、分からないものに対して「騙されてる」「詐欺だ」「やめた方がいい」と日本に住む多くの人が言うように感じています。ただ、新しいものや分からないものを触らずにいるといつまでもリテラシーは上がらないですよね。

「夢と金」はそういったお金や売り方に対する見方を見直すいいきっかけにもなるかと思いますので、是非一度読んでみてはいかがでしょうか??(僕は読んでみて考え方が大きく変わりました。)

価値における『機能』と『意味』の違い

それでは、本の内容を少しご紹介いたします。本書の全編において鍵となるのが価値における『機能』と『意味』の違いです。ここではこの2つの違いについてざっくりとご説明します。

プレミアムとラグジュアリーの違い

『機能』と『意味』の違いを説明するにあたって、プレミアムとラグジュアリーの違いってご存知ですか?どちらも高級そうなイメージはありますが、明確な違いは正直分かりにくいですよね。

本書で自動車を例にした分かりやすい例があったのでご紹介します。

『機能』とは簡単に言うと“どれだけ役に立つか”で、『意味』は単純に“あるかないか”で分けられます。上記の参照によると、トヨタや日産などの日本車は『役に立つけど意味のない車』で、BMWやベンツといった高級車は『役に立って意味のある車』、そしてフェラーリやランボルギーニといった超高級車は『役に立たないけど意味のある車』です。

上記をベースに説明を進めると、『役に立って意味のある車』がプレミアム、『役に立たないけど意味のある車』がラグジュアリーになります。先ほど説明を分かりやすくするためにフェラーリやランボルギーニを“超”高級車と説明しましたが、ラグジュアリー商品はプレミアム商品と比べても圧倒的に金額が高いのです。

『機能』を売りにすると高級ブランドは作れない

上記でプレミアムはラグジュアリーより金額が劣ると説明しましたが、それには明確な理由があります。『機能』を売りにすると、いわゆる競合が発生してしまうからです。

個人的に分かりやすい例が電子機器です。例えば、PCにおいてApple製品はブランド力もあって高額と言われておりますが、それでも他のPCと比べると少し高額な程度で超高級品というわけではありません。その理由は電子機器が『意味』ではなく、『機能』を売りにしている商品だからです。

同じ機能、同じ重さ等条件が揃うと薄利多売のデスレースが始まります。

一方で、例えば腕時計の場合は『機能』というより『意味』が大きくなります。いまどき時間を確認するならスマホがあればいいですよね。正直、腕時計の本来の機能はほとんど必要なくなっています。

それでも腕時計が高価で取引されるのは「俺はあのブランドの時計をしてるんだ」という『意味』によるものです。『意味』には競合が発生しません。

だからこそ『意味』はブランド側が自由に金額を設定できるようになり、『機能』は競合がいるため金額に制限が生まれてしまうのです。

本書ではこの『機能』と『意味』について全体を通して詳しく説明しているので、是非一度読んでみてください。(ラグジュアリーを生み出す公式なんかも登場しますがここでは割愛します。)

これからの新しい売り方

これから生き残っていくためには『機能』ではなく『意味』を生み出していくことが重要だという事はなんとなく伝わったかなと思います。(もう少し知りたい方は是非本書をご購入いただくか、会社のHPから呉宛にご連絡してください(笑)。元気な男の子が出てきます。)

冗談はこの辺にして、ここからは『意味』にはこんなものがありますよといった例をいくつかご紹介します。

サービスや商品を応援してくれるファンをつくりだす

「技術の差が、人気ランキングを決めるわけではない。」

この言葉はエンタメの世界では特に当てはまります。映像構成や演出の質が高い映画が必ず売れるわけではありませんし、プロのミュージシャン以外、例えば俳優やタレントが出した歌が流行らないと決まっているわけでもありません。

飲食の世界でも同様で、圧倒的に美味いラーメン屋が必ず売れるわけではありません。本書でも記述があるのですが、「ある一定のレベルを超えると人は違いが判断できない」のです。実際に有名店Aのラーメンと有名店Bのラーメンの味の違いを明確に言語化できる人は少ないと思います。

では何が売り上げの違いを作っているのでしょうか?それは『顧客』ではなく『ファン』を獲得できているかです。本書では『顧客』と『ファン』の違いを「『機能』を買う人が『顧客』、『意味』を買う人が『ファン』」と定義しています。

先ほどの例で言えば、ラーメンを食べに来た『顧客』が払う金額は1杯1000円ほどだとしても、そのラーメン屋や店主の『ファン』が払う金額は1杯1500円になっても大した問題にはならないという事です。アイドルのグッズやライブTシャツなどで考えてみると分かりやすいかもしれません。普段着として着られないアイドルのライブTシャツが売れるのは、ファンが買っているのがTシャツの『機能』ではなく、推しを応援するという『意味』だからです。

そのため、いかなるサービスにおいても『顧客』ではなく『ファン』を作りだしていくことが今後重要になってくると語られていました。

ビジネスにおける「恋」をデザインする

二つ目に紹介するのは“コミュニケーションの機会を創出する”ことです。本書の言葉を使うと、『正しいサービス』よりも『惚れるサービス」が大切になります。

『正しいサービス』とは、何の不自由もなく快適に過ごせるサービスのこと。『惚れるサービス』とは多少の不便は発生したとしても、お客さんの心を掴むサービスのことです。

一見『正しいサービス』こそが目指すべき姿だと思いますが、『顧客』を惚れさせて『ファン』になってもらうためにはコミュニケーションの機会が必要不可欠です。『正しいサービス』ではコミュニケーションの機会を意図的に作ることは難しく、顧客をファン化させることは難しいということです。

つまり、『惚れるサービス』を提供するためには『必要な不便』を意図的に作り出し、コミュニケーションの機会を作りだすことが重要になってきます。(イベントを企画・開催することも『必要な不便』の一つだと思います。)

本書では、具体的に西野さんが体験された『惚れるサービス』についてのエピソードも登場していて、僕自身も非常に共感しましたので、是非一度本書を手に取ってみてください。

最後に

今回は話題のビジネス書『夢と金』について、ポイントをかいつまんでご紹介いたしました。(すごい長くなりましたが、紹介したのはほんの一部です。)

その他にもNFTなどの専門的な内容も盛り込まれていて、本書1冊で本当に学びになりますので是非一度読んでみてください。(内容は盛りだくさんですが、非常に読みやすいです。)

「お金の使い方に人格が出る」

夢を叶えるためにもお金で失敗して足を引っ張ったりしたくないので、もう少しお金と向きあう時間が必要だなと感じました。

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公開日:

2023JUN

07

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