アイヌの物語をナイトウォークで体験。阿寒湖カムイルミナが面白い
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GP宮永です。突然ですが、北海道の釧路市、阿寒湖の国立公園で行われているナイトウォーク「カムイルミナ(KAMUY LUMINA)」をご存じですか?5月から11月の夜にのみ開催されているイベントで、夜の国立公園を歩きながらプロジェクションマッピングに彩られたアイヌの物語を体験することができるというスペシャルな体験型イベントなのです。
昼は国立公園、夜はアイヌの物語の舞台
カムイルミナの会場は北海道、阿寒摩周国立公園の湖畔の森。昼間は普通の国立公園として開放されているエリアが、夜になるとイベント会場へと変身します。阿寒湖の湖畔に位置しているため、街の明かりも街灯もほとんど見えません。参加者は「リズムスティック」と呼ばれる光る杖のあかりと歩道に添えられたわずかなランタンの光を頼りに、アイヌに語り継がれる物語を体験する1.2kmの旅に出かけます。

リズムスティックからは常にアイヌ民謡が流れており、雰囲気抜群。
道に置かれたわずかなランタンの光を頼りに進んでいくと、突然参加者の前にフクロウが現れ、語り掛けてきます。ライティングとプロジェクションマッピングによる演出と国立公園の自然の景色、阿寒湖のわずかな波の音が重なり合い、幻想的な世界が広がります。

フクロウは「カムイ(アイヌの神様)が人間に怒っていて、森から動物たちを引き上げてしまっている。カケスと共にカムイの怒りを鎮めてほしい」と参加者に頼みごとをします。「カケスの歌声と、参加者が打ち鳴らすリズムスティックの音があればカムイも許してくれるかもしれない」と。こうして、参加者は様々な生き物の音や声を聞き、彼らのリズムを覚え、カムイに会いに行くのですが……。
ここから先のストーリーは、体験した方のお楽しみ!


自然×最新技術×体験が織りなす特別感
カムイルミナに参加して感じたのが、自然と最新技術に体験を掛け合わせた時の圧倒的な特別感です。カムイルミナではプロジェクションマッピングを「建築物を彩る」のではなく「森の中に幻想的な存在を出現させる」ために使用しています。さらに、ルート内には天然の硫黄の匂いがするエリアや阿寒湖を吹き抜ける風の音が聞こえるエリアがあり、自然と技術が絡み合った、文字通り「ここだけ」の体験が生まれるのです。さらに、リズムスティックを地面に打ち鳴らすという「参加者自身が行動する」要素も組み合わせているため、没入感も満点。文字通り「自分自身が物語に入り込む」体験ができます。
2025年度のカムイルミナは5月10日から11月8日まで。阿寒湖を訪れた際はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?