瞑想が“マインドスポーツ”へ。「瞑想の数値化チャレンジ」が八芳園で開催
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忙しない日々の隙間に安息をもたらす「瞑想」。世界中のさまざまなシーンで注目を集めるこの瞑想ですが、これを数値化して競うというだいぶSF要素大きめの大会が日本で初めて開催されました。その名も「瞑想の数値化チャレンジ」。さぁ、テクノロジーと伝統を掛け合わせた瞑想を「マインドスポーツ」として楽しむ時代のスタート?!
「瞑想の数値化チャレンジ」が日本で初開催

Photo:プレスリリースより引用
東京・白金台の八芳園で行われたのが、“瞑想を競技にする”という前代未聞のユニークなイベント「瞑想の数値化チャレンジ」です。
参加者はEEG(脳波)やBCI(脳-コンピュータ・インターフェース)を用いて集中度や安定度をリアルタイムで測定。独自の「QM3™フォーマット」によって、わずか3分間の瞑想でどれだけ深い境地に入れるかを数値化し競います。
観客はスクリーンに映し出されるデータを見守りながら、誰がもっとも“心を静められるか”をジャッジ。会場はシーンと静まり返りつつも、映し出される数値に一喜一憂するという、不思議な熱気に包まれた空間に。
「World Meditation League」とは
さて、本イベントを開催するのは国際組織「World Meditation League(ワールドメディテーションリーグ)」です。彼らは瞑想を「社会に開かれたスポーツ」に進化させるべく、科学者や実践者、テクノロジーの専門家たちを集結。
競技としての瞑想は、「心を整える」という個人的な行為を超えて、他者と比較し、観客と共有できる新しい文化になりつつある……!ランニングやヨガのように、瞑想も「誰でも挑戦できるスポーツ」として認知される日もそう遠くないかもしれない?!
XRプラットフォーム「ZENBU KOKO」初披露
今回の大会で注目したいのが、XRプラットフォームの「ZENBU KOKO(ぜんぶここ)」です。このプラットフォーム、なんと建築家の隈研吾氏協力で生まれた没入型の瞑想空間で、映像や音響、空間デザインが一体となったこれまでなかった新しいシステムなんです。
繭のようなこのシステムで体感できるのは、森の中に佇んでいるような映像や深海を漂うような深く静かな心地よい音響etc.。よりイマーシブな仮想空間に包まれながらの瞑想は、これまで体験したことのない深い集中をもたらします。会場ではこのプラットフォームを使用して“未来の瞑想”を体験した観客たちが盛り上がりを見せていました。
世界トップクラスの瞑想実践者が集結

Photo:プレスリリースより引用
大会には、世界的に著名な瞑想実践者3名が出場。日々鍛錬を重ねてきた彼らの集中力が、脳波データを通じてリアルタイムに可視化されるのも面白い。
こうして見ると、ただ座っているだけ。しかし、実際にはスクリーンに映される数値やグラフから、これが競技というのが一目瞭然に分かるんだから本当に興味深い。専門家による解説も加わり、「心の動きをデータで観戦する」という新しいスポーツ観戦体験は、これまで存在しない分全てが新鮮でなんだかワクワクしてしまう……!
豪華ゲスト陣の登壇も
さらに当日は、各分野を代表するゲストたちも登壇。建築界からは隈研吾氏、脳科学からは茂木健一郎氏が参加し、科学・建築・マインドフルネスの視点から「瞑想が社会にどう広がるか」を語りました。日常のリラックス手法としての瞑想だけでなく、都市空間のデザインや脳科学の研究対象としての瞑想。その多面的な可能性が語られることで、瞑想は一気に「未来の文化」へと跳ね上がりそうです。
All Here(オール・ヒア)って?
この挑戦を企画したのは、スイス・ジュネーブを拠点にするAll Here(オール・ヒア)。彼らのミッションは、瞑想とテクノロジーをかけ合わせ、科学的なアプローチでマインドフルネスを進化させること。ローザンヌ工科大学(EPFL)や東京大学などの研究機関と連携し、脳科学やXR技術を駆使した新しい瞑想体験を開発するなど、マインドフルネスシーンを世界の最先端で引っ張る組織です。
今回の大会は、彼らが掲げる「瞑想を世界共通のスポーツに」というビジョンを、日本で初めて形にする大変興味深い試みでした。
終わりに
「瞑想がスポーツになる」なんて、少し前までは考えもしなかったこと。でも、静けさや集中を数値化してシェアする時代が本当に始まっているんです。八芳園での一夜は瞑想を「自分だけの習慣」から「みんなで楽しむカルチャー」へと押し広げる大きな一歩。10月2日に行われた「マインドスポーツ」の幕開けが気になる方はちょっと調べて見ると面白いかも?それではまた。