GP JOURNAL

イベント主催者必見!ウィズコロナ時代〜アフターコロナ期のイベント戦術

こんにちは、川本です。

緊急事態宣言が発布されてから1カ月が経ち……ゴールデンウィーク明けと共に解除されるかと思いきや、延長がほぼ確実な情勢ですね。

ほんの数か月前まで、当たり前のようにイベントを企画・制作できていたのが嘘のようです。イベント業界にとっても、我々にとっても、厳しい試練の時代がやってきました。

……などと嘆いていても始まりません。
現在の状態は“ウィズコロナ”、落ち着いた後のことを“アフターコロナ”というそうです。

そこで、イベント主催者やイベントを企画したい方に向け、私なりに『ウィズコロナからアフターコロナに繋がる、新時代のイベント準備ポイント』を整理し、お伝えしたいと思います。

アフターコロナ ウィズコロナ

1.リアルイベントの“効果”を今一度見直してみる

新型コロナの流行により見送らざるを得なくなった“リアルイベント”。コロナが落ちついたからといって、そのまま開催できるわけではありません。
今回の件でWeb中継やバーチャル開催といった『リアル以外のイベント開催方法』が現実化しました。『リアルイベント』と『バーチャルイベント』が同じ土俵に乗り、どちらが良いのか、厳しい目で判断される時代になったのです。

しかし、この時代の変化によってリアルイベントがなくなる、と考えるのは性急です。
リアルイベントは時代ごとの新しいアイディアや手法を受け継ぎながら進化してきたものであり、あっさりとテクノロジーに取って代わられるようなものではありません。

例えば、リアルイベントは心理学でいうところの“返報性の原理”や“エンハンシング効果”と紐づいている活動です。

返報性の原理:人から何かをしてもらったときに「お返しをしなければ」と思う心理作用

エンハンシング効果:称賛の言葉を相手にかけることで相手のやる気を高める効果のこと

こう考えると、表彰式やパーティ等のイベントはまさに“返報性の法則”“エンハンシング効果”を最大限に活かしているといえます。リアルな表彰式やパーティでおもてなしを受けることで、参加者のやる気が高まり、『会社の心づかいに報いよう』と思うのです。

また、リアルイベントは身体を動かします。身体を動かすことで分泌される『セロトニン』というホルモンはストレスを軽減させるだけでなく、一体感を高める効果もあるとされています。

このように、リアルイベントには『リアルでしか実現できない』効果がたくさんあります。これらの科学的な要素をいかに組み込めるか、それによる効果をどう測定するのかが重要になることでしょう。

企業イベント

2.自分のイベント企画の棚卸をしてみる

GPではみんなが企画した企画書をレビューする「Pレ(プランニング&プロデュースレビューの略)」を始めました。クライアントのオリエン(課題)に対して適正な提案ができているか?をチェックポイント毎に議論し、“正解”に近づけていく社内の企画強化策の一環としてやっています。

このとき、我々が意識しているのが『コロナ前と後では時代の要請が変わっている』という点です。

当たり前に提案していたことが通用しなくなる時代はもうやってきています。
感動的な演出を通じたエモーショナルなマインド形成に加え「時代の要請に合致しているか?」が大きな判断軸となることでしょう。

この視点を元に、今あるイベント企画、これからのイベント企画の棚卸をしてみてください。

ZOOM
初のPレはZOOMでの開催でした!

3.『リアルと映像を組み合わせる』という発想の転換

勘違いしてはならないのが『リアルイベントとバーチャルイベントは敵対関係ではない』という点です。
リアルイベントがメインであるGPも中継・オンデマンドでのWebイベント企画の引き合いが増えてきています。

私は『イベントの効果を高め、クライアントの要望に応えられるならどんな武器を使ってもよい』と考えています。

思い切って映像やWebの施策に切り替えてみたり、イベントとWebコンテンツを組み合わせたりする方が効果的な場合もあるのではないでしょうか?

過去の慣習にとらわれることなく、「越境思想」をもてることが新しい時代のイベントプランニングに必要である気がしています。

リアルイベント 映像
リアルイベント×映像

4. 新テクノロジーの知識を仕入れる

アフターコロナ時の新しいイベント企画は、ニューテクノロジーの導入に敏感でなければいけません。

今年開催される予定だったオリンピック・パラリンピックは新技術のお披露目の側面も持っていました。おそらく、5G、AI、MRグラス、ロボティクス等の新技術が花咲くイベントが企画されていたことでしょう。

しかし、残念ながら開催延期となりました。

これによって何が起こるか?
私は新技術の発表を『実用化』が追い越していくと考えます。

お披露目の機会が来年になったからといって、実用化まで来年に先延ばしする必要はありません。

イベントに使える新技術も実験段階から実用期へと移行するのは目に見えています。テクノロジーの世界は一年ひと昔なのです。

新しいテクノロジー知識を増やす。ウィズコロナ時だからこそ時間をとって情報を仕入れられるのではないでしょうか。

テクノロジー

いかがでしたでしょうか?

イベント実施に対する風当たりが強い状況はまだ続くと予想しています。
しかし、イベントは絶対に無くなりません。なぜなら、イベントには『実施する意味』があるからです。

“ウィズコロナ”から“アフターコロナ”へ向け、新しいイベントを皆さんと一緒に作り上げていきたいと思っています。

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公開日:

2020MAY

05

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