人はなぜ、ステージから目を離せなくなるのか。脳と行動から考える、イベント演出のつくり方

“GP TECH” generating now…

こちらの要約文はAIによって生成されたものであり、情報の正確性を保証するものではありません。
AI脳内とステージのイメージ図

こんにちは、GP川本です。最近はAIがかなり自然に仕事の中へ入り込むようになってきました。
企画をつくれる。コピーも書ける。映像も音楽も生成できる。イベント制作も、この先かなり変わっていくと思います。僕自身もAIをかなり使っています。

でも、「イベントの体験価値を最後に人の心へ残すのは、やっぱり人間の経験や感覚なんじゃないか」と思っています。

会場に1,000人が集まり、同じ瞬間に笑う。受賞者がこみあげてくる思いで言葉に詰まる。予定していなかった拍手が続く……人間の心に沿った動きはある程度予測できても、完全に分かりません。
私たちは本番前に、かなり細かく台本をつくります。誰が、何分話すのか。どこで映像を出すのか。照明を変えるのか。音楽を入れるのか、しっかりと動きを固めます。もちろん、リハーサルもやります。

それでも、本番当日の会場の空気までは分かりません。

経営者の言葉が想像以上に響く日もあれば、こちらが「ここは盛り上がる」と思っていた演出が意外と響かないこともあります。
イベントは、生ものです。全部をコントロールすることはできない。

ただ、『人間がどんなときに注意を向け、どんなときに飽き、どんな瞬間を記憶しやすいのか』を少しでも理解しておけば、本番の演出精度は上げられるのではないかと考えています。

最近、そんなことを考えています。

01|まず、注意を集められるか。

忘れてはいけないのは、参加者はイベントが始まった瞬間からステージだけを見ているわけではないということです。仕事のメールも気になるし、隣の人とも話したい。スマホもあります。だから最初にやるのは、感動させることよりも、散らばっている注意を一度同じ方向へ集めることです。

暗転する。音を止める。客席側から何かが始まる気配がする。
ずっと音が鳴っている会場で、急に無音になったら気になりますよね?
人は「強い刺激」だけではなく「変化」に反応します。

何を足すかだけではなく、どこで状態を変えるか。
ここを意識するだけでも、オープニングのつくり方は変わります。

02|「次に何が起きる?」をつくる。

全部が分かると、人は安心します。
でも、少し興味も失います。

例えばアワード。毎回同じ順番で候補者紹介、受賞者発表、登壇が続けば、途中から観客は流れを覚えてしまい、飽きてしまいます。
それなら、仲間のコメントから始める、受賞者の名前をすぐ出さない、ステージではなく、客席にいる本人を最初に映す……等、少しだけ予測を外してみたらどうでしょうか?
それだけで「次を見よう」という状態が生まれます。
僕は、全部を驚かせるより、分かる流れの中に一つだけズレをつくるくらいがちょうどいいと思っています。

03|ずっと盛り上げない。

映像、照明、音楽、レーザー、特効……全部使えば派手になります。でも、それが90分続けば、その状態自体に慣れてしまいます。
だからこそ、イベントには『波』が必要です。
大きな音のあとに無音を入れる。巨大映像のあとに、一人の表情だけを映す。華やかな表彰のあと、本人の生声だけを聞かせる……。

刺激を強くすることと、感情を強くすることは同じではない。
これは現場をやっていて、かなり感じます。

04|人は、自分が関わったことを覚えている。

イベント後に「何が印象に残った?」と聞くと、意外と派手な演出ではなかったりします。
自分の名前が映った、同じ部署の人が表彰された、自分が投票した結果がステージに反映された、会場全体で同じ瞬間に声が出た……。

見るだけだった人が、イベントの中に少し入る瞬間、イベントは自分ごとになります。

キックオフなら、会社の方針を聞くだけではなく、自分ならどうするかを考える。
周年なら、自分がいた時代の写真が出てくる。
アワードなら、受賞者だけではなく、その人を支えた人まで見せる。
そうすると他人の話だったものが、少し自分の側へ寄ってきます。
この感覚は強いと思います。

05|事前に設計し、当日は人を見る。

連なるイベント運行台本

当日の空気は当日になるまで読めません。
でも、何も準備できないわけでもありません。
どこで注意を集めるか。
どこで少し予測を外すか。
どこで刺激を落とすか。
どこで参加者を自分ごとにするか。
ここまでは事前に設計できるのです。

その上で、本番は「人」を見ます。

経営者の話が予定より長くなった。でも会場が聞いているなら切らない。
受賞者が泣いて言葉に詰まったら、予定通り音楽を入れず少し待つ。
拍手が想定以上に続いているなら、その時間を残す。
台本を守ることと、いい演出にすることが、必ずしも同じではない瞬間があります。

僕らの仕事は、何が起きるかを全部決めることではなく、起きそうな人間の反応を想定して準備し、本番では実際の反応を見ながら微調整することなのかもしれません。

AIを使えば、事前準備はもっと速く、もっと精密になります。
その分、人間が見るべきなのは、当日の人間です。
演出の質は、台本の完成度だけでは決まらない。
人がどう反応するかをどれだけ事前に考え、当日どれだけその変化を拾えるか。
最近は、そこが演出企画を吟味できる本当の腕なんじゃないかと思っています。

※当社のコンテンツ制作・編集ポリシーに基づいて制作しています

KNOWLEDGEイベントノウハウ

最終更新日:

WRITER

川本 達人

執行役員/企画統括/
第3本部長/チーフプロデューサー

イベント演出のワクワクを提案するGPの得意技を更に研ぎ澄ましながら、全社社員が“プランニングは楽しいし仕事を創るうえで大切な武器だ”というマインドを浸透させていくことが私の仕事です。
これからのGP飛躍にご期待ください!

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GLOBAL PRODUCE Co., Ltd.

GLOBAL PRODUCE Co., Ltd.株式会社グローバルプロデュース

年間200件以上のイベント企画・制作・運営を手掛けるイベントプロデュースのプロフェッショナル集団。株主総会、周年イベント、表彰式などの社内イベントから、PRイベント、展示会まで、リアル・オンライン・ハイブリッドを問わず、企業の「伝えたい」を形にする最適なコミュニケーションを設計・提供しています。

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