GP JOURNAL

オレンジは目からも食べる!?イタリアが誇るヘンなイベント『オレンジ祭り』とは?

どうも!こんにちは!!GPのお祭り男に任命していただきました黒須です! 
お祭りは調べるだけじゃ物足りない、行って体験してこそ!ということで、
今日は以前参加した 『The battle of the Oranges』(イタリア語では『 Battaglia delle arance 』) を紹介させていただきます!

イヴレアの標識

The battle of the Oranges ってなに??

『The battle of the Oranges』 が行われるのは、イタリア北部に位置するイヴレアという小さな町です。
町自体は小さいのですが、このイベントはイタリア国内のみならず近隣国内で一番大きな食べ物のイベント

直訳すると『オレンジの戦い』……めっちゃ物騒な名前ですよね。
このイベントはその名の通り『フレッシュなオレンジを投げ合う本当に危険なお祭り』なんです!゚(; ・`ω・´)

現在のようなスタイルになったのは、遡ること70数年前。1947年に初めてオレンジ祭り用のチームが結成されたそうです。
ちなみに、現在では9つのチームで開催されています。

チームに分かれて、具体的に何をするかというと……
オレンジを投げます。本気で投げます。バンバン投げます。

カートに乗った領主役の人たちを相手に、写真のように本気で投げあいます!

領主役の人がフルフェイスをかぶっているあたりからも、どれだけ危険かわかるというもの……
しかし、どうしてこのような危険なイベントが始まったのでしょう?

何でも気になるお祭り男は起源に迫りました!

事の始まりは爽快な未遂事件!?

ことの起こりは、12世紀までさかのぼります。
12世紀といえば、貴族と平民が争っていた時代です。

このイヴレアも例に漏れず、貴族に対する平民の不満が高まっていました。

そんなとき……当時の領主が若い女性市民を襲うという事件が発生します。

発生するんですが……

なんと、襲われた女性市民は領主を返り討ちにしてしまったのです!
何それカッコイイ!!

この事件がキッカケとなり、イヴレアで市民による反乱が起こりました。
そんなわけで、市民が立ち上がった祝福すべき日になったんですね。
オレンジを投げ合っているのも、貴族VS市民の戦いを模しているのです。

ちなみに、オレンジ祭りはオレンジの投げ合いだけではなく、パレードなども開催されます。そのパレードには英雄となった女性の姿も!

パレードの様子


パレードには市民も参加して演奏し……
あれ?
ちょっとー!写真の緑の人達!馴染んでいるけど、あなたたちの楽器、音鳴りませんよね??というか、それ楽器じゃないですよね??
もちろん、イタリアだから、そういうのもアリです(笑)
イタリア人の陽気さ、最高ですね!

腹が減っては戦はできぬ!

早速、オレンジ投げのレポートを……と、その前に!
イタリアといえばグルメ。イベントといえば屋台です。
食べなければ、飲まなければ始まらない♪

ということで、名物ソーセージバーガーと搾りたてオレンジジュースをグビっと!

オレンジ祭りのフードトラックが販売していたソーセージバーガー

さすがイタリア、ソーセージもパンもおいしい!
まさにボォーーーーーノ

さあ、これで準備万端。オレンジの戦い、行ってみましょうか!

染まれ!鮮やかなオレンジ色に!!

……なんて、言いたいところなんですが……
残念ながら、オレンジ祭りはそんなにきれいな話じゃありません(笑)

御覧ください。もはや地獄絵図です。

オレンジ祭りでの足元
戦いの様子とオレンジが入っていた箱

地面はオレンジでぐちゃぐちゃだし、オレンジが入っていた箱はあっちこっちに山積みです。うう~ん、このワイルドさもイタリア。
このオレンジ祭りのため、何千トンというオレンジがイヴレアに運び込まれているそうです。

ちなみに飛んでくるオレンジですが、痛いです。めちゃくちゃ痛いです!
遠くの方から飛んできたオレンジがたまたま足に当たったのですが、後日痣になっていました(・∀・)
一応、投げ合いに参加しない見物客には当たらないよう、ネットで仕切られています(写真にも写っていますね)
僕はしっかり投げ合いに参加しましたよ!

また、こういう危ないお祭りなので、各戦場近くには治療スペースが完備されています。お世話にならずに済んでよかったー!

まさかの『専用オレンジ』が作られている!

ここまで読んで
「いくらお祭りだからって、食べ物を粗末にするなんて……」
と思った方もいるかもしれません。

安心してください。このオレンジ、食用ではありません!

なんと、このイベント用にオレンジを生産しているんです。投げる専用オレンジですから、もちろん食用には適しません。
試しにちょっと食べてみましたが、すっぱにがかったです(笑)

あるイタリア人曰く。
「君は本当のオレンジの食べ方を今日学んだね!イタリア人は目からも食べるんだ!」
そんな彼の片目には青たんが(笑)
うう~ん、陽気なイタリア!

目にあざを作った参加者
参加者との記念写真

空がきれいなオレンジ色に染まるころ、地上でのオレンジの投げ合いは終了します。

空き箱と夕日
空き箱と夕日

夕焼け空と積み上げられたオレンジの空き箱。なんだか風情がありますよね。

もちろん投げるだけじゃない!飲めや歌えの大騒ぎ

祭りと言えば『飲む・食う・遊ぶ』。
オレンジ祭りもオレンジを投げ合ったりパレードを見るだけでなく、集まった人同士で仲良く食事やお酒を楽しみます。むしろこっちが目当ての人も多いかも(笑) やっぱり、人はリアルコミュニケーションを求めているんですね。

バトル中はオレンジを投げ合った人たちも、戦いが終わればこの通り!

イタリア最高!グラティエ!オレンジ祭り!

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