「やばい」「いいね」から卒業しよう『「感情がつたわる」言葉の辞典』をご紹介!

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こちらの要約文はAIによって生成されたものであり、情報の正確性を保証するものではありません。

こんにちは、GP大平です。

「すごい」「面白い」「いいね」……普段から、何かを評価したり気持ちを伝える際に、これらの単純で味気ない言葉に頼りっぱなしの方はいませんか?私も実は最近、気の利いたコメントや聞く人を惹き付ける話をしたくても、つい語彙の乏しさに気後れしてしまうことが多くて困っています。そんな自分に少しでも豊かな表現力を身につけたいという思いから手に取ったのが、日本の言葉研究所による『「感情が伝わる」言葉の辞典』でした。

この本は、一見すると同音異義語集のようなもので「メールやお手紙、日常会話のなかでポロッと出たらカッコいいな」と感じるような知的な言葉から「この一言で気持ちが伝わる!」という共感性の高いリアルな感情の表現まで、数多くの言葉を紹介してくれています。ひとつひとつの言葉が持つ“空気感”や“余韻”、“背景”がしっかりと記されているので、辞書というより、感情の翻訳ガイドのような一冊です。
今回は、数多くの言葉のなかでも普段の日常ですぐにでも使える、特に印象的だった言い換え表現をご紹介します。

「感情が伝わる」言葉の辞典、実物本の写真

「おいしい」の引き出しを広げる

日常の会話で頻出する言葉、「おいしい」。シンプルで便利な言葉ですが、それだけに感動の度合いやニュアンスが伝わりにくく、聞き手にどんな味だったのかが伝わりにくいですよね。この本では、その場に味が蘇るような言い換え表現がいくつも紹介されています。

たとえば「思わず笑顔になる味」。
味そのものではなく、それを食べたときの感情や表情にフォーカスした表現です。人は味を評価するとき、「味覚」以上に「情緒」に左右されているもの。「思わず笑顔になる」という表現は味そのものだけでなく、その料理がもたらす幸福感まで含めて語っているため、圧倒的に共感を呼ぶのだと思います。

また、「箸が止まらない」「後をひく味」という表現も、単なる味の良さではなく、食べる人の“行動”に注目しています。味の持続性や中毒性を自然に伝えるフレーズで、聞いている方も「そんなにおいしいのか!」と想像力を掻き立てられます。

味覚の特性を捉えたいのであれば「目の覚めるような辛さ」「癒される甘味」といった表現もあります。感想をフレーズにするとより実感が伝わりますし、こうしたプラスの言葉があるだけで「おいしい」という感情を、より細やかに、より情感豊かに伝えることができます。

ペットの“かわいさ”をより魅力的に伝える

ペットに関する会話も「超かわいい」といった定型表現に終始しがちですよね。もちろん間違いではありませんが、せっかくならば飼い主の愛情やペットの個性をより丁寧に伝えられた方が、聞き手もより興味を持ってくれるはずです。

たとえば「もふもふ感」。この一言には、触感・見た目の感覚が詰まっていて、言葉が感覚を連想させてくれます。「この子、もふもふでさ〜」と言われただけで、柔らかさや温かさ、無垢さが伝わってきますよね。

また「人間ならさぞやイケメンであろう」といった擬人化は、聞き手にとってもイメージがしやすく、聞き手をグッと引き込む必殺技です。さらに「ポヨポヨ」といったオノマトペや「毛艶のいい」などのピンポイント攻めの表現も、「かわいい」だけでは語り尽くせない魅力を伝えることができます。単なる“かわいい”から卒業し、その子にしかない個性を伝える——それが、言葉に心を宿し、感情が伝わる言葉へと変える第一歩だと感じました。

映画の感想をもっと深く伝える

映画を見た後の感想も、つい「面白かった」「感動した」「名作だった」といった言葉で済ませてしまいがちではありませんか?映画のあらすじ伝えれば面白そうと思ってもらえるかもしれませんが、それではネットで映画情報を見るのとあまり変わりません。映画を見て何に感動したのか、どの部分が面白かったのかといった個人の感想や意見こそ、聞き手が気になることです。

例えば「後味のいい映画だった」という言い方は、内容の善し悪しだけでなく、観終わった後の心理的な余韻を伝えます。「心が軽くなった」とか「ちょっと幸せな気持ちになれた」、「性格が良くなった気がする」など、映画の“影響”を語ることで、感想もグッと深みを持たせることができます。

また「いい意味で裏切られた」といえば、期待を超えてきた作品に対する興奮を的確に表すことができます。よくある「やばい」や「すごい」よりもはるかに説得力がありますよね。

さらに、「主人公が一人芝居をする場面が印象的で……」や「ベテラン俳優の〇〇がやはり巧みで……」など具体的な描写を伴うフレーズは、相手の想像力を掻き立てて印象に強く残すことができます。映画の話題は共感を生みやすいテーマだけに、こうした具体的表現が会話の盛り上がりを左右するということが分かりました。

まとめ

大平写真

言葉は単なる道具ではなく「感情のかたち」だということが感じられる一冊です。感情をより豊かに、より正確に、そしてより美しく伝えるために、もっと言葉を磨いていきたいと感じました。言葉の選び方ひとつで、相手の心に届く距離が縮まります。「いいね」「やばい」だけで済ませず、少し立ち止まって、自分の気持ちにぴったりの言葉を探してみたい、そんな風に思わせてくれる一冊でした。ぜひ、気になった方は『「感情が伝わる」言葉の辞典』を読んでみてください!

WORKS/REPORTイベント実績
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最終更新日:

WRITER

大平 茉奈

MANA OHIRA大平 茉奈

アシスタントプロデューサー

学生時代は、ダンスの演出振り付けを行い、幅広いジャンルの芸術エンターテイメントに触れてきました。参加者がワクワクして、誰かに話したくなる、そんな余韻が強く残るイベントを作りたいです。

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