圧倒的没入感。アメリカで人気を博すイマーシブ展示「Meow Wolf」
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みなさんこんにちは。GPの宮永です。
ラスベガス、デンバー、ダラス、ヒューストンetc…。アメリカを席巻し話題をさらったサンタフェ生まれの没入型展示「ミャオウルフ」って知ってる?アートと物語、そして参加型の仕掛けが一体となった圧倒的な世界が広がる次世代型展示を早速チェック。
ミャオウルフとは?
ミュージアム?アトラクション?アートの世界へダイブ
ミャオウルフはアメリカ・サンタフェ発のアートコレクティブで、没入型のインタラクティブアート体験。タイムアウトが選ぶ「全米最高の没入型体験」のトップに輝くなど、その圧倒的な没入感や一瞬地球を離れたような非日常空間は驚きに満ちています。
現在はデンバーのほか、サンタフェ、ラスベガス、グレープバイン、ヒューストンとアメリカの5都市に拠点をもち、それぞれ異なるテーマのもとでオリジナルな世界観を展開。
一貫したコンセプトに「現実と仮想の両方からの逃避」を掲げ、訪問者を物語の中心に引き込む参加型インスタレーションで圧倒的なイマーシブを生み出す仕組みが他に類を見ないほどにすごい。実際に作られた“物理的なアート”と最新のデジタル技術をミックスすることで、ここでしかできないアート体験ができます。エンターテイメント大国アメリカで多くの人々から圧倒的に支持される、今最も注目したい激アツスポットなのです。
作り手はサンタフェのアーティスト集団Meow Wolf
ミャオウルフというユニークな名前は没入型ミュージアムの名称である一方、サンタフェを拠点に活動するアート集団の名前でもあります。本施設はこのアーティスト集団によって作られた新感覚のアートスポットなんですね。
発足もユニークで、2008年ごろにサンタフェに集まった若いアーティストたちによって結成されました。それまでサンタフェは伝統的で保守的なアート市場だったため、前衛的な若手アーティストたちは既存の美術界に居場所を見出せない場所でもありました。そこで「自分たちの表現の場を自分たちで作ろう!」と、廃墟や倉庫、空き家を使ってDIY的に展示を始めたのがはじまりなんだとか。
彼らが成功したターニングポイントは、約2,000㎡もの巨大空間を使ったミャオウルフ初となる常設展示施設「House of Eternal Return」。
『ゲーム・オブ・スローンズ』の著者ジョージ・R・R・マーティンが支援し、元ボウリング場を購入してくれたなんて逸話も。この展示が全米規模で大ヒットを飛ばし、一度は訪れたい観光スポットへ躍り出ることに。
カラフルでアーティスティックな世界を覗いてみよう!
さて、めちゃくちゃ気になるけど実際にアメリカまで足を運ばなければ没入できないミャオウルフ。彼らがクリエイションする唯一無二の世界観をシェア!
アートコレクティブとしての特徴と取り組み
どうでしょう?独特でカラフル、そしてポップなミャオウルフの世界観。なんだか癖になりませんか?
なぜこれほどまでにユニークな世界を生み出せるかといえば、100人以上のアーティスト、エンジニア、音響・照明技師、建築家、作家などが協力して1つの体験空間を作り出しているからです。そしてその作り出す内容は、「ビジュアルの美しさ」に止まらない“緻密な物語世界”が背景にあります。
まず、各展示には小説のような世界観やバックストーリーが設定されていて、訪問者が自ら「謎を解く」ことで物語が浮かび上がる体験設計がなされています。さらに、インタラクティブな仕掛けやデジタルテクノロジーをたっぷりと活用していること。そしてこの展示を一層深くするのが彼らが発する社会的メッセージです。
ミャオウルフの世界観は一見カラフルでポップに見えますが、実はかなり批評性が高いことでも知られています。テーマには消費主義、企業資本主義、監視社会、記憶とアイデンティティなどが含まれていたり、結構シビアな風刺画がよりどりみどり。ただのエンタメに止まらず、自分たちが抱える現実問題としての共感をディープなところでシェアできる。そんなアート空間だからこそ多くの人を魅了するのではないでしょうか。
今後、ロサンゼルスやニューヨークへの進出も予定されていて、ますます注目が集まるミャオウルフ。いつかアメリカを訪れた際には絶対に足を運びたい!そのうち、日本進出なんて最高なニュースが耳に入ることを期待しつつ、今回はこの辺で記事を示させていただきます。それではまた。