ビジネス研修や講演会にも活用される「哲学」ってなに?

ChatGPTで要約する

“GP TECH” generating now…

こちらの要約文はAIによって生成されたものであり、情報の正確性を保証するものではありません。
GP山蔦近影

こんにちは、または、おはようございます、こんばんは!GP山蔦です。

人生を豊かにする、思考力を高める、心を楽にすると言った言葉と共によく聞く「哲学」。ビジネスの研修などで取り上げられることもあるようで、気になったので今回ジャーナルを書いてみることにしました。

そもそも「哲学」とは?

そもそも哲学とは何なのでしょうか、
辞書には次のように書かれています。

1、世界・人生などの根本原理を追求する学問。古代ギリシャでは学問一般として自然を含む多くの対象を包括していたが、のち諸学が分化・独立することによって、その対象領域が限定されていった。しかし、知識の体系としての諸学の根底をなすという性格は常に失われない。認識論・論理学・存在論・倫理学・美学などの領域を含む。
2、各人の経験に基づく人生観や世界観。また、物事を統一的に把握する理念。「仕事に対しての哲学をもつ」「人生哲学」

引用元:「デジタル大辞泉」

「世界・人生などの根本原理を追求する学問」、かっこいいですね。根本を追求するものだからこそ、現代人にも刺さるものがあるのでしょう。

これだけだとちょっと難しいので、ChatGPTにも聞いてみました。

哲学とは、一言で言うと 「世界や人間についての根本的な問いを、論理的に考える学問(または営み)」です。

もう少し丁寧に整理すると、哲学には次のような特徴があります。

● 哲学の本質

① 根源的な“なぜ?”を問い続ける
・なぜ世界は存在するのか
・なぜ人は生きるのか
・何が正しく、何が美しいのか
・心とは何か
など、誰もが一度は考えたことがある大きな問いを扱います。

② 明確な答えがない問いに向き合う
数学のように唯一の答えがあるわけではなく、「どう考えるか」が重視されるのが特徴です。

③ 論理的に考えるトレーニング
感情や直感だけではなく、“なぜそう考えるのか”を筋道立てて説明する姿勢が求められます。

● 哲学が扱う分野

代表的な分野は次のとおりです。
・形而上学:世界の成り立ち、存在とは何か
・倫理学:正しい行いとは何か
・認識論:人は何を、どこまで知れるのか
・科学哲学:科学とはどういう営みか
・美学:美しさとは何か
・政治哲学:正しい社会・国家とは何か

●なぜ哲学は大切?

哲学は、日常生活の「考える力」を育ててくれます。
• 議論の仕方が上手になる
• 物事の本質を見抜く力がつく
• 価値観を広げる
• 自分の生き方を見つめ直せる

●簡単に言えば…

哲学とは「世界と自分を深く理解するための思考の旅」です。

chatGPTより引用

哲学はフランスなどで「国民が自分で考える力を育てていきたい」という思いのもと、重要視されている学問でもあります。

たびたび問題にもなりますが、日本では実用性重視の教育(正解のあるものを多く学ぶ)が中心のこともあり、哲学を哲学として深く学ぶことはないですよね。
しかし、最近は以下のような理由で注目が集まってきています。
・自分で考える力が必要
・社会課題が複雑化
・個性・価値観が多様化
・AI時代だからこそ“人間の思考力”が重要である

これを書いている私も哲学の初心者で、これから学ぼうとしている一人です。そこで、私が独断と偏見で選んだ初心者向け?の書籍3冊をご紹介させていただきます……!

『史上最強の哲学入門』飲茶

史上最強の哲学入門

最高の真理を求めた男たちの熱き闘い! ソクラテス・デカルト・ニーチェ・サルトル……さらなる高みを目指し、知を闘わせてきた三十一人の哲学者たちの論が激突。まさに「史上最強」の哲学入門書です。

河出書房新社HPより

印象的な文章をピックアップ!

p. 21「だから、「これが正しい!」とか「おまえのやってることは悪いことだ!」なんて言ってる人がいても、それは所詮、自分の尺度(価値観)を他者に押しつけているだけなのである」

p. 26「だが、相対主義の考えを推し進めて堕落してしまうと、「何事も絶対的に決められないんだからさー、適当でいいんじゃない?」とさじを投げてしまい、一生懸命考えることを放棄してしまう可能性があるのだ」

p. 77「待ってるだけではつまらんぞ」

p. 344「あなたが見ている「世界」とは、あなた特有の価値で切り出された「世界」であり、その「世界」に存在するものはすべて、あなた特有の価値で切り出された存在なのである」

本を読んで

表紙インパクト大のこちらの本。「飲茶さんの本、高校生向けの現代文のテキストにおすすめ本として載っていたな。わかりやすいのかな?」と思い出して手に取ってみました。
ちなみに、こちらは西洋哲学についてわかりやすく解説している本で、次に紹介するのは東洋哲学についてわかりやすく解説している本です。

国家・神様・存在……。「真理」を追い求め、疑い、追求し、リレーのように繋いでいく学問。『チ。-地球の運動について-』というアニメは学問をリレーのように繋いでいく熱い物語が描かれているのですが、この本を読んでいると、哲学でもそのような繋がりが生まれているのではないかと感じます。
真理を求めるために常識を疑い、追求していく姿勢は私たちにも必要ですよね。また、真理を追い求める中で固定の視点にはこだわらないというか、今私たちが見えている世界が絶対では無いということを認識することは人の視野を広げていくことにもつながるなあと感じました。

『自分とかないから。教養としての東洋哲学』しんめいP

自分とか、ないから。教養としての東洋哲学

ぶっ飛んでいるのに、なぜか論理的。
生きづらさがマシになる(かもしれない)
それが、東洋哲学。

「自分が本当にやりたいことってなんだろう?」
「そもそも、本当の自分ってなんだろう?」

そんな全・自分迷子に贈る、衝撃の哲学本がここに誕生。
すべての答えは、「東洋哲学」にあった!!

noteで話題になった
『東洋哲学本50冊よんだら「本当の自分」とかどうでもよくなった話』待望の書籍化!

本書の著者・しんめいPさんは、東大卒のニート。

新卒で大手IT企業→地方で教育事業→フリーランス→お笑い芸人
と、自分探しをし続けた結果、虚無感から「無職」に。

5年間、布団に引きこもっていたが
「東洋哲学」に出会い、衝撃を受ける。

紀伊国屋書店HPより

印象的な文章をピックアップ!

p. 34「自分とか、ない。」

p. 44「すべてが変わっていくこの世界で、変わらない「自分」をつくろうとする。 そんなことしたら、苦しいにきまってるやん」

p. 81「会社というのは、フィクションだ。 社会のみんなで、「ある」ってことにしてるだけ」

p. 308「なりきる」こそが「自分」をつくる」

本を読んで

著者曰く「西洋の哲学者は「生き方」には興味がない。そして、東洋哲学は、とにかく楽になるための哲学」なのだそうです。
この本は、そんな東洋哲学者に著者が時にツッコミを入れながら進んでいくような文章です。くすりと笑えて、私のような「哲学に少し興味があるかも……?」くらいの方にかなりおすすめです!
著者の語り口のパワーもあって、読んでいると気が抜けていくような(良い意味で)、まあいいかとおおらかに構えられるような本です。頭を全力で使って考えたすごい人たちが出した結論なら、まぁ、いっか、と。
ついでに、IVEのウォニョンちゃんが最近感銘を受けた本としておすすめしていた、『ブッダの言葉』もおすすめします。現代人にも響くブッダの言葉を集めて超訳した本ですが、身の引き締まる思いがします。

『スマホ時代の哲学』谷川嘉浩

スマホ時代の哲学

つながっているのに寂しい、常時接続の世界を生き抜くための書。

スマホは私たちの生活をどう変えてしまったのか?
いつでもどこでもつながれる「常時接続の世界」で私たちはどう生きるべきか ?

ニーチェ、オルテガ、ハンナ・アーレント、パスカル、村上春樹、エヴァetc……
哲学からメディア論、カルチャーまで。
メディア出演続々・新進気鋭の哲学者が、様々な切り口で縦横無尽に問いかける!

「常時接続の世界」において、私たちはスマホから得られるわかりやすい刺激によって、自らを取り巻く不安や退屈、寂しさを埋めようとしている。

そうして情報の濁流に身を置きながら、私たちが夢中になっているのは果たして、世界か、他者か、それとも自分自身か。そこで見えてくるのは、寂しさに振り回されて他者への関心を失い、自分の中に閉じこもる私たちの姿だ。

常時接続の世界で失われた〈孤独〉と向き合うために。
哲学という「未知の大地」をめぐる冒険を、ここから始めよう。

ディスカヴァー・トゥエンティワンHPより

印象的な文章をピックアップ!

p. 163「スマホ時代に必要なのは孤独と孤立であり、それらがあってこそ、自分を浸している感覚に耳を澄ませ、衝撃的な経験と折り合いを付けていくことができます」

p. 181「常時接続こそが、心理状態に集中するための孤立を奪い、それを掘り下げていくたまの自己対話の機会を奪っている」

p. 202「だからこそ、何かを作る、何かを育てるという趣味は、孤独につながるのであり、その中でこそ試行錯誤的に自己対話が生まれ、蓄積されていくのです」

p. 204「要するに、適切に営まれた趣味には、「自分がいいなって感じられるまで」手をかけ、作り直し、対話を続けるという要素が含まれるのです」

本を読んで

こちらは哲学についての本というよりは、現代のスマホ問題を哲学的に考えてみようといった切り口。哲学をさらうというよりは、より現実に落とし込むと……といった視点の本です。
哲学者の言葉を引用しながら、スマホ時代に落とし込み、スマホの問題点を私たちに身近なアニメなども引用しつつ解決策を考えていくような内容なのですが、素直に哲学から学び考えられるのがすごいなと感じました。
私も普段、暇さえあればスマホを開いてしまい、家での作業中もずっと何かしらイヤホンで音を聞くような生活を送ってしまっています。また注意力散漫で、何かの目的があってスマホを開いたのに気が付けば違うサイトを見ていて、目的を忘れたまま次の行動に移っている、ということも。恐ろしい……
本書の中では、「自分がよい」と感じられるまで手をかけ作り直し、対話を続け、育てていくような「趣味」がおすすめされているのですが、ある意味で「イベント」もその一つ……かも、しれません。
「スマホ」についても、もう少し学びたくなる1冊でした……!

おわりに

いかがでしたでしょうか。

正直、哲学の世界広く深すぎて、3冊読んだくらいではなかなか語れません。
ただ、これまでの学校教育で学んできた歴史や現代文、倫理などがつながっていく感覚や、自分の視点の広がり、これまで漠然ともやもやしていたことが一部さっぱり断言される感覚は、読んでいてとても面白かったです!
今後もじわじわ哲学について学んでいきたいと思います。

自分で考える力を身につけたい方、広い視野を持ちたい方、歴史を学びなおしたい方、人生に迷っている方、ぜひ「哲学」学んでみてください!

記事の著者近影

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最終更新日:

WRITER

山蔦千尋

CHIHIRO YAMATSUTA山蔦千尋

アシスタントプロデューサー

高校時代は吹奏楽部、大学時代はサークルでの演劇とステージや舞台を作りあげるのがひたすらに楽しく、大好きでした。
社会人になってもイベントをプロデュースできるということで、わくわくしています。ドラマチックで、観客も出演者もスタッフも私自身も鳥肌が立つようなイベント作りができるよう、楽しみながら誠心誠意頑張ります。
よろしくお願いいたします!

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