伝統をVRでアップデート!地域祭礼体験のデザインと、その先にある「体験の価値」
この記事のポイント
- 伝統祭礼と最新技術のコラボレーション
みなさま、はじめまして!
2026年度新卒としてGPに入社いたしました、鈴木太郎です。まずは簡単に自己紹介をさせてください。
私は千葉大学工学部の「デザインコース」という、少し珍しい学科を卒業しています。

「工学部でデザイン?」と驚かれることも多いのですが、ここではプロダクト・環境・コミュニケーション・トランスポーテーションという4つの柱を軸に、一貫して『ユーザーを想ったデザイン』を追求しています。これって、まさにGPの5Spiritsである“For Clients”そのものですよね!
大学で学んだ「誰かのために作る」というマインドを胸に、日々奮闘中です。
VRでの祭礼体験~伝統を繋ぐアプローチ~
私の卒業論文のテーマは「伝統的な地域祭礼を継承するための、VRを用いたデザインアプローチ」でした。少子高齢化などで祭りの存続が危ぶまれる中、最新技術を使ってどう「参加したくなる仕組み」を作るか。そのプロセスを少しだけご紹介します!

【リサーチ】既存のVRには何が足りない?
まず、既存の「お祭りVR」を徹底的に分析しました。
多くの事例は「ただ撮って見せるだけ」に留まっており、VR最大の強みである「視点の能動性(自分の意志で見たい場所を見る楽しさ)」が活かしきれていないことに気づいたのです。
「見せられている映像」ではなく、「自ら踏み込みたくなる映像」――。そんな設計を目指しました。
【撮影・編集】地元・秩父だからこそ撮れた「熱狂の視点」
撮影の舞台に選んだのは、私の地元であり、日本三大曳山祭りの一つでもある「秩父夜祭」です。
毎年参加していた私だからこそわかる、山車の中の鼓動、曳き手だけが見る熱い景色……。
「観光客としての視点」ではなく「当事者としての視点」でカメラを回すことで、地元密着ならではの圧倒的な没入感を持つ映像を制作しました。

【調査・提案】ターゲットを絞った「内製化フォーマット」
多世代20名へのヒアリング調査を経て見えてきたのは、世代によって「映像に求めるもの」が明確に違うということ。
そこで、今回は「遠方の40代」をメインターゲットに設定し、心を動かす映像構成をパターン化しました。さらにこだわったのは、「自治体が自走できる仕組み」。市役所職員の方々が自分たちでVRコンテンツを制作・活用できる「内製化フォーマット」を最終成果物として提案しました。
【活用・発展】伝統の新しい形
以上の成果を秩父市役所と皆野教育委員会で発表させていただきました!

特に秩父市長様からは「こうしたコンテンツを自分たちで活用することで、祭礼だけでなく観光産業全体の発展に寄与できる」と、非常に前向きな評価をいただくことができました!!
イベントとのつながり~デジタルは「リアル」を加速させる装置~
この研究を通して私が確信したのは、「デジタル体験はリアルの代替品ではなく、リアルへの呼び水になる」ということです。具体的には、以下の3点がポイントです。
没入感の設計(Experience Design)
VR映像もイベントも、大切なのは「どの角度から、どんな感情を届けるか」という設計図です。デザインコースで学んだ「ユーザー視点」を、これからは「来場者視点」に置き換え、五感を揺さぶる空間を作っていきたいと考えています。
伝統のアップデート(Innovation)
GPジャーナルでも紹介されている「ネオジャパンな伝統芸能」のように、古き良きものを現代の技術で魅力的に翻訳すること。私のVR研究も、その一つの形でした。伝統を守るために、新しい技術を取り入れる柔軟な発想を大切にします。
未来の担い手を育む(Prospect)
VRでの体験は単なる「記録保存」ではありません。それを見た若者が「本物を見てみたい、やってみたい」と動き出すための強力な動機付けです。一過性のプロモーションに終わらせず、ファンを育てる仕組みをデザインすること。GPが手がける「未来に繋がるイベント」にこの視点を活かしていきたいです。
VRで祭りの熱気に触れた人は「次は本物の山車を見てみたい」「あの音を現地で聞きたい」という強い動機を持ちます。これは、GPが手がけるイベントプロデュースの本質にも通じると感じています。

終わりに
今回はVRを用いて祭礼体験をデザイン設計した私の卒論について紹介させていただきました。
「海外企業さんをお呼びするイベントの際に、VRで日本の伝統的なコンテンツを体験していただく」というのも切り口として面白そうですよね。
工学部でデザインを学んだ者として、そしてこれからはGPのプロデューサーとして。
論理的な戦略と、人の心を動かすデザインの魔法を掛け合わせ、世界中に「Surprise & Happiness」を届けていきます。是非、これからの鈴木太郎の活躍に注目してください!
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