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表彰式の目的とは?事例6選と企画・成功のポイントを解説!

目次

表彰式 イベントステージ

社内イベントというと、何を思い浮かべるでしょうか?
内定式、入社式、キックオフ、社員総会…色々ありますが、特に欠かせないイベントの一つが『表彰式』です。

表彰式の内容は様々で、営業部門、新製品開発、チームビルディングや広告・マーケティング部門など、様々な視点で活躍した人を表彰するイベントを行う会社は少なくありません。

ところで、表彰式の企画・実施にはどのような目的があるでしょうか。

もちろん「好成績を上げた人を表彰するため」です。表彰式の名の通り、その目的は表彰することにあります。

それが主目的なのですが、主催側はもう一歩踏み込んで考える必要があります。というのも、『表彰することで何が起こるのか』『表彰することで社員に何を感じてほしいのか』をしっかりと考えて、設計に落とし込む必要があるのです。

今回は表彰式を実施する目的、開催方法、成功のためのポイント、事例についてご紹介いたします。

表彰式とは?

表彰式とはその名の通り、表彰のための式典・イベントで『アワード』と呼ばれることもあります。スポーツで好成績を納めたり、仕事で大きな成果を挙げたり、社内システムを改善して働きやすい環境を整えたり等々、さまざまな形で貢献した人を褒め讃えるために開催します。あえて式典・イベントとすることで受賞者の成果を広く知らしめ、そこから全体のモチベーションアップを図るなどの効果が期待できます。

表彰式の種類

表彰式と一言でいっても、開催形式や対象者によって内容は千差万別です。ここでは表彰式の種類について見ていきましょう。

表彰式と授賞式の違い

まず最初に押さえておきたいのが『表彰式』と『授賞式』の違いです。この二つは一見同じものを指すようですが、実際は目的が大きく異なります。
『表彰式』とは前述の通り、なんらかの大きな成果を挙げた人を讃えるためのイベントです。主目的は表彰することのため、社内・社外両方のパターンで開催されます。
一方、『授賞式』は企業や官公庁、自治体が主催となって賞とテーマを設定し、それにふさわしい企業や人物に賞を与えることでテーマの浸透を図るPRイベントの一種です。そのため、マスコミなどを巻き込んだ社外イベントとして開催されるパターンが多くなります。

社内表彰式

表彰式の中で最もポピュラーなのが社内表彰式です。保険会社や商社など、営業が重要なウェイトを占める会社では毎年開催されることも珍しくありません。表彰されることによるモチベーションアップを目的としていることもあり、内容が豪華になる傾向があります。

ジャンル別表彰式

アカデミー賞やノーベル賞のような『特定のジャンルで大きく活躍した人を表彰する』表彰式です。選考対象者がエントリー式ではないこともあり、非常に注目されやすい表彰式です。

PR型表彰式

授賞式に近い形式で、エントリーした企業や個人の中から表彰者を選出するタイプの表彰式です。『〇〇アワード』の名前で開催されているケースも多くなっています。

表彰式の目的とは

表彰式の目的

表彰式の多くはわざわざ大きな会場を借り、演出をして、表彰される人以外の社員や関係者を集め、大々的に行っています。

なぜ、そこまでするのでしょうか?

それは、表彰式の目的が
『表彰することで、参加者全員の心を揺り動かすこと』にあるからです。

人間は感情の生き物であり、仲間が表彰されれば感情が動くものです。
表彰式は感情を揺り動かし、モチベーションを引き上げ、次の行動を起こさせるのに最適な場といえるでしょう。
具体的には、下記のような目的・効果が期待できます。

1.成績上位者を称え、次期のモチベーションアップにつなげる

『表彰式』と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、営業成績上位者の表彰ですよね。会社の利益に直結している部分でもあり、大規模な表彰式が行われる傾向があります。

成績上位者の表彰は『表彰される栄誉』が非常に強く出ます。エモーショナルで刺激的な表彰イベントを行うことで『あの場に立ちたい』『もう一度壇上に上がりたい』という気持ちを起こさせ、表彰者もそれ以外の人もやる気を引き出すことができるのです。

2.会社の評価軸を示し、行動の方向を整える

営業成績による表彰は非常にわかりやすいですが、営業に関わらない社員が多い会社では少々不公平に感じてしまうこともあるかもしれません。
そういった会社では、部門ごとに異なる評価軸を設けて表彰を行うことがあります。この表彰の際に『どんな基準で評価したか』を明らかにすることで、会社が求めるものを社員に伝えることができ、会社方針を反映した活動が可能になるのです。

3.普段は交流がない部署への関心を掻き立てる

大きな会社になると部署も細分化し、勤務先の場所も変わります。その結果、普段はなかなか接することがない部署も出てきてしまいます。これは仕方のないことですが、会社としては社員一丸となる機会もほしいもの。
実は、表彰式は『普段あまり意識していない他の部署のことを知る』機会にもなります。自分たちの活動を支えている別部署、会社を動かしている部署……多くの社員が見守る表彰式は、社員が会社についてより理解し、会社一丸となるチャンスでもあるのです。

表彰式の開催方法

表彰式のプランニング

表彰式は開催にあたって気を付けるべきポイントや流れが比較的明確になりやすいイベントです。基本的には下記のような流れで企画していくことになります。

1.参加人数、予算、規模、制作スケジュールを確認する

企画を作る第一段階として、参加人数や予算、規模の情報を確定させます。特に表彰式の場合、『表彰者の人数』によって時間配分や参加人数等が大幅に変わりますので、表彰者の人数、会場に集まる人数、オンライン参加の人数などを明確にしておきましょう。
会場や参加人数、予算、スケジュールはイベント企画が走り出した後の変更が難しい部分ですので、この時点でハッキリさせておくことで企画がスムーズに進むようになります。

2.コンセプトを決める

イベント全体を貫くコンセプトを決めます。表彰式は『定期的に行われる』『お祝い』という特徴があるので、この部分を意識したコンセプトを創り出すことが大切です。コンセプトが明快になることで具体的な企画にも一貫性が生まれますので、コンセプトは必ず決めるようにしましょう。

3.コンセプトに合った具体的な企画を練っていく

コンセプトが決まったら、それに沿って装飾やコンテンツ等の具体的な部分を詰めていきます。ここで大事なのは『表彰者も参加者も意欲が増すようなイベントにすること』。社員のモチベーションに直結するイベントなので、いかに盛り上げ、その後の行動変容に繋げるが肝心です。

成功させるための具体的なポイントはこの次で詳しく取り上げていますので、そちらもご参照ください!

4.表彰式運営のポイントをおさえた進行をする

本番の運営が大事なのはどのイベントでも同じですが、表彰式は『表彰のために壇上に登る人が多い』『イベント中にも表彰等で誘導が発生する』『最大の山場である表彰部分の盛り上げが成功のカギを握る』等々、他のイベントと異なる運営ポイントがいくつかあります。表彰式ならではの特徴をしっかりおさえ、円滑に運営ができるよう、当日の運営は人員配置も含めてしっかり練りこむことが大切です。

表彰式を成功させるポイント

表彰式 成功のポイント

表彰式はそこで働くメンバーにとって『晴れの舞台』です。そのため、表彰される人はもちろん、参加者もイベントの装飾や演出に大きな期待を寄せています。企業には入社式、キックオフ等々、さまざまな定期開催されるイベントがありますが、表彰式はその中でも少々特殊な立ち位置にあります。成功させるためには『表彰式ならではのポイント』を押さえておくことが大切です。

1.お祝いの場としての装飾を行う

最近は演出や舞台装飾もシンプルなものが好まれていますが、表彰式は『一生に一度かもしれない晴れ舞台』です。お祝いの場として、装飾にしっかりとこだわる必要があります。特に毎年表彰式を行っている場合、受賞者は以前の表彰式の装飾と今年の表彰式を無意識に比べてしまうものです。「今年受賞できてよかった!」「今年頑張ってよかった!」と思えるような舞台を作り上げましょう。

2.受賞者が語る場を設ける

表彰式は表彰者をたたえる場ですが、同時に『表彰者の言葉を直接参加者に届けることができる場』でもあります。
これは言い換えれば『受賞者が成功したノウハウやマインドを参加者に伝えることができる』ということ。表彰者スピーチの時間を設ける、表彰者の取り組みを紹介するコーナーを作る等の取り組みを行うことで、会社全体のスキルアップにもつながっていきます。

3.参加者が『私も表彰されたい!』と思うようなコンテンツを盛り込む

基本的に、表彰式は『定期的に行われるもの』です。表彰式に参加したメンバーが「来年は表彰されたい、そのために頑張ろう」と思えば、それが目標となり、モチベーションアップにつながります。参加者が「自分も欲しい」と思うような記念品、特典を用意したり、次こそ壇上に立ちたいと思うようなイベントにすることで、会社全体のモチベーションが上がっていきます。

4.表彰式運営のポイント

表彰式は様々な社内イベントの中でも特に『特別感の演出』が重要です。ランウェイを歩いたり、スポットライトを浴びたり……表彰される人にとっては、まさに一生に一度の晴れ舞台。当然、運営側には晴れ舞台にふさわしいホスピタリティと工夫が求められます。また、サプライズ表彰など、練習ができないコンテンツが入る場合もあり、様々な事態を予想した立ち回りが求められるのも特徴です。
一生に一度の晴れ舞台……それは喜びであると共に、緊張の瞬間でもあります。華やかである一方、とてもデリケートなのです。だからこそ、運営側は表彰される人が安心して賞を受けられるよう、細部まで気を配りつつスムーズな運営体制を整え、盤石の状態で運営を行うことが求められます。

表彰式の事例6選!

ここからは、実際にGPが手掛けたリアル開催の表彰式事例をいくつかご紹介いたします。規模感や特徴など、ぜひ参考にしてみてください。

株式会社IDOM様『今までにない表彰式』を実現する最高峰のステージ

株式会社IDOM様『今までにない表彰式』

GALAXY(宇宙)をテーマに、更なる高みを目指す受賞者たちのチャレンジ精神を『大気圏を越え、宇宙で星のように輝く』と例えました。そのうえで『まだ誰も達成していない未知の星を見つけにいく』というコンセプトを設定し、宇宙船や宇宙を感じさせるステージ設営、映像づくり、演出を行いました。

『和』がテーマの社員表彰式ステージ(保険会社)

「和」をテーマにした表彰式会場

京都を感じていただくために、装飾は徹底して和で統一しました。会場の真ん中に設置されたセンターランウェイは灯篭で装飾。また、ドアオープンの時間も楽しんでいただくために、ホワイエには絵馬をかけるコーナーを設置し、参加者の皆様に今後の目標などを書いていただきました。

ステージは和をモチーフに、桜を袖に配置。和傘もステージ上にちりばめ、京都らしい演出をしました。

スクリーンとプロジェクションマッピングを併用した演出(保険会社)

保険会社の表彰式でプロジェクションマッピングを活用した演出

ダイナミックな演出をするため、スクリーンは400インチ×3面で展開。さらにプロジェクションマッピングにより、会場前面を巨大なスクリーンとして使用したことで縦10m×横50mという非常に大きな映像演出が可能になりました。

円形の会場を活かした立体的な演出(アパレル会社)

アパレル会社表彰式 円形ステージ

全国に店舗展開するアパレル会社の表彰式では、円形のステージ、その会場特性を生かして立体的な演出をしました。ステージの周りに照明機材を配置し、ライティングによって光の柱を創り出す空間デザインを演出。受賞者は光に包まれ、非日常空間と特別感を味わえるようプロデュースしました。

ワイルドでスピード感溢れる社内表彰式(人材会社)

今回、展示ホールを使用しました。展示ホールでは吊り元がないため、吊り元をつくるところから始まります。そのため仕込みにしっかりと時間をかけました。
アクセルをテーマにしていたので、全体の雰囲気をアメリカの荒野を駆け抜けるフロンティア感あふれるデザインに。センターランウェイは道路のようなグレーのパンチカーペットに道路表記などを印字し、ステージはワイドスクリーンを吊り、広い会場の視認性を確保しました。
また、ワイドスクリーンを生かしたOP-VTRを作り、始まった瞬間に一気に会社全体でアクセルを踏んでいくような、スピード感ある構成を展開しました。

沢山の受賞者がいるからこそできる『入場すればするほど盛り上がる』社員表彰式(IT会社)

表彰対象者が多かったため、導線を精密に設計する必要がありました。また、同時に演出面で、サイドランウェイと中央に開口式の登場ゲートを配置し、格闘技などの登場で用いられる”入場するとゲートからCO2のガスが噴き出す”と工夫を凝らしました。表彰式が長い分、ステージの作り方で、表彰の登場シーンをバリエーション多くし、飽きさせないプログラムを展開しました。

表彰式は『未来のため』のイベントでもある

表彰式 ステージデザイン

こうして見ていくと、表彰式が『今年の活躍をねぎらう場』であると同時に『来年の活躍の準備をする場』であることがわかります。
会社がわざわざ経費をかけてまで大々的な表彰式を行うのは、それが「翌期の業績に関わる重要なイベント」だからなのです。このように『表彰式』といっても「何の目的で行うか」「その結果、社員にどうなってほしいか」の具体的な姿はクライアントによって異なります。

GPは丁寧なヒアリングにより、目的・達成したいゴールをしっかりと検討して、表彰イベントをプロデュースいたします。

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最終更新日:

2024MAR

15th

公開日:

2019OCT

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