GP JOURNAL

大人も子供も大興奮!遊びと学びを一体化させる『エデュテインメント』イベントとは?

こんにちは! みなさんいかがお過ごしでしょうか?GPの宮永です。
今回は今後のイベント業界でもトレンドに上がってくるだろうテーマ『エデュテインメント』についてのお話です。

「……いや、そもそも『エデュテインメント』って何?最近のカタカナ語は舌噛みそうだし難しくてついていけない!」
そうですよね。エデュテインメントという言葉は今のところ、それほど知名度はありません。しかし、今後絶対にブームになる考え方であり、今後のイベントにおいて欠かせない発想なんです!

遊びながら学ぶという体験

Photo:YOUTUBE@LEGOLAND Discovery Center

エデュテインメントとは、

教育(Education)と娯楽(Entertainment)を掛け合わせて作られた造語です。

つまり「子供達が遊びながら学ぶことで自主的に知識を身につけていく」という体験のこと。遊びながら学ぶことで楽しみながら子供の成長を促そうという取り組みですね。

確かに「イヤだ〜やりたくない〜!」と言いつつ仕方なくやる勉強って中々進まないし覚えられないけど、遊び感覚で気がつかないうちに学んでたことは大人になっても忘れないものですよね。私はフランス革命については事細かに覚えてますもん。ベルばらにハマったから(笑)

エデュテインメントという単語自体はまだあまり広がっていませんが、この考え方自体は以前から流行の兆しを見せており、おもちゃやゲーム、アニメ、音楽に至るまで、ありとあらゆるエデュテインメントコンテンツが出てくるようになりました。
ダンボールで作ったメカをニンテンドースイッチでプログラミングして動かす『nintendo LABO』なども記憶に新しいところです。

そんな中、最近増えてきているのがエデュテインメント施設です。
遊びながら学ぶことのできるテーマパークやワークショップなどが続々登場しています。ビジネス市場でもめちゃくちゃ注目が集まっていて、10年後には世界で一兆円を超える市場になると予想されているのです。
さらに、エデュテインメント施設は親子で行けるというのも大きなポイント。子供が喜ぶ上に勉強にもなるんですから、一石二鳥。親としてはぜひ行きたいところですよね。

話題のエデュテインメント施設にはイベントのヒントが満載!

エデュテインメントを考える際に欠かせないのが『どんなコンテンツがお子さんたちに喜ばれるのか』。どんなに学習効果が高くても、そもそも子供が楽しめなかったら本末転倒です。エデュテインメント施設はそのあたりを考え抜いて作られているので、イベントのヒントがてんこ盛りなんですね。

ということで、オススメのエデュテインメント施設をご紹介しましょう!

キッザニア

Photo:キッザニア公式HPより

ここはもう皆さんご存知ですよね。エデュテインメント施設の草分け的存在であるキッザニア。1999年にショッピングモール内でスタートしたキッザニアは現在世界26ヶ所で運営されています。

“より良い世界を作る”という子供視点からの未来への希望をテーマに据えて、1歳から14歳までの子供達が職業や社会を体験できるテーマパークとして常に人気を博しています。

ここで体験できる仕事やサービスは、なんと約100種類! 実在の企業がスポンサーとなるパビリオンは約60あり、本格的に演出された体験をする事ができます。病院や警察署、消防署にスーパー……職種は多岐にわたります。実在の企業が参加しているので、リアリティもバッチリ。

Photo:キッザニア公式HPより
Photo:キッザニア公式HPより

子供が主役のこの街では全ての物のサイズが約3分の2に設計されており、子供達はここでまるで大人かのように様々な職種を体験します。
そして、仕事をすることで貰えるのがキッゾと呼ばれる専用通貨。この貨幣を使用すればショッピングもできちゃうし、サービスだって楽しむ事ができてしまいます。そう、現実の社会のように。

この限りなくリアルな小さな街の中で、子供達は実在の職業・社会体験を通して『働くってどういう事なのか』を考えるきっかけを見つけることができるのです。

LEGOLAND Discovery Center

世界23カ国で104店舗を展開するレゴランドの小型版となる屋内施設、レゴランド ディスカバリーセンター。日本には東京と大阪の2箇所にあります。

レゴランドですから、もちろんテーマはレゴです。我々が子供の頃より慣れ親しんだレゴですよ。大人になってもファン多数の唯一無二の、あのレゴです!

「えっ、レゴランドがどうしてエデュテインメント施設なの?」と思われるでしょうか? 実はレゴは創造性や集中力の育成に加え、やり抜く精神や探究心などを養うことができると言われているんです。ブロックの組み合わせ次第でなんでも作れてしまう自由度の高さこそレゴの最大のポイント。レゴに夢中になることで培われる創造性や集中力は大人になった時に大きな力となります。

そんなレゴが遊び放題、作りたいと思った世界を作り放題なのがこのLEGOLAND Discovery Centerなんですね。さらに、ただブロックを組み合わせるだけでなく、VRや4Dシネマなどを使った映像、レゴの世界に入ったような体験アトラクション、その他、レゴ職人に教えてもらえるワークショップなど、子供の自主性を刺激するものが揃っています。

EPCOT/ Walt Disney World

Photo:Epot Theme Park公式HPより

お次は海外の事例。フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの中に『EPCOT』という施設があります。ここでは『未来』をテーマにした体験型のアトラクションやパビリオンを楽しむ事ができます。

各国の食文化とも親しんだり 
Photo:Epot Theme Park公式HPより
テクノロジーを使用して冒険したり
Photo:Epot Theme Park公式HPより

パーク内は、VRやプロジェクションマッピングなどを駆使したアトラクションに加え、未来のテクノロジーをコンセプトにした『フューチャー・ワールド』と文化や芸術をテーマにしたアトラクションや食事を世界11カ国のパビリオンで体験できる『ワールド・ショーケース』という2つのエリアで構成されています。

日本のパビリオンはこんな感じ!
Photo:Epot Theme Park公式HPより

本来のテーマは『実験的な未来都市を作る』。だからこそ、楽しみながら様々な学習や体験が出来るような仕組みになっているんですね。

ここの特徴は何といってもレベルの高さ。さすがディズニー、パビリオンやコンテンツの技術レベルがもう最強。例えばバーチャルでの宇宙旅行やスポーツカーの性能テスト、ミュージシャンのコンサートに6000匹以上の海洋生物と泳ぐツアーまであります。もうレベルが桁違い……。これは大人も子供も関係なく誰だって一度は行きたいと思いますよね。フロリダへ行く際には、是非ともお立ち寄りください!

ENNICHI by 1→10 アクエル前橋

ここまでは未来にフォーカスした施設を紹介してきましたが、お次は伝統文化をテーマにしたエデュテイメント施設のご紹介です。

JR 前橋駅北口の複合施設「アクエル前橋」地下1階に登場した「ENNICHI by 1→10」。コンセプトは「縁を結ぶ場所」で、日本全国から八百万の神さまたちが集まる特別な縁日というテーマのもと運営されるエデュテインメント施設です。

ここではおばあちゃんの昔話とかで語り継がれてきた日本の伝統文化を最新のテクノロジーで学ぶ事ができます。

会場にある3Dスキャンブースで撮影した自分のアバターが神様たちと一緒に踊っちゃう超ご機嫌なコンテンツをはじめ、日本の伝統色や伝統柄、お面についての歴史をリアルとバーチャルを組み合わせながら楽しく学ぶ事ができます。

子供たちが楽しむ事ができるのはもちろん、今の時代、大人たちですら知らない日本の伝統文化をテクノロジーでわかりやすく学ぶ事ができるのは嬉しいですよね。ただただ家族でどこかに出かける休日では終わらず、何かを学んだ意義のある日に変えてくれるエンターテイメント施設。こんなのって最高だと思いませんか?

JAXA宇宙センター

はい!こちら宇宙兄弟が来たことでもおなじみのJAXA宇宙センターです。宇宙飛行士といえばキッズの夢、ロマンですよね。「僕、宇宙飛行士になりたい」なんてお子さんに言われたあかつきには、何も言わずにここに来ましょう!

茨城県つくば市にあるJAXAの筑波宇宙センターは、国内18ヶ所あるJAXAの事業所・施設の中でも日本の宇宙開発の中枢を担うセンターです。実はここでは宇宙開発や研究など日々の取り組みについて理解できるよう、施設の一部を自由見学できるだけでなく、見学ツアーも実施しています。
中でも、人工衛星の試験モデルやロケット・輸送システムのスケールモデルが多数展示されているスペースドームは必見。中心に展示されている国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の実物大モデルは内部に入ることもできるので、宇宙飛行士気分に浸れること間違いなし!

はやぶさ2の1/1スケールモデルも!

こんなところに小さい頃に訪れていたら、重力のことや宇宙の仕組みなど、科学的なことに興味が出ていたはず(はず……!)。
逆に大人になって訪れた人は、小さい頃に思い描いていた夢を思い出すきっかけになるかもしれないですね。当時のワクワクした気持ち、頑張ろうとするピュアな気持ち……。そして改めてプロフェッショナルとは何なのかについて胸を打たれるはず。

子供だけじゃなく大人こそ行ってほしいエデュテインメント施設

見てきた通り、エデュテイメント施設は主に子供向けに作られているのですが、大人も楽しめます。知ってるようで実は詳しく知らない様々なことを学びなおせたり、触れる機会がなかったジャンルに触れたり……てーま見てきた通り、エデュテイメント施設は主に子供向けに作られているのですが、大人も楽しめます。知ってるようで実は詳しく知らない様々なことを学びなおせたり、触れる機会がなかったジャンルに触れたり……
テーマパークというだけでワクワクするのに、気がつかないうちに学べちゃってるなんて、本当に欲張りなエンタテイメントですよね。だからこそ、ここ最近注目を集めているし将来有望な市場と言われているのです。

そして、エデュテインメント施設は『大人の世界を子供にとって魅力的な形に再構成する』という側面もあります。その視点の変更、何をどう変えれば魅力的になるのかという考え方はイベント運営にだって活かせること間違いなし。
ぜひ、エデュテインメント施設に足を運んでみてください!

TRENDトレンド

公開日:

2020DEC

30

当社のサービス業務の流れ、実績をお聞きになりたい企業様はこちら
お問い合わせ

《 イベントのトレンドや世界の最新情報をお届け 》