目黒川のイルミネーションが超SDGsだったって知ってた？

みなさんこんにちは！GPの宮永です。
秋冬も深まれば始まるものといえば……そう、イルミネーション！本日ご紹介するのは地域参加型で100%自家発電！な、目黒川で開催する地産地消イルミネーションイベント。様々な側面から何かと話題になる本ベントに迫ります！

地域参加型で100%自家発電！目黒川のイルミネーション

11月10日(金)～2024年1月8日(月・祝)の期間で開催される『目黒川みんなのイルミネーション2023』。地域内外を盛り上げるべく開催される本イベントですが、普通のイルミネーションとは一味違うってこと、ご存知でしたか？
実は目黒川のイルミネーションは『100％エネルギーの地産地消』を実現した画期的なイベント。SDGsの取り組みが各地で広がる中、『目黒川みんなのイルミネーション』は2011年度より地域のご家庭や飲食店より廃食油を回収し、バイオディーゼル燃料としてリサイクルし、100％自家発電でイルミネーションを点灯する取り組みを行ってきたのです。

国際的なデザインコンペティションにも選ばれた『100%エネルギーの地産地消』

廃油を集める取り組みとしてから今年で10年！『100%エネルギーの地産地消』から生まれる桜色のイルミネーションは、SDGsの達成に貢献しているイルミネーションとして海外メディアからも注目されています。
アジアやヨーロッパを始めとする複数のメディアに掲載され『目黒川みんなのイルミネーション』は世界各国に認知を広めている……という点も合わせて本当にすごい。

『みんな』 で咲かせる！桜色のイルミネーションエネルギーの仕組み

『目黒川みんなのイルミネーション』では、バイオディーゼル燃料を活用する取り組みを2011年から開始しました。
低酸素社会構築のために近年注目されているバイオマス燃料であるバイオディーゼル燃料は、植物油から作られるディーゼルエンジン用のエコロジー燃料。これを利用することに伴って発生する二酸化炭素は温室効果ガス排出量としてカウントされないため、温室効果ガス排出量の削減を図る有効な手段となっています。つまり、石油等の化石資源由来燃料の代替燃料としてエコ燃料を積極的に利用することにより、使用予定だった化石資源由来燃料が燃焼した場合に排出される量に相当する温室効果ガスを削減することができるのです。
因みに最近では、国内外の航空会社においてバイオディーゼル燃料を使用したフライトを実施するなど、バイオディーゼル燃料を活用する取り組みは広がりをみせつつもあり、今後バイオディーゼル燃料の活用は広がっていくと考えられているんですって。

初日限定で『みんなのアップサイクルスポット』も登場

さらに、今年は初の取り組みとなる「みんなのアップサイクルスポット」が初日限定で登場。本取り組みをより多くの方に知ってもらう場所を作るべく、品川区立五反田ふれあい水辺広場に設置されます。これは『家庭で使用された食用油を地域住民が自ら持ち込む回収拠点を用意する』ことで、本イベントと地域との繋がりを強化し、『自分ごと』として認識しやすくするためのスポットとして考えられたのだとか。都内で唯一の地域全体でSDGsに貢献する市民アクションです。

そもそも、街の景観資源を生かした冬の風物詩『目黒川みんなのイルミネーション』は、この街に対する市民の愛着や誇りを育むキッカケとなることを願ってスタートしたイベントです。
近隣住民や飲食店から入手した廃食油をリサイクルし、電力に活用する取り組みも都内で唯一で、廃食油の『回収・再生・利用』という市民参加のアクション型の取り組みは注目を集めるだけでなく認知も進みました。
『ひと・企業・地域』、そして自治体が一体となることにより鮮やかに体現される『みんなのイルミネーション』は、SDGs視点はもちろん、地域全体でSDGsに貢献するという共通認識を生み出すイベントとして大成功を納めたイベントとの理解で間違いない。そう考えると、このイルミネーションが行われる意味ってものすごくあると思いませんか？

終わりに

地域活性化もはかり、街並みを美しく彩る上にSDGsにも貢献できるパーフェクトなイベント『目黒川みんなのイルミネーション』。目黒川沿いを訪れた際、もしピンク色のイルミネーションが見えたなら本イベントにまつわるエコシステムについて少し思い出してもらえると嬉しいです。開催期間は11月10日(金)～2024年1月8日(月・祝)まで。この機会に遊びに行ってみてはいかがでしょうか？

それではまた！

目黒川みんなのイルミネーション2023 
2023年11月10日（金）～2024年1月8日（月・祝）