先輩に薦められた一冊から考えた“周囲の負荷を減らす”という仕事の姿勢
この記事のポイント
- 仕事ができる人とは、自分の成果だけでなく、周囲が迷わず動ける状態をつくれる人である。
こんにちは!GPの平賀です。
突然ですが、皆さんは「仕事ができる人」と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?
判断が早い人、提案力がある人、段取りが上手い人、どんな場面でも落ち着いて対応できる人……。私自身、これまでは「仕事ができる人=スキルが高い人」「経験値がある人」というイメージを持っていました。
特にイベントの仕事は、企画、制作、進行、現場対応、クライアント様とのコミュニケーションなど、求められる力が本当に幅広い仕事です。だからこそ、先輩方を見ていると、
「なぜこんなに先回りできるんだろう」
「なぜ一言で状況を整理できるんだろう」
「なぜ周りの人が自然と動きやすくなるんだろう」
と感じる場面が何度もあります。そんな中、先輩から薦めていただいたのが、木暮太一さんの『仕事ができる人の頭のなか』でした。

今回は、この一冊を読んで私が感じたこと、そして今の自分に必要だと思ったことを、日々の仕事と重ねながら書いていきたいと思います。
先輩に薦められた一冊
今回読んだ『仕事ができる人の頭のなか』は、「仕事ができる人」とはどのような人なのかを、さまざまな角度から言語化している一冊です。
その中で、私が特に印象に残ったのが、仕事ができる人は、周囲の負荷を減らせる人であるという考え方でした。
この言葉を読んだとき、正直、少しドキッとしました。
というのも、私はこれまで「仕事ができるようになるためには、まず自分の作業スピードを上げること」「知識を増やすこと」「ミスを減らすこと」が大切だと考えていたからです。
もちろん、それらもとても大切です。ただ、この本を読んで気づいたのは、仕事は決して一人で完結するものではないということでした。
自分の作業が早く終わったとしても、相手が迷っていたら。
自分では共有したつもりでも、受け取った人が判断に困っていたら。
自分は理解していても、周りの人が次に何をすればいいかわからなかったら。
それは、本当の意味で「仕事が前に進んでいる」とは言えないのかもしれません。
仕事ができる人とは、自分だけが頑張る人ではなく、周りの人が動きやすい状態をつくれる人なのだと感じました。
イベントの仕事に置き換えて考えてみる
この考え方は、イベントプロデュースの仕事にとても通じるものがあると思います。イベントは、一人の力だけで完成するものではありません。
クライアント様、協力会社の皆さま、社内メンバー、登壇者様、運営スタッフ、そして来場者。本当に多くの人が関わり、それぞれの役割が重なり合って、ひとつの本番がつくられていきます。
だからこそ、日々の仕事の中で大切なのは、ただ自分の担当業務を終わらせることだけではないのだと思います。
たとえば、クライアント様に確認事項を送るとき。「ご確認ください」とだけ送るのではなく、何を、いつまでに、どの観点で確認してほしいのかまで整理する。
社内に情報共有をするときは、「最新版です」と資料を送るだけでなく、前回からどこが変わったのか、特に注意すべきポイントはどこなのかを添える。
現場に向けて準備をするとき、当日になって誰かが迷わないように、必要な情報や動線、役割分担を事前にわかりやすくしておく。
こうした小さな積み重ねが、関わる人たちの迷いや不安を減らしていくのだと思います。
イベントの本番は華やかです。照明が入り、音楽が流れ、映像が映し出され、会場に拍手が起こる。
でも、その裏側には、数えきれないほどの確認、調整、判断があります。その一つひとつで誰かの負荷を減らせる人がいるからこそ、本番の感動が生まれるのだと、改めて感じました。
今の自分に必要だと思ったこと
この本を読んで、今の自分に必要だと思ったことが大きく3つあります。
1.相手が迷わない状態まで整理すること
まず必要だと思ったのは、情報を「渡す」だけで終わらせないことです。
メールやチャットで共有するとき、自分では伝えたつもりでも、相手にとってわかりにくければ、もう一度確認が必要になります。それは、相手の時間や思考の負担を増やしてしまうことでもあります。
だからこそ、これからは情報を共有するときに
「この内容で相手は次の行動に移れるか」
「判断に必要な情報は足りているか」
「確認してほしいポイントは明確になっているか」
を意識したいと思いました。
特にイベント制作では、情報のズレが後々大きな手戻りにつながることもあります。だからこそ、最初の共有の段階で、できるだけ相手が迷わない状態に整えること。それが、今の自分に必要な基本動作だと感じています。
2.「自分がどう見られるか」より「誰の負荷を減らせるか」で考えること
次に必要だと思ったのは、判断の軸を変えることです。
仕事をしていると、つい
「間違っていないかな」
「これを聞いたら迷惑かな」
「自分でここまでやってから相談した方がいいかな」
と、自分を中心に考えてしまうことがあります。
もちろん、慎重に考えることは大切です。でも、それだけでは動き出しが遅くなってしまうこともあります。
この本を読んでから、迷ったときには、この行動は誰の負荷を減らせるのか?と考えることが大切なのではないかと思うようになりました。
クライアント様の判断負荷を減らす。
先輩の確認負荷を減らす。
協力会社さんの作業負荷を減らす。
現場スタッフの迷いを減らす。
そう考えると、「今、自分がやるべきこと」が少し見えやすくなる気がします。
大きなことをいきなりできなくても、まずは目の前の小さな負荷を減らすことから始める。それが、信頼される仕事につながっていくのだと思いました。
3.小さな仕事でも、自分から巻き取りにいくこと
最後に必要だと思ったのは、自分から仕事を巻き取りにいく姿勢です。
「仕事を奪う」と聞くと、少し強い言葉に感じるかもしれません。でも私なりには、誰かの大変さを少しでも引き受けることだと受け取りました。
たとえば、会議後の議事録を先にまとめる。
次回までの確認事項を整理する。
資料の変更点をわかりやすくまとめる。
現場で必要になりそうなものを先に確認しておく。
先輩が忙しそうなときに、自分にできることがないか聞いてみる。
一つひとつは小さなことかもしれません。でも、その小さな行動が誰かの負担を減らし、チーム全体のスピードを上げることにつながるのだと思います。
これまでの私は、「任されたことをきちんとやる」ことに意識が向きがちでした。もちろん、それも大切です。でもこれからは、任されたことだけでなく、周りを見て「自分が巻き取れることはないか」を考えられる人になりたいです。
先輩がこの本を薦めてくれた理由
今回、先輩がこの本を薦めてくださった理由を、自分なりに考えてみました。
もしかすると、単に「この本がわかりやすいから読んでみて」ということだけではなく、「仕事ができる人になるために、目の前の作業だけでなく、周りの人の動きやすさまで考えられるようになってほしい」というメッセージだったのかもしれません。
実際に、GPの先輩方を見ていると、ただ自分の仕事が早いだけではありません。
クライアント様が判断しやすいように選択肢を整理している。
協力会社さんが動きやすいように早めに情報を共有している。
後輩が迷わないように、次にやるべきことを明確にしてくれる。
本番でトラブルが起きても、周囲が落ち着いて動けるように状況を整理している。
そうした姿を見るたびに、「仕事ができる」とは、周囲への想像力があることなのだと感じます。
最後に
今回、先輩に薦めていただいた『仕事ができる人の頭のなか』を読んで、私の中で「仕事ができる人」のイメージが少し変わりました。
仕事ができる人とは、ただスキルが高い人ではなく、周囲をよく見て、相手の負荷を減らし、チーム全体が前に進みやすい状態をつくれる人。
イベントの仕事は、多くの人の力が重なって完成する仕事です。だからこそ、自分の作業を終わらせるだけではなく、関わる人たちが迷わず、安心して動けるようにすることが大切なのだと思います。
まだまだ私自身、先輩方のように先回りして動ける場面ばかりではありません。
ですが、まずは日々の小さな仕事の中で
「この共有で相手は迷わないか」
「この準備で誰かの負荷を減らせるか」
「今、自分に巻き取れることはないか」
を考えることから始めていきたいです。
先輩に薦めていただいた一冊から、今の自分に必要なことをたくさん学ぶことができました。私もいつか、誰かの負荷を自然に減らせる“仕事ができる人”になれるよう、目の前の仕事に一つひとつ向き合っていきます。
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