“見えない東京”を光で体験「TOKYO LIGHTS 2026」

夜の新宿中央公園に、突如として現れた巨大な地球。人と手をつなぐことで広がる光の波紋。自然と都市の光が交錯する幻想空間。
5月23日(土)~31日(日)にかけて開催された「TOKYO LIGHTS 2026」は、“Visible TOKYO”をコンセプトに、“見えない東京”を光で表現した都市型アートイベントです。
会場には国内外の光のアート作品が集結し、西新宿の夜がまるごと幻想空間へ変化。光・音・空間演出を通して、“夜の東京を歩きながら体験する”これまでにないイベントとして大きな注目を集めました。今回は、そんな新感覚の光の祭典についてご紹介。
「TOKYO LIGHTS 2026」とは?
「TOKYO LIGHTS 2026」は、西新宿エリアを舞台に開催された都市型光イベントです。2026年は“Visible TOKYO”をテーマに、新宿中央公園や東京都庁第一本庁舎周辺を会場として、光・音・映像を活用したさまざまなインスタレーションやプロジェクションマッピングが展開されました。
中でもイベントの中心となったのが、新宿中央公園で開催された「Light Art Park」でしょう。大阪・関西万博をはじめ、数々の国際イベントや大型フェスを手がける小橋賢児さんによる総合演出のもと、国内外のアーティストたちが光の作品を多数展開。“Visible TOKYO”をテーマにしたさまざまな光のインスタレーションが、公園内に点在する様子はまさにいつもの暮らしに滑り込む非現実。
事前申込不要・入場無料で楽しめるイベントでありながら、そのスケール感はかなり本格的。歩くたびに空気感が変わり、“夜の公園を巡る光の旅”のような感覚はここでしか味わえないと話題に。
“見えない東京”を光で巡る「Light Art Park」
本イベントの核となったのが、新宿中央公園で展開された光のアートパーク「Light Art Park」です。


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用
会場は、「Visible CITY」「Visible NATURE」「Visible HEART」「Visible CONNECTION」の4つのテーマで構成。都市、自然、感情、人とのつながり、普段は意識しない“東京の気配”を、光によって体験できる場所になっていました。公園内にはさまざまなインスタレーションが点在しており、歩くたびに空気感が変化。
注目の5作品をPickup!
会場には国内外の光のアート作品が多数登場。その中でも特に注目を集めた5作品をご紹介。
『GAIA』宇宙から“地球”を眺める、日本初上陸インスタレーション


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用
ジャンルにとらわれない表現で知られるLuke Jerramによる、直径約7mの巨大な地球型インスタレーション。NASAが提供する高精細な地表データをもとに制作されており、まるで宇宙空間に浮かぶ地球を目の前で眺めているような感覚を味わえます。
新宿中央公園の夜空に浮かぶ巨大な“地球”はかなり圧倒的。高層ビルに囲まれた西新宿にいながら、急に宇宙規模の視点へ意識が引き上げられるような、不思議な感覚を体験できます。
『Embrace』“つながり”が光になる参加型インスタレーション



Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用
光とミラーを融合したインタラクティブ作品を得意とするBeamhackerによる参加型インスタレーション。
周囲に並んだ人型シルエットと手をつなぐことで、光の波紋が連鎖するように空間に広がっていきます。人が増えるほど演出も変化していくため、来場者同士のコミュニケーションそのものが作品の一部になる構成に。“作品を眺める”というより、“人とつながることで完成する光アート”に近いと言えそう。
『リキッドユニバース:蒼氓蟲譜/Liquid Universe: Sōbō Chūfu — An Unclassifiable Entomologia of the Luminous Swarm』:自然と都市の光が交錯する、落合陽一氏による新作


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用
境界領域における物化や変換、質量への憧憬をテーマに作品制作を行う落合陽一氏による新作インスタレーションも。
蛍や夜光虫、そしてLED。自然と都市に存在するさまざまな“光”が、4メートルの巨大な光柱の中で交錯します。さらに、計算機自然が生成し続ける映像によって、自然と人工の境界が少しずつ曖昧になっていく構成に。
“綺麗な光アート”というより、“光そのものの意味を考えさせられる作品”に近く、会場の中でもかなり独特な存在感を放っていました。
『Visible TOWER』:昼夜で表情を変える、“都市の記憶”の彫刻


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用
街を行き交う人々の記憶や営みを、“光の記憶”として可視化するタワー型インスタレーション。
昼は周囲の景色や人を映し出す鏡となり、夜になるとAIによってコラージュされた“街の記憶”がLEDビジョンへ浮かび上がります。さらに、作品内部を実際に通り抜けることも可能。昼と夜でまったく違う表情を見せるため、“西新宿という都市そのもの”を表現した作品に。
『INTER-WORLD/Cocooner: Apparent motion of celestial bodies』:大阪・関西万博でも展示された、“光の繭”体験


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用
「Study:大阪関西国際芸術祭2025」にて、大阪・関西万博公式プログラムとして184日間展示された体験型作品。
空気・水・太陽の相互作用によって生まれる地球の現象を増幅する、“柔らかな彫刻”。作品内部へ入ることで、さまざまな色の“光の繭”に包まれるような感覚を体験できるのも特徴です。
外から眺めるだけではなく、“作品の中へ入る”ことで空気や光の変化を身体で感じられる構成になっており、かなり没入感の強い作品になっていました。
More Artworks ─ その他の展示作品 ─


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用
会場内にはそのほかにも、多彩な光のアート作品が点在。アメリカ・ネバダ州の砂漠で開催される「Burning Man」で展示された『Seeds of Light 光の卵』や、ヨーロッパ有数の光の祭典でヘッドライナーを務めたFLIGHTGRAFによる『Photosynthesis』、東京の個性を巨大な花として表現した『TOKYO百花繚乱』など、国内外の作品が公園各所に点在。さらに、公募によって選ばれた気鋭の作家や学生たちによる作品まで。


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用


Photo:TOKYO LIGHTS 実行委員会広報事務局 より引用
夜の新宿中央公園全体が、“歩いて巡れる光のギャラリー”のような空間になるなんて、なんだか素敵ですよね。
夜の公園を歩きながら、“見えない東京”を探す体験
「TOKYO LIGHTS 2026」の面白さは「決められた順番で鑑賞するイベントではない」ところ。
光に導かれるまま夜の公園を歩いていくと、作品ごとに空気感がガラッと変わり、気づけば新宿中央公園そのものが“別世界”へ変わっていきます。ただアートを見るだけではなく、“自分自身が夜の東京へ入り込んでいく感覚”を味わえるのも、このイベントならでは。
いつもの新宿の景色が、光によってここまで変わる。そんな“東京の新しい夜の楽しみ方”を体験できるイベントになっていました。それではまた。
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