台湾で見つけた、ちょっと気になるデザインたち。
この記事のポイント
- 台湾の街や展示、プリクラから見つけた「見た目だけじゃない、体験までつくるデザイン」を紹介。

皆さまこんにちは、GP平賀です。
先日、台湾へ旅行に行ってきました!美味しいご飯を食べたり、観光地を巡ったりと、しっかり台湾を満喫してきたのですが、街を歩いているうちに、あることに気づきました。
なんだか、写真を撮りたくなるものが多いな。
有名な観光スポットはもちろん、街角の看板や建物の装飾、展示の見せ方、さらにはプリクラまで。
「なんかこれ好き!」
「この見せ方、面白い!」
「これってどうなってるんだろう?」
気づけば、そんなものばかりカメラロールに増えていました。
今回は、台湾旅行で見つけた“ちょっと気になるデザイン”を、写真とともにご紹介します!
街の印象をつくる「赤」


台湾を歩いていて、まず印象に残ったのが「赤」。
建物の入口や看板、寺院、そして街中に並ぶ提灯など、さまざまな場所で赤が使われていました。
特に印象的だったのが、建物の軒先にずらっと並ぶ赤い提灯。昼間は木造の建物や植物の緑の中に赤がアクセントとして入っていて、どこか懐かしい雰囲気があります。
でも夜になると、その提灯が一斉に光り始め、同じ場所とは思えないほど印象が変わります。
一つひとつを見ると小さな提灯なのに、それが繰り返し配置されることで、その場所ならではの景色になる。色や光の積み重ねだけでも、空間の印象は大きく変わる。
普段何気なく見ている「色」も、場所の雰囲気をつくる大切な要素なんだなと感じました。
漢字が「文字」以上に見えてくる


もう一つ、ついつい目で追ってしまったのが街中の「文字」。
台湾では、看板やポスター、お店の入口、家の扉など、いたるところに漢字があります。もちろん日本でも漢字は日常的に使いますが、台湾の街で見る漢字は、情報を伝えるための文字というより、ひとつのグラフィックのようにも見えました。
赤い紙に黒や金の文字。
縦に長く配置されたレイアウト。
力強い筆文字。
意味をすべて理解できなくても、色や文字の形を見るだけで、「なんだか縁起が良さそう」「力強い感じがする」といった印象が伝わってきます。
伝えるのは、言葉の意味だけじゃない。文字の形や色、配置そのものもメッセージになる。
知らない街を歩いたからこそ、普段とは少し違う視点で文字を見ることができました。
「盛る」から生まれる世界観

寺院に入ったときには、その圧倒的な情報量にも驚きました。
赤、金、青、緑、紫。
柱にも、天井にも、壁にも、細かな装飾がびっしり。
龍や人物、植物など、どこを見ても新しい発見があります。

日本では、「引き算」や「余白」を活かしたデザインに触れることも多いですが、ここではむしろその逆。
色も、模様も、装飾も、思い切り重ねる。
それなのに、空間全体を見ると不思議とひとつの世界としてまとまっています。
「シンプルな方がいい」という考え方だけではなく、伝えたい世界観によっては、とことん要素を積み重ねることもひとつの表現。
写真で見ても迫力がありますが、実際にその空間に立つと、視界いっぱいに色や装飾が広がっていて、さらに圧倒されました。
歴史を「読む」ように見る展示

こちらも、印象に残った展示のひとつ。
年号順に歴史が並べられていて、写真や文章を追いながら、その歩みをたどっていくことができます。
特に面白かったのが、その見せ方。
展示パネルがただ一直線に並んでいるのではなく、折れたり、開いたりしていて、
まるで大きな一冊の本を開いているようなデザインになっています。

歴史を“見る”というより、ページをめくりながら“読む”ような感覚。
内容と展示の形がリンクしていることで、年表のような情報もひとつのストーリーとして入り込みやすく感じました。
展示というと「何を載せるか」に目が行きがちですが、
内容に合わせて“どう見せるか”までつくることで、情報の受け取り方そのものが変わる。
同じ情報でも、ただ並べるのか、一冊の本を読むように見せるのか。
そんな見せ方の違いも、デザインのひとつなんだと感じました。
洗濯機、水槽、電車。実は全部プリクラ。

そして今回、特に「これは面白い!」と思ったのがセルフフォトスタジオ。
写真だけを見ると、
カラフルな魚が泳ぐ水槽。
大きな洗濯機。
そして電車の車内。
……なのですが、実はこれ、全部プリクラの撮影ブースなんです!
洗濯機の中に入ったような写真が撮れたり、水槽の中にいるような写真が撮れたり、電車に乗っているような空間で撮影できたり。
ブースごとに、まったく違う世界観がつくられていました。
日本で「プリクラ」と聞くと、ひとつの機械の中に入って背景やポーズを変えながら撮影するイメージがありますが、ここでは空間そのものが撮影体験になっている感覚。
「ここに入ったらどんな写真になるんだろう?」
「次はどんなブースがあるんだろう?」
と、見つけた瞬間からワクワクしてしまいます。
ただ写真を撮る機械を置くのではなく、撮ってみたくなる理由までデザインされている。見た目だけでなく、人の行動まで自然に引き出しているところが、とても印象に残りました。
「見る」だけじゃなく、「めくる」展示


もうひとつ、思わず立ち止まってしまったのが、大きな本のような展示。
一見すると、机の上に置かれているのは真っ白な本。でも、よく見ると天井にはプロジェクターが設置されていて、その真っ白なページに映像が投影されています。
そして実際にページをめくると、それに合わせて映像も変化。
まるで本当に一冊の本を読み進めているように、展示を見ることができるんです。
使われているのはプロジェクションというデジタルな技術。でも、体験する人が行うのは「ページをめくる」という、とてもアナログで誰もが知っている動作です。
この組み合わせが、個人的にすごく面白いと感じました。
ただスクリーンに映像を流すだけでも情報は伝えられるはずなのに、あえて「本」という形にすることで、自然と手を伸ばしたくなる。
新しい技術を見せること自体が目的ではなく、人が直感的に楽しめる体験の中に技術を溶け込ませる。
その結果、ただ映像を「見た」だけではなく、「自分でページをめくって体験した」という記憶に残ります。
イベントでも、映像やテクノロジーを使うこと自体がゴールではなく、その先に「どんな体験をしてほしいか」がある。そんなことを改めて考えるきっかけになった展示でした。
旅先では、いつもより少しだけよく見る。
今回、台湾でいろいろなものを見ながら思ったのは、旅先に行くと、普段より街をよく見ているということ。
看板の文字。
建物の色。
お店の入口。
照明。
展示の形。
何気なく置かれたもの。
日本にいるとそのまま通り過ぎてしまいそうなものでも、知らない土地では全部が新鮮に見えてきます。
そして、「なんでこれが気になったんだろう?」と考えてみると、そこには色や素材、配置だけではなく、人を立ち止まらせたり、触りたくさせたり、体験したくさせたりする工夫が隠れていました。
デザインというと、つい「見た目をきれいにすること」をイメージしがちですが、今回の台湾旅行で出会ったものを振り返ると、それだけではない気がします。
見た人に何を感じてほしいのか。
その人に、次にどんな行動をしてほしいのか。
そこまで考えることも、きっとデザインのひとつ。
イベントをつくる上でも、アイデアのヒントはイベント会場の中だけにあるわけではありません。
旅をしたり、街を歩いたり、「なんか気になる」と立ち止まったり。
そんな小さな引っかかりも、いつか何かを考えるときの引き出しになっていくのかもしれません。
これからも、そんな“ちょっと気になる”を見逃さずに集めていきたいと思います!
※当社のコンテンツ制作・編集ポリシーに基づいて制作しています